きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 伊予鉄道

今日から、新カテゴリ「2016松山・関西旅行」の記事をお届けします。

本編に入る前に、まず、この旅の概要です。

2016/4/16
早朝より自宅を出発。
羽田よりANA583便(7:25発)で松山へ向かい、空港にて「ALL IYOTETSU 2Day Pass」を購入。
松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)にて、東京ヤクルトvs横浜DeNAを観戦。
梅津寺駅で夕陽を鑑賞後、松山市内泊。

2016/4/17
道後温泉で観光後、坊っちゃんスタジアム2連戦の2戦目を観戦。
松山市駅・大街道経由で松山空港へ向かい、夕食。
MM310便(Peach、20:35発)で関西空港へ移動し、大阪市内泊。

2016/4/18
午前から午後の初めにかけては、吉野での桜鑑賞(奥の千本へ行くも、早くも葉桜だった…)
その後、近鉄の駅めぐり・沿線郵便局めぐりをしつつ、鶴橋で焼肉ディナー♪
前日と同じホテルで宿泊。

2016/4/19
夕方前までは、能勢電鉄の駅めぐりと沿線の郵便局めぐり。
夕方から阪神甲子園球場へ移動し、阪神vs東京ヤクルトを観戦。
試合後に梅田へ移動し、高速バス〔グランドリーム〕号で新宿へ(翌朝帰宅)。

というわけで今回はまず、旅の1,2日目で使った、「ALL IYOTETSU 2Day Pass」です。

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伊予鉄道の全線フリーきっぷは、これまでにも複数回紹介しています。

▽2Day(2017.5)
http://ticket-station.hatenablog.com/entry/2017/06/06/112536

▽3Day(2018.4)
http://k-3rd.blogstation.jp/archives/1311578.html

今回は、これらよりさらに前のもので、2016年春の2Day Passです。

基本的には、これまで紹介してきたフリー乗車券と、効力は同等です。
ただ、この年の9月を以て、「坊っちゃん列車」が割引料金で乗車できる制度がなくなったため、割引利用済みを示す入鋏欄が残っています。
また、2017年に国民体育大会が愛媛で開催されたことがある関係か、イメージキャラクターの「みきゃん」がデザインされているのも特徴です。

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裏面(中面)の路線図です。
2018年3月に、本町線(6系統)「西堀端」電停が「本町一丁目」に改称される前のもので、同系統の運行区間が道後温泉発着の時代でした。
(※「西堀端」からの改称と同時に、松山市駅前発着となった)

2013年の四国旅行4日目。
午前中は松山市内の観光のため、昨日紹介した「市内電車・バス 1Dayチケット」を使いました。

道後温泉本館へ立ち寄ったあと、大街道までは「坊っちゃん列車」で向かいます。

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「坊っちゃん列車」といえば、伊予鉄道の看板列車ともいえる観光列車です。
当時の「市内電車・バス 1Dayチケット」は、100円の追加料金で「坊っちゃん列車」に乗車可能でした。

現在、「坊っちゃん列車」の運賃は、大人800円。
「松山城らくトクセット券」以外の企画乗車券では、「坊っちゃん列車」での利用はできなくなりました。

さて、道後温泉駅から「坊っちゃん列車」へ乗る場合は、まずは駅舎内のチケットカウンターで、整理券を入手します。
「坊っちゃん列車」乗車時に、車掌へ運賃を支払う仕組みです。

今回は、「市内電車・バス 1Dayチケット」を提示し、100円で上の画像の乗車券を購入しました。
概算鋏の穴があいていますが、昨日の1枚目の画像左側でも、「坊っちゃん列車」の欄に同じ穴があいています。

車掌は回数券のような綴りを取り出し、1枚を切り取って乗客に交付。
「いよてつどう」と社紋の組み合わせを地紋として、濃いめの灰色で印刷。
「坊っちゃん列車」の画像を入れているあたりに、こだわりを感じます。

どうでもいいけど、「1Dayチケット」の文字が、なぜかdayと小文字になっています。

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裏面も同じ地紋で、赤文字の券番号は6桁で印刷されているのみでした。

松山市内では朝早くから、道後温泉・松山城と駆け巡り、お昼前のJR特急へ乗るべく、松山駅へと向かいました。

【参考情報】
伊予鉄道では、今年10/1に運賃改定を予定しています。
この改定に伴い、「坊っちゃん列車」の運賃は1,000円になるようです。
観光列車とはいえ、(改定後の)市内電車運賃170円との差額が、あまりにも大きい気もします。
(差額が830円…、新宿から小田原まで、小田急の特急列車(料金900円)に乗るのと、あまり変わらないですね^^;)

旅の4日目、午前中は松山市内をウロウロしていました。

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伊予鉄道の「市内電車・バス1Dayチケット」を使います。
確か、当時の市内電車運賃が150円でしたから、3回乗れば元が取れる計算です。

詳しいルートは…、忘れました(笑)。

この切符の大きさは、マルス券よりも若干大きいものが、3面連なっています。
折り畳み式で、表紙がある方にはスクラッチ式の日付表示、裏側が路線図という構成です。

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その名の通り、伊予鉄道の市内電車(路面電車)は全線に乗車可能です。
ただし、バスに関しては、地図に記載されたエリア内の全線に乗れるわけではなく、乗車可能な系統が限られます。
このうち、現存する系統としては、緑の細線で記された東南線のみのようです。

なお、2015年4月から、この「市内電車・バス 1Dayチケット」の発売は停止され、市内電車線用の1日券に生まれ変わりました。
また、リニューアルからしばらくの間は、「坊ちゃん列車」に300円追加(※今回の乗車券では100円追加)で乗れていたようですが、現在は完全別料金で乗車することになるようです。
松山市駅前の「いよてつ高島屋」にある観覧車「くるりん」については、今回の乗車券では200円で搭乗できましたが、リニューアル後は期間中1回に限り、無料利用できるようになっています。
(※現在の「くるりん」搭乗料金は、大人700円です)

昨年の松山遠征では、市内に3日間滞在しました。
(3日目は、朝の飛行機で帰るだけでしたが…)

この3日間、市内の移動に使ったのが、この「ALL IYOTETSU 3Day Pass」です。

▼「ALL IYOTETSU 3Day Pass」とは?
伊予鉄道の市内電車・郊外電車の全線と、松山空港・松山観光港のリムジンバス、松山市内と近郊の路線バスが、3日間乗り降り自由となる企画乗車券。
これまで、1日券・2日券のみが発売されていたが、2017年度下半期ごろから3日券の発売を開始した。
なお、本年3/1から4日券が発売開始されたことに伴い、3日券の発売額が3,700円に改定されている。

イメージ 1

この切符の利用当時、2日券と3日券の発売額の差は、わずかに300円でした。
3日目の旅程としては、大街道から松山空港へのリムジンバスへ乗るだけでしたが、同区間の運賃が610円なので、2日券を買うより得することになります。
(※現在の2日券は、発売額が2,800円なので、差額は900円)

乗車券は三つ折りで、郊外電車・路線バスの写真がある面が表紙(だと思う)。
折りたたみを開いた片方には、スクラッチ式で利用開始日を示し、もう片方は…

イメージ 2

鉄道・リムジンバス・松山観光港連絡バスの路線図。
この他、一般の路線バスも利用可能なので、購入時には別途その路線図をもらうことができます。

ちなみに、有効期間にかかわらず、基本的なデザインは同じ。
有効日数を表す数字と、各有効日数ごとに色が変わります(3日券:緑)。

また、これらの乗車券は、郊外電車各駅や松山市街地のほか、松山空港(インフォメーション・ファミリーマート)や松山観光港(いよてつショップ・石崎汽船)などでも購入可能です。

▽参考:「ALL IYOTETSU 2Day Pass」(2017年春利用)

◆今回の利用明細(通常運賃との比較)

○1日目(1,400円)
 【バス】松山空港→道後温泉駅前 610円
 【バス】松山市駅→坊っちゃんスタジアム 260円
 【郊外】余戸→松山市 210円
 【市内】大街道→JR松山駅前 160円
 【市内】JR松山駅前→県庁前 160円

○2日目(1,780円)
 【市内】県庁前→大手町駅前 160円
 【郊外】大手町→港山 300円
 【郊外】港山→三津 160円
 【郊外】山西→衣山 160円
 【郊外】衣山→古町 160円
 【市内】本町四丁目→本町一丁目 160円
 【市内】JR松山駅前→県庁前 160円
 【バス】松山市駅~坊っちゃんスタジアム(往復) 520円

○3日目(610円)
 【バス】大街道→松山空港 610円

通常運賃合計 3,790円
乗車券発売額 2,500円   差額 ▲1,290円

≪注意≫
今回のルートを現在の発売額で計算すると、3日間通しでは90円安く乗ることができます。しかし、2日券との発売額差を考慮すると、1,2日目に2日券を利用(発売額2,800円-利用額3,180円=380円の得)し、3日目の空港リムジンバスは現金・ICい~カードを利用したほうが良いことが分かります。

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