しかし、それは鉄道会社側の都合ですから、定期券発売駅までの往復運賃を、乗客に負担させるわけにはいきません。
そこで、往路分は定期券購入者に“立て替え”をしてもらい、復路分は無料乗車券を渡すなどの措置を取るのが一般的です。
往路分の“立て替え”方法は主に2種類あり、発売駅での下車時に証明印を捺印してもらうか、定期券購入用の乗車券を購入するか…です。
横浜シーサイドラインの場合は、このうち、後者にあたります。
券売機のメニューには、通常の乗車券とは別に、「定期券取扱乗車券」に該当する項目があります。

その項目から購入した切符が、この「定期券取扱乗車券」です。
同等効力の切符としては、これまでにも西武鉄道・多摩都市モノレールのものを紹介していますので、ご参考まで。
フォーマットは、片道乗車券のものを準用しています。
払い戻されることが前提のためか、小児券での発売は行っていません。
そのため、片道乗車券で印字される小児運賃についても、当然ながら印字はありません。
小児運賃の分のスペースが空くため、「円区間」の文字が少し大きめになっています。
また、西武・多摩モノレールの券にはない注意事項として、「降車駅での取忘れにご注意下さい」と印字されています。
なるほど、下車時に自動改札機へ投入しても、ちゃんと戻ってくる仕組みなんですね!
ところで、昨日の往復乗車券の記事でも触れましたが、「駅ナンバリング」が印字される件に関して。
昨日は「14」の金沢八景駅のものでしたが、こちらは「9」の市大医学部駅発行のもの。
新杉田から市大医学部までの各駅の場合(駅ナンバリング1桁)は、頭に「0」を付けるようです。

この切符の領収書です。
「払い戻し前提なのに、領収書出していいのか?!」と思うのは、私だけでしょうか…???
経費の二重申請が出来てしまうような…(^^;;;