きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2020年05月

水間鉄道の列車はすべてワンマン運転で、かつ両端以外の駅は券売機がない無人駅です。
このため、列車の乗り降りについては、バスと概ね同様の方式が採用されています。

PiTaPaをはじめとする交通系ICカードは、乗車口のICリーダーにタッチ。
降りる際には、運転席後ろの運賃箱にあるICリーダーにタッチします。

現金を利用する場合も、まったくバスと同じです。
乗車口で整理券をとって、降りるときには運賃表を確認して、整理券とともに運賃箱に入れます。

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整理券のフォーマットも、バスでよく見かけるものと、全く同じです。
バーコードが印刷されているのは、運賃箱内部で整理券番号・投入金額が合致するかの判定に使うためです。

昨日に続き、水間鉄道での収穫物です。

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水間鉄道の有人駅は、両端の2駅(貝塚・水間観音)のみですが、券売機が設置されているのも、両駅のみです。
途中駅で乗降する際は、バスの乗降方法(後払い)に準じた方式が採用されています。

今回は、貝塚駅の券売機で購入した、片道の普通乗車券です。
券売機は、食券用を流用したもののようで、大変簡素なタイプでした。
それ故に、この乗車券についても、まるで食券かのようなフォーマットです。

印字内容としては、1行目に4桁西暦の発売日。
続いて、社名・乗車駅・金額が中央に入り、注意事項は2行にわたって記載。
昨日の記事で、「普通の切符には入鋏印を押すんかいな?」と書きましたが、この表記の通り、入鋏は略されているようです。

また、全列車でワンマン運転を行う水間鉄道ですが、裏面への印字はありません。
運賃箱に入れる際に、裏表がひっくり返ってしまうこともありそうですが…。

水間鉄道は、大阪府貝塚市内で鉄道事業・バス事業を行う会社です。
このうち鉄道事業は、水間線の5.5km・10駅という、小さな路線を持つのみです。

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この路線に乗ったのは、私は約5年前の平成27年6月9日に乗ったことがあるのみです。
よほどのことがなければ、再び行くことがあるだろうか…とも思いますが(^^;

さて、この時に私が利用したのが、この「鉄道1日フリー乗車券」です。
現在、同社のWebサイトを閲覧しても、常時発売している企画乗車券はないようなので、このタイミングで乗ったのは正解だったと思います。

この日は確か、夕方から難波に野暮用(笑)があって、前日の夜行バスで大阪に着いていました。
難波から南海の急行で約30分の貝塚駅へ向かい、水間鉄道沿線での郵便局めぐりをした記憶があります。

この時の1日券の発売額は、大人600円。
市販の名刺用紙に印刷したもののようで、表面には同社の1000形車両がデザインされています。
わざわざ「フリー乗車区間」が書いてあるのは、一部バス路線との共通券があったからだったと思います。

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裏面には、1日券の利用方法の記載と、乗車日付印の欄がありました。
通常の乗車券にこの日付印(入鋏印)を押すか否かは不明ですが、かなり大きなスタンプです。

この時の乗車経路は…

(南海電鉄から乗り換え)貝塚→水間観音→(徒歩移動)三ヶ山口→森→石才(JR阪和線・和泉橋本駅へ徒歩移動)

初乗り180円・全線乗車で300円(※現在の消費税10%運賃)ですから、大して得にはなりませんでした(^^;

今回は、JR東日本の「特急券(座席未指定)」です。
5年前の春、〔成田エクスプレス〕に乗車した時に購入しました。

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券種名には、タイトルの通りに「特急券(座席未指定)」と表記。
JTB時刻表(のみならず一般的な案内)では、「座席未指定券」という表現も使われます。

この特急券は…

1. 一部の全席指定制の特急列車(〔ひたち〕〔スワローあかぎ〕など)に対して発売
2. 特急料金は「指定席利用時」と同額
3. 日付・区間(・列車系統)のみを指定して発売
4. 事前に座席指定が可能
5. 座席指定を受けなくても、空席・立席での利用が可能

という性質をもったものです。
一般的には、日付と区間は決まっているものの、時間が事前に決まらない場合など、「とりあえず買っておく」ことが多そうです。
(例えば、出張先での打ち合わせ所要時間が見込めず、直前まで列車を決められない場合とか)

この時、私が〔成田エクスプレス〕に乗ったのには、大きな理由がありまして…。
本当は、乗る予定がなかったのですが…。

飛行機に間に合わない(笑)!

当時、田園都市線ユーザーだった私は、成田からの国内LCCの出発時刻に合わせて出発。
押上駅で乗り換え時間11分ほど、京成線「アクセス特急」へ乗り換える計画でした。

ところが、都心に迫るにつれ、どんどん遅れて…。
永田町を過ぎた時点で10分遅れ。

いくらなんでも、押上駅での1分乗り換えは無理があります。
乗換案内アプリと戦ってみたら、

九段下(東西線へ3分乗り換え)→大手町(JR東京駅との間で6分乗り換え)→東京から成田エクスプレス
(注:半蔵門線も大手町を通りますが、JR東京駅との「近さ」で2回乗り換えを選択した次第)

というルートが見えたので、それに賭けることに。
大手町駅では、ドアが開いた瞬間に「ヨーイ、ドン!」でダッシュ!

東京駅の指定席券売機まで、3分半で着きましたが、今度は「指定席特急券」が買えません!
詳細な時間は分からないのですが、乗車列車の発車間際だと、指定席券売機で扱えなくなるんですね。

というわけで、この年のダイヤ改正から発売を開始した「座席未指定券」のことをふと思い出し、購入・利用という流れでした。

乗車したのは、まさに発車ベルが鳴り終わる間際、出発する15秒ほど前のこと。
助かったけど…、疲れた(笑)。

まぁ、車内はガラガラだったので、快適な50分あまりでした(^^)

ちなみにこの時以来、N'EXには乗っていません。
LCC乗るのに、N'EXやスカイライナー乗ったら、ちょっと勿体ないですからね(^^;

近鉄の有人駅では、硬券入場券が発売されています。

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手元には何故か、降りたことも立ち寄ったこともない、名古屋線・富吉駅のものがありました。
…謎すぎる(笑)。

近鉄の硬券入場券は、全面クリーム色の券ではなく、名鉄などと同様、表面が白になっています。
また、大手私鉄にしては珍しく(?)、有効時間制限がある関係で、発売時刻の記入欄があるのも特徴です。
小児断線が他社の半分弱の長さしかないのも、この券の特徴かもしれません。

入場券のフォーマットとしては、ちょっと珍しい点があります。
他社では、券種名(入場券・普通入場券)を最上段に記すところが多いですが、近鉄は駅名に続けて、しかも下線付きで印刷しています。
おそらく、券売機の入場券フォーマットを、硬券に合うように流用したのではないかと思われます。

購入時の入場料金は、大人150円でしたが、昨年の消費税率改定により、160円に変更されています。
なお、桑名・伊勢市などのJRとの共同使用駅では、JRの入場料金に合わせて、大人150円となっています。
(※JRの「大阪電車特定区間」内にある柏原駅(JR関西本線・近鉄道明寺線)は、大人130円)

日付の印字ですが、購入当時は事務用のゴム印を用いて、和暦で表示させていました。
ただし、最近の画像を検索してみると、4桁西暦の事務用ゴム印に変更されている模様です。

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裏面はクリーム色で、両サイドに券番号、中央にロット番号・発行駅名を印刷。
自動改札使用不可の旨は、最下段に赤字で印刷されていました。

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近鉄の駅には、わりとちょこちょこと訪れているので、コレクションを一堂に披露すると大変なことになります(笑)。
とりあえず、最近のコレクションの中から…

上段/伊勢中川駅・近鉄八田駅
下段/河堀口(こぼれぐち)駅・伏屋駅

いずれも、日付の印字は和暦の明朝系フォントを使った事務用日付印です。
昨日の乗車券のページでも触れましたが、「近鉄」や旧国名を冠した駅では、自動券売機の券と同様に、小さい縦書きの文字を用いています。

なお、近鉄の入場券は券売機券・硬券の他にも、出札端末設置駅では、端末発行の入場券が購入できます。
この券も多くの駅で買った経験があるので、そのうち紹介していこうと思います。

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