旅の2日目、松山から大阪へ移動したあとは、大阪市内に宿泊。
3日目からは、前回記事の「スルッとKANSAI 2dayチケット」を使います。
スル関1日目は、吉野へ向かいます。
大阪阿部野橋駅まで地下鉄で移動(※地下鉄は天王寺駅)し、南大阪線から吉野線に入る特急へ乗ります。
近鉄の特急列車には、全ての列車には固有の「列車名」「号数」が割り当てられていません。
このため、乗車駅・発車時刻・行き先を印字して、誤乗を防止しています。
同じような制度の特急というと、名鉄が挙げられそうです。
こちらも列車名は皆無ですが、特急券の券面(名鉄においては、特別車両券「ミューチケット」)には、列車番号と思われる「○○○号」という印字がある点が異なります。
券面の最下段には、2桁西暦の発行日・発行時刻・発行駅・窓口番号などが印字されています。
他社ではなかなか見かけませんが、「秒」まで印字されているのが特徴でしょうか。
また、近鉄の窓口って、以前はクレジット決済ができなかった記憶があるのですが、2016年春の時点ではそれが可能となっていました。
右下隅の近くにある「□C制」のマークが、クレジット決済を行った証拠です。
こちらは、同時に使用した乗車券です。
こちらも特急券と同時に、クレジットカード決済で購入しました。
特急列車の乗車区間は、大阪阿部野橋駅からでしたが、この乗車券は吉野線・壺阪山駅からのもの。
「スルッと~」の有効区間がここまでであり、吉野駅で精算のために小銭を出すのも面倒でしたので、事前に購入しておいた次第です。
こちらの券面にも、最下段に2桁西暦の発行日・発行駅・窓口番号が印字されていますが、発行時刻がありません。
…と思って右上に目をやると、6桁の謎な数字があるのですが、これが発行時刻(時・分・秒が各2桁)を意味しています。
特急券の券紙は、青をベースにした非磁気券。
乗車券の券紙は、黄色をベースにした磁気券。
いずれも、近鉄の社紋を地紋に採用し、色の濃淡のパターンはいずれも同じです。
画像を検索してみると、青い券の乗車券というのも見かけるのですが、どのような使い分けなのかが気になります。
ところで、この列車の大阪阿部野橋駅から吉野駅の所要時間は、1時間16分でした。
新幹線に乗車したとすると、大宮から仙台とか、新横浜から名古屋とか、それくらいの乗車時間です。
距離は64.9kmですから、特急料金510円(現在は520円)というのは、小田急や京成と比べると、安く感じます。
ただしこれは、南大阪線・吉野線の特例的な料金(全区間均一)なので、お間違いのないよう…。
最後に、この年・この時期の吉野山「奥の千本」の様子を…。
例年、4月中旬にシロヤマザクラが満開となるエリアですが、見事に散ってしまっていました(笑泣)。