きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2021年02月

少し日が空いてしまいましたが、5年前の松山・関西旅行の続きです。

旅の2日目、松山から大阪へ移動したあとは、大阪市内に宿泊。
3日目からは、前回記事の「スルッとKANSAI 2dayチケット」を使います。

スル関1日目は、吉野へ向かいます。

004_kintetsu-exp

大阪阿部野橋駅まで地下鉄で移動(※地下鉄は天王寺駅)し、南大阪線から吉野線に入る特急へ乗ります。

近鉄の特急列車には、全ての列車には固有の「列車名」「号数」が割り当てられていません。
このため、乗車駅・発車時刻・行き先を印字して、誤乗を防止しています。

同じような制度の特急というと、名鉄が挙げられそうです。
こちらも列車名は皆無ですが、特急券の券面(名鉄においては、特別車両券「ミューチケット」)には、列車番号と思われる「○○○号」という印字がある点が異なります。

券面の最下段には、2桁西暦の発行日・発行時刻・発行駅・窓口番号などが印字されています。
他社ではなかなか見かけませんが、「秒」まで印字されているのが特徴でしょうか。

また、近鉄の窓口って、以前はクレジット決済ができなかった記憶があるのですが、2016年春の時点ではそれが可能となっていました。
右下隅の近くにある「□C制」のマークが、クレジット決済を行った証拠です。

005_kintetsu-fare

こちらは、同時に使用した乗車券です。
こちらも特急券と同時に、クレジットカード決済で購入しました。

特急列車の乗車区間は、大阪阿部野橋駅からでしたが、この乗車券は吉野線・壺阪山駅からのもの。
「スルッと~」の有効区間がここまでであり、吉野駅で精算のために小銭を出すのも面倒でしたので、事前に購入しておいた次第です。

こちらの券面にも、最下段に2桁西暦の発行日・発行駅・窓口番号が印字されていますが、発行時刻がありません。
…と思って右上に目をやると、6桁の謎な数字があるのですが、これが発行時刻(時・分・秒が各2桁)を意味しています。

特急券の券紙は、青をベースにした非磁気券。
乗車券の券紙は、黄色をベースにした磁気券。

いずれも、近鉄の社紋を地紋に採用し、色の濃淡のパターンはいずれも同じです。
画像を検索してみると、青い券の乗車券というのも見かけるのですが、どのような使い分けなのかが気になります。

ところで、この列車の大阪阿部野橋駅から吉野駅の所要時間は、1時間16分でした。
新幹線に乗車したとすると、大宮から仙台とか、新横浜から名古屋とか、それくらいの乗車時間です。

距離は64.9kmですから、特急料金510円(現在は520円)というのは、小田急や京成と比べると、安く感じます。
ただしこれは、南大阪線・吉野線の特例的な料金(全区間均一)なので、お間違いのないよう…。

最後に、この年・この時期の吉野山「奥の千本」の様子を…。

20210224

例年、4月中旬にシロヤマザクラが満開となるエリアですが、見事に散ってしまっていました(笑泣)。

2016年、松山・関西の旅。
3日目は、吉野の桜を鑑賞しに行きます。

4月中旬、例年であれば、吉野エリア「奥の千本」は、満開の桜が見られるはずでしたが…。

この年は、気候の進みが早かったようです。
お察し下さい(笑)。

さて、この日は吉野を往復してから、近鉄沿線をブラブラ。
翌日は能勢電鉄の乗車などを控えていたので、今回はこのきっぷ1枚で動き回ります。

003_surukan2day

2016年秋まで発売していた、「スルッとKANSAI 2dayチケット」です。
現地で発売しているものは2日連続の利用でなくてもOKだったかと思いますが、こちらは「連続2日有効」です。
当時、関東地方のいくつかの店舗でも取り扱いがあり、渋谷のブックファーストかどこかで買った記憶があります。

この「スルッとKANSAI 2dayチケット」は、スルッとKANSAI加盟社局(鉄道・バス)のほとんどに乗ることができました。
発売額を記憶していないのですが、確か4,000円前後だったような…。

加盟社局でも、一部乗車できない区間もありました。
今回乗車した近鉄吉野線がまさにそれで、途中の壺阪山駅までが有効区間でした。
(また、大阪線の伊勢・名古屋方面も、青山町駅まで(?)が有効区間だったと思います)

003a_surukan2day-ura

この券の裏側です。
2日間有効で、それぞれの日の利用開始時刻・利用開始駅が印字されるようになっています。
今回は、ホテルが(現)Osaka Metroの谷町四丁目駅近くでしたので、両日とも利用開始は同駅でした。

裏面の必要事項・有効期間などは全て印字済みで、パンフレットなどとともに専用封筒に封入。
それらをセットにして、店頭で決済完了後、受け取るものでした。

発行は「スルッとKANSAI協議会」ですが、調製(作成)を担当したのは近鉄だったんですね。

ここ最近のスルッとKANSAI圏では、期間限定で類似の乗車券を発売することがあるようです。
通年で発売していたこの乗車券、各社のフリーきっぷがない路線もあるだけに、廃止は惜しかったようにも思えます。

2016年、3泊4日松山・関西の旅、第2編。

松山での2日間は、伊予鉄道のフリーきっぷしか使いませんでした。
…ので今回は、舞台は一気に大阪へと飛びます。

Peachで関西空港へ飛んだあと、この日の夜は大阪市営地下鉄(当時)の谷町四丁目駅近くのホテルに向かいました。
関西空港駅から谷町四丁目駅までの移動には、この切符を使いました。

002_kanku-osaka

関西空港駅の自動券売機で購入できる、「関空ちかトクきっぷ」です。

▼「関空ちかトクきっぷ」とは?
南海電鉄関西空港駅で発売している、(現)Osaka Metroへの連絡企画乗車券。
関西空港駅から難波(なんば)駅を経由し、Osaka Metro各駅までの片道が有効区間。
現在の発売額は大人1,020円で、Osaka Metro初乗り区間で下車する場合でも、90円安くなる。
(※この乗車券の利用当時は、消費税率8%であったため、このページでの各種比較は、現行運賃を基準とします)

パッと見ると、どこの鉄道会社でも売っていそうな、ごく普通の連絡乗車券にも見えます。
発駅や乗り継ぎ駅の書き方、領収額、日付・券番号・発売時刻なども、それと変わりありません。

しかし、乗り継ぎ先の運賃があるべき場所には、大きな文字で「各駅」と印字されています。
これはもちろん、「Osaka Metroのどの駅まででも使えますよ」という意味です。
また、その隣にある「■企」のマークを印字することで、(一般人には解りづらいですが)「普通乗車券ではないこと」を示しています。

「各駅」の文字の下には、「区間外別途精算」とあります。
中央線長田駅から先の近鉄線、堺筋線天神橋筋六丁目駅から先の阪急線など、Osaka Metroから乗り越す場合を想定したものでしょう。
(近鉄線の場合、難波で直接乗り換えができるので、あまり需要がないかもしれません)

個人的に「あれ?」と思ったのは、乗り継ぎ駅「難波」の文字。
確か、南海電鉄の正式な駅名は「難波」だったと思いますが、Osaka Metroは「なんば」のはず。

…と思ったら、いずれも「難波」が正式な駅名(「なんば」は旅客案内上の表記)だったんですね。

さて、今回利用したのは、前述のとおり関西空港駅から谷町四丁目駅まで。
現行運賃では、普通運賃とどれだけ差が開くか調べてみると…

【南海】関西空港→難波 930円
【Osaka Metro】なんば→谷町四丁目 230円   合計 1,160円

「関空ちかトクきっぷ」発売額 1,020円

差額は140円でした。

今日から、新カテゴリ「2016松山・関西旅行」の記事をお届けします。

本編に入る前に、まず、この旅の概要です。

2016/4/16
早朝より自宅を出発。
羽田よりANA583便(7:25発)で松山へ向かい、空港にて「ALL IYOTETSU 2Day Pass」を購入。
松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)にて、東京ヤクルトvs横浜DeNAを観戦。
梅津寺駅で夕陽を鑑賞後、松山市内泊。

2016/4/17
道後温泉で観光後、坊っちゃんスタジアム2連戦の2戦目を観戦。
松山市駅・大街道経由で松山空港へ向かい、夕食。
MM310便(Peach、20:35発)で関西空港へ移動し、大阪市内泊。

2016/4/18
午前から午後の初めにかけては、吉野での桜鑑賞(奥の千本へ行くも、早くも葉桜だった…)
その後、近鉄の駅めぐり・沿線郵便局めぐりをしつつ、鶴橋で焼肉ディナー♪
前日と同じホテルで宿泊。

2016/4/19
夕方前までは、能勢電鉄の駅めぐりと沿線の郵便局めぐり。
夕方から阪神甲子園球場へ移動し、阪神vs東京ヤクルトを観戦。
試合後に梅田へ移動し、高速バス〔グランドリーム〕号で新宿へ(翌朝帰宅)。

というわけで今回はまず、旅の1,2日目で使った、「ALL IYOTETSU 2Day Pass」です。

001_iyotetsu2day

伊予鉄道の全線フリーきっぷは、これまでにも複数回紹介しています。

▽2Day(2017.5)
http://ticket-station.hatenablog.com/entry/2017/06/06/112536

▽3Day(2018.4)
http://k-3rd.blogstation.jp/archives/1311578.html

今回は、これらよりさらに前のもので、2016年春の2Day Passです。

基本的には、これまで紹介してきたフリー乗車券と、効力は同等です。
ただ、この年の9月を以て、「坊っちゃん列車」が割引料金で乗車できる制度がなくなったため、割引利用済みを示す入鋏欄が残っています。
また、2017年に国民体育大会が愛媛で開催されたことがある関係か、イメージキャラクターの「みきゃん」がデザインされているのも特徴です。

001a_iyotetsu2day-ura

裏面(中面)の路線図です。
2018年3月に、本町線(6系統)「西堀端」電停が「本町一丁目」に改称される前のもので、同系統の運行区間が道後温泉発着の時代でした。
(※「西堀端」からの改称と同時に、松山市駅前発着となった)

皆さま、あけましておめでとうございます(笑)。

…もう、立春ですけど(^^;

さて、昨年末の小旅行ネタを終えて、ようやく2021年のネタを紹介していくことが出来ます。
とは言っても、某宣言のせいもあって、今年のネタはまだ、今回のものしか入手できていないのが現状です。

というわけで、江ノ電が元日朝7時から発売していた、「干支入場券」を紹介します。

IMG_0231

ポストカードサイズの台紙には、藤沢・江ノ島・鎌倉の3駅のB型硬券入場券がセットされ、発売価格は540円。
300形車両を台紙デザインの主役に据えています。

009_2021eto

入場券本体を拡大して見てみましょう。
各券片ともに、今年の干支である「丑」にちなんだイラストがデザインされています。
300形(305編成、藤沢方車両番号305-同鎌倉方355)の運転台にいる運転士も、牛さんですね。

鎌倉駅の入場料金は、JRとの共同使用駅である関係で、他駅よりも安い140円です。
これは、JR東日本「東京電車特定区間内」の各駅入場料金として、設定されている料金です。

009a_2021eto-ura

入場券の裏側は、梅の花などのお正月らしいデザイン。
このデザインは、江ノ島・鎌倉の両駅のものも、同じでした。

IMG_0233

台紙から入場券を外すと、その裏側には「一富士 二鷹 三茄子」のイラストが隠されていました。
初夢で見ると縁起が良いとされるものですね。

IMG_0232

台紙の裏側は、海岸の絶景で知られる鎌倉高校前駅。
初日の出は、このような構図で眺められるのですね。

↑このページのトップヘ