きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年11月

今日から少しの間、先日行ってきた長野旅行で使った切符などを、紹介していこうと思います。
前回の立川バスの回数券も、その日に購入したものですが、旅とは別枠なので…。

というわけで今回は、往路で利用した高速バスの乗車券…

…と言いたいところなのですが、何故か画像がアップロードできず…。
予定を変更しまして、2日目の移動開始前に購入した乗車券です。

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1日目は、立川から飯田へ高速バスで移動。
2日目の午後、飯田から長野へ向かう前に、資料用に購入した小児用往復乗車券です。

かつては、このフォーマットの往復乗車券は、わりとよく使われていたと思います。
近年、ICカードの普及や指定席券売機の増加に伴い、なかなか見かけなくなりました。
以前、東京臨海高速鉄道(りんかい線)の往復乗車券を紹介しましたが、JRのこのフォーマットを流用したものでした。

券面を詳しく見てみましょう。

券種名は「往復乗車券」ですが、よく見ると「往復」と「乗車券」で、フォントのサイズが違います。
往復を強調するには、ちょっと物足りない気もしますが…。

「往復」の文字と発着駅名は、およそ同じサイズの文字です。
発着駅名は、どちらも同じ側(左:飯田=発行駅、右:伊那上郷)の印字。
往路・復路の区別は、区間表示の矢印の向きで変化を付け、「□ゆき」「□かえり」の表示を付けています。
「□ゆき」「□かえり」の文字が、券面では一番大きな文字で目立ちますね。

かつての往復乗車券は、もう少し太めの文字を使っていた記憶があります。
技術の進化なのでしょうか、スッキリとした見やすい券面と感じました。

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往復乗車券の領収書です。
取引内容には、単純に「乗車券」と印字されました。

10/24の記事で、立川バスで発売している回数券4券種のうち、1券種を紹介しました。
先日、長野旅行へ出掛ける前に、立川駅で時間があったので、もう1券種を購入してみました。

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今回購入したのは、190円券が中心に構成されているタイプ。
発売額は、どの券種も1000円なので、このタイプは枚数が少なくなっています。

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表紙をめくった時に現れるのは、190円券4枚綴りのページ。
縦4枚構成、1ページ目に最高額券種というのは、90円中心タイプのものと同じです。
190円券の刷色は、表紙のベース色にもなっている、黄土色が採用されています。

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2ページ目は早くも最終ページで、裏表紙にあたる部分を兼ねています。
190円券の残り1枚と、金額調整分の100円券・50円券が、各1枚綴られていました。
3枚構成のページであるため、一番上のスペースは、ミシン目なしの空欄です。

100円券の刷色は赤茶色、50円券の刷色は紺色でした。

今回、この券種を購入したのは、ある2つの目的があったからです。

1つ目は、各券種の刷色を確認したかったこと。
回数券4券種に綴られているのは、10円券・50円券・90円券・100円券・190円券の5種類。
前回は「90円+10円」のものを購入しているので、金額としてはこれで揃いました。

2つ目は、表紙の刷色構成を研究したかったこと。
2券種を買った限りでは…

 ●綴られている一番高い券種の刷色=表紙のベース色
 ●綴られている一番低い券種の刷色=表紙の文字色

ということが言えそうです。
この法則が全ての券種に当てはまるならば、「10円×30枚+50円×16枚」の券種は、表紙の刷色が推測できそうです。
「100円×11枚」はどうでしょう? 単色の表紙でしょうかね?

まぁ、たくさん回数券を買っても、使う機会がないので、研究はここらで切り上げようと思います(^^;

先週11日は、和暦の日付で「1」が5つ並ぶ日でした。
1日にも相鉄の硬券入場券を買い集めましたが、もちろんこの日も…!

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都合により、かしわ台・さがみ野の2駅だけの購入です。

相鉄の硬券入場券は、(1)改札窓口で発売する駅、(2)定期券うりばで発売する駅、(3)改札外出札窓口で発売する駅があります。
その多くは(1)ですが、海老名・大和・二俣川の3駅は、(2)に該当します。

改札窓口であれば、始発から終電まで対応が可能でしょうけど、定期券うりばは7:00~20:00の営業です。
前述した3駅での硬券の購入は、この時間内でないとできません。

ちなみにこの日は、私は海老名5:30の列車へ乗りましたので、全くの論外です(笑)。

※他の定期券うりばがある駅について※
前述の3駅のほか、三ツ境・横浜にも定期券うりばがあります。
三ツ境は、改札窓口と一体になった定期券うりばで、硬券入場券の購入に関しては、定期券うりば扱いになるかもしれません(※現状未確認)。
横浜は、1階改札口裏に定期券うりばがありますが、硬券入場券は1階・2階改札口のどちらでも、購入することができます(…確かw)。
ちなみに、(3)の各駅(鶴ヶ峰・西谷・星川など)の対応は未確認ですので、ご了承ください。


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今回購入したかしわ台駅では、このポストカードを頂きました。
懐かしの駅舎シリーズ、まだまだ健在なんですね(^^)

ぇ、在庫抱えてるだけ…?!

名古屋鉄道の特急列車は、「ミュースカイ」「快速特急」「特急」の3種別で運行しています。
このうち、「快速特急」「特急」はごく一部の列車を除き、座席指定が必要な「特別車」を連結しています。
また、空港アクセス列車である「ミュースカイ」は、全列車・全車両が「特別車」の車両で運転しています。

名鉄における「特別車」は、JRでいうところの指定席車両ですが、営業上の制度としては、全く異なる性質です。
特急3種別のうち「快速特急」「特急」は、「特別車」のほかに「一般車」があり、京急・阪急などの特急と同様、乗車券のみで利用できます。
「特別車」を利用する場合は、「特別車両券(ミューチケット)」の購入が必要になるので、「特別車」をJRの制度に置き換えて言えば、

特急列車自体が普通列車の一部で、「一部指定席の列車」である

といったところでしょうか。

前置きが長くなりましたが、特別車両券の画像です。

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券紙自体は、他の乗車券などと同じものを用いています。

この特別車両券の特徴は多々ありますが、いちばんの特徴はやはり、乗車区間の表記方法でしょう。

JRをはじめとした、私鉄各社の特急券などでも、区間の表記は横書き(発駅→着駅)ですが、こちらは横書きです。
これに伴って、発着時刻も駅名の横に印字されるようになっています。

また、券種名「特別車両券(ミューチケット)」の左には、特別車のロゴマーク(「μ」をロゴ化したもの)が印字されています。
このロゴマークは、特別車の乗降口の脇にも、ステッカーで貼られています。

3つ目に、発着時刻の間には、乗車列車の行き先が印字されています。
場所は異なりますが、今後紹介する予定である近鉄の特急券にも、行き先が印字されています。

最後に、JRの指定席連結特急であれば、必ずある「列車名」がありません。
「ミュースカイ」はあくまで列車種別なので、列車名というわけではありません。
名鉄の全特急とも列車名は付けられておらず、「列車番号」に「号」を付けたものが、便宜的に印字されています。

今回利用した列車は、中部国際空港発 名鉄名古屋ゆき ミュースカイ(第13列車)。
区間は中部国際空港から金山で、途中停車駅は名古屋市内の神宮前のみ。
名古屋駅までの所要時間は最速28分、最高時速120kmですので、のんびりする時間もありませんでした。

名鉄の有人駅(Webサイト上では「出札係員配置駅」と表記)では、原則として、硬券入場券を発売しています。

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こちらは、消費税5%時代のもので、当時の入場料金は160円でした。

上段:名鉄一宮駅(名古屋本線)・御嵩駅(広見線)
中段:栄町駅(瀬戸線)・栄生駅(名古屋本線)
下段:東大手駅(瀬戸線)・名鉄岐阜駅(名古屋本線)

券面の記載内容は、特筆すべき項目はありません。
相鉄と異なり、券種名は「入場券」だけの表記です。
注意事項については、各社で独特な表現になっていますね。

これら6駅のうち、比較的発行時期が古い名鉄一宮・御嵩のものは、「当日1回限り」の数字のフォントが、あとの4駅のものと異なります。
また、名鉄一宮が半角の「1」であるのに対して、御嵩は全角の「1」を使っています。

栄町・東大手・名鉄岐阜のものは、駅名のアンダーラインが曲がってますね。
おそらく、同じ時期に印刷したもののなのでしょう。

なお、御嵩駅については、平成20年に無人駅化されました。

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こちらは、消費税8%以降において発売されている、入場料金170円の券です。

上段:刈谷駅(三河線)・名鉄名古屋駅(名古屋本線)
中段:豊川稲荷駅(豊川線)・金山駅(名古屋本線)
下段:中部国際空港駅(空港線)・栄町駅(瀬戸線)

いずれも、消費税5%時代のものと同じ内容ですが、印刷が綺麗になっていますね。
活字風印刷…にでもなったのでしょうか?

駅名の部分については、5文字分の範囲に、(Excelでいうところの)均等割り付けされています。
文字数がオーバーする中部国際空港では、少し幅が狭い文字が使われています。

日付の印字方式については、駅によってバラバラですね。
ゴム印ひとつ取っても、大きさは概ね同じであるものの、ゴシック系・明朝系フォントが入り乱れています。

昨年夏現在では、まだ硬券入場券の日付は和暦表示だったようですが、その後が気になることろです。
また、この画像で紹介したもののうち、名鉄岐阜・金山の両駅がダッチングマシンでの日付印字ですが、「平成30年問題」を乗り越えて、復活しているかも気になることろです。

◆追記 12/27 11:18

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先月購入した、岩倉駅と上小田井駅の硬券入場券です。
日付の印字方法は、2桁西暦での表示に変わっていました。

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