日本“約”半周の旅で訪れた仙台市。
地下鉄東西線の乗りつぶしには、土・日・休日用の一日乗車券を使いましたが、乗車記念に両端駅の乗車券も買いました。
券売機で買う乗車券としては珍しく、「普通乗車券」という券種名が印字されています。
そして何より、発行駅(発駅)名が印字されていないのが、仙台の地下鉄乗車券で最大の特徴です。
この2枚の乗車券を並べただけだと、どの駅で買ったものなのか、サッパリ分かりません。
ただ、日付と券売機番号は同じながら、券番号が大きく離れているので、「多分、違う駅のものだろう」くらいの推測はできそうです。
こちらが、それぞれの乗車券購入時に、同時に発券した領収書。
こちらにはキチンと、駅名と対応する券番号が表示されていますから、
上:八木山動物公園駅
下:荒井駅
で購入した乗車券であることが判別できます。
しかし、なぜ発行駅(発駅)名が表示されないのか…。
「おそらく…?」という推測はありましたが、Wikipediaで調べてみると、どの駅からでも乗車できるようになっているんですね。
仙台駅からの乗車券を1枚買って、富沢駅から使うこともできますし、ある駅で2枚買って往復乗車券代わりにもなります。
こういうシステムがある関係か、仙台の地下鉄には「往復乗車券」という制度がないそうです。
日本中歩き回ると、たまにこういった“唯一無二”な制度に巡り合うこともあり、なかなか興味深く感じるものです。
余談ですが…。
東西線の西側の終点である八木山動物公園駅は、国内の地下鉄で最も標高が高い駅です。
軌道面の標高で136.4m。
神奈川県では愛川町の半原地区(標高約130m)、東京都では西八王子駅付近(標高約135m)とほぼ同じ高さです。