道南いさりび鉄道では、自社線内の片道・往復乗車券のほかに、JR線の連絡乗車券を購入しました。

道南いさりび鉄道からJR北海道へは、普通乗車券の場合、連絡運輸を行っているのは函館駅のみ。
五稜郭から森・長万部方面や、木古内からの新幹線は、線内からの通し乗車券が買えません。
(※定期券の場合は、 【五稜郭接続 函館~森】 が連絡範囲になっているようです)
しかし、連絡運輸を行っているのが乗り入れ社線の1駅だけでも、各駅から乗り継ぎ割引が適用になります。
この乗車券の場合、道南いさりび鉄道線は七重浜~五稜郭の1駅間(220円)で、函館までの乗り継ぎ割引運賃は300円。
JR区間の普通運賃は210円ですが、これが80円にまで割引されています。
これは、元々JR江差線だった時代の運賃との差を考慮したもので、利用客に大幅な負担増とならないように設定されているようです。
特に、比較的近距離となる七重浜~上磯の間では、この例のようにJR区間の加算が80円となっています。
上磯よりも南の駅からの場合は、JR区間の加算が150円(都合60円割引)に変わります。
券面についてですが、「□割引」の記号が区間表示の中間下付近に印字されています。
関東の私鉄の場合、運賃額の横に「割引」と表示されるケースが多いので、ちょっと珍しく感じました。
経由欄が「五稜郭」と表示されていますが、五稜郭経由以外はあり得ないわけで、別に要らなくない? とも思います。
こちらは、昨日紹介した乗車券と同じく、本社窓口で購入したものですが、JR函館駅にも、道南いさりび鉄道専用の券売機が設置されています。

函館駅はJR北海道の駅ですので、発行会社名(左上の□北)や券紙の地紋(JR北)もJR北海道仕様です。
道南いさりび鉄道の券売機に、JR北海道の券紙が装填されているのは、この函館駅の券売機1台のみでしょう。
以前、小田急・相鉄の乗り継ぎ割引乗車券に関する研究をしましたが、それらの区間表示のルールとは、若干異なるようです。
小田急・相鉄では、「基本的に金額表示」で、「乗継社線の同一運賃区間内で割引範囲内外が分かれる場合」が駅名の表示でした。
今回の場合、函館から300円で行ける駅は七重浜のみなので、そのルールに則ると「五稜郭→220円区間」となりそうです。
しかし、道南いさりび鉄道の券売機の仕様として、「行き先駅名を選択」するタッチパネルのためか、駅名表示となっています。
「東久根別・久根別(340円区間)」「清川口・上磯(380円区間)」「札苅・木古内(1110円区間)」は、どう表示されるのか、ちょっと気になるところではあります。