きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年02月

先日、乗継割引乗車券の研究のため、座間駅へ立ち寄った際に、久々に入場券を購入してみました。

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関東の大手私鉄でよく見かけるような、タッチパネル式券売機が導入されて以降、いや、もっと昔からでしょうか。
発売時刻表示・西暦表示など、昔と変わった点はありますが、とにかく、おなじみのフォーマットの入場券です。

小田急では、券売機の他に、窓口で入場券を購入することもできます。

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こちらが、窓口端末(MSR)で発券した入場券。

これまでに何度か触れてきましたが、昨年秋~冬ごろに端末が更新され、特急券のフォーマットなども若干変わりました。
ということは、他の乗車券類ももしかすると、多少手が入ったかも? と思い、窓口で尋ねて購入しました。

券売機ver.とMSR ver.では、全くフォーマットが異なっています。
全体的に文字が小さめですが、スッキリしたデザイン(文字配置)ではないでしょうか。

他に、券売機券と異なる主な点を挙げると…

(1) 発売時刻の表示がない
(2) 金額の表示が発売額のみ(大人・小児が併記されていない)
(3) 発券情報に関する番号の表示(右上)
(4) 注意事項の文言

といったところでしょうか。

(3)については、以前、特急券の紹介の際にも触れたことがあります。
特急券のものとは、表記の法則は若干異なりますが、〔あさぎり〕号特集の乗車券でも、この数列は登場しています。

先頭から「0035」が2度繰り返されていますが、これが特徴的なことでして…。
乗車券発売メニューで、発着駅を同じコード番号で設定すると、入場券が発券される…というのを、どこかで聞いたような。

(4)は、よく見ないと分かりませんが…。

券売機券 「客車内に立入ることはできません」
MSR券 「客車内に立入ることはできません」

送り仮名の有無という違いなんですけどね。

個人的には、MSR券のほうが、個性があって好きですね。
JRや近鉄の窓口端末入場券のように、まるで異なるフォーマットもいいですが、「似て非なるもの」感があっていいと思いました。

乗継割引乗車券の事例研究、第4弾。
ひとまず、今回で終了です。

昨日までの研究で、乗車券の目的地が「金額表示」「駅名表示」のいずれになるかの法則として、

(1) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間全てが、乗継割引適用となる場合は、「金額表示式」
(2) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間内に、乗継割引適用範囲外が含まれる場合は、「駅名表示式」

ということが、ほぼ明らかになってきました。
今回は、小田急線座間駅からの乗車券で研究します。

まず、海老名駅の乗継割引適用範囲は、

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この路線図の通りです。
昨日の相鉄発のケースでは、小田急線160円区間内で乗継割引適用範囲外が含まれるため、同運賃の乗継割引乗車券では、「海老名→相武台前」の表示になりました。

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海老名駅から相鉄線の初乗り運賃(150円)で行けるのは、かしわ台駅のみ。
この運賃区間全て(って、1駅ですが…)が乗継割引適用範囲ですので、着駅は金額表示で発券されました。

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相鉄線の2区目の運賃(180円)は、通常であれば、相模大塚駅まで乗車できます。
しかし、相模大塚駅は海老名接続での乗継割引適用範囲外となるので、適用範囲の最遠駅であるさがみ野駅が、着駅として表示されました。

以上のことから、前述の仮説は、十中八九間違いないでしょう。

では…

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湘南台接続の場合はどうでしょう?
残念ながら現在のところ、どの駅の乗車券も購入していないので、確実なことは言えません。

しかしながら、大和・海老名両駅の事例研究から、ほぼ間違いない推測は可能です。

小田急線から 湘南台→(相鉄線)180円区間
小田急線から 湘南台→(相鉄線)210円区間

相鉄線から 湘南台→(小田急線)130円区間
相鉄線から (小田急線)高座渋谷←湘南台→善行

これらの表示になることが予測されます。
いつになるかは分かりませんが(笑)、そのうち研究に出向いてみようと思います。

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ちなみに現在、相鉄線の各駅では、大和駅接続の小田急線の乗車券は、南林間~高座渋谷の各駅までが、自動券売機での発売対象になっています。
乗継割引適用範囲外から乗車し、南林間・高座渋谷への乗車券がどのような表示になるかも、個人的に興味があるところ。

あとは、他社・他接続駅のケースでどうなるか、これも調査してみたいと思います。

【19/3/5 追記】
上星川駅の券売機では、大和接続の乗車券は、鶴間・桜ヶ丘までしか売っていませんでした。
駅によって発売区間が異なることも考えられるので、引き続き調査しようと思います。

昨日・一昨日と、大和駅で接続する乗継割引乗車券の研究をしてきました。
今回と次回は、舞台を海老名駅に移しての研究です。

まず、昨日のおさらい。

(1) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間全てが、乗継割引適用となる場合は、「金額表示式」
(2) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間内に、乗継割引適用範囲外が含まれる場合は、「駅名表示式」

という2つの仮説を立てて、昨日は締めました。
そして…

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こちらが、海老名駅からの相鉄・小田急各線の運賃表と、乗継割引の適用範囲。

今回は、相鉄線(かしわ台駅)から小田急線への乗継割引についてです。
上記の仮説が正しければ、

かしわ台から 海老名→(小田急線)130円区間
かしわ台から 海老名→(小田急線)相武台前

という乗車券が出てくるはずです。

結果は…

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まずは、距離が短い方から。
海老名からの小田急線は、初乗り運賃(130円)で行ける駅が上り方向にはなく、下りの厚木・本厚木のみ。
両駅ともに、乗継割引の適用範囲内となりますので、駅名表示ではなく金額表示でした。

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小田急線2区目の運賃は160円で、海老名からの場合は、相武台前・座間・愛甲石田が当該の運賃区間。
160円区間内に乗継割引の適用範囲を超えた駅(愛甲石田)が含まれるため、上り方向2駅のうちの最遠駅を表示しました。

どちらのパターンも、昨日たてた仮説の通り、検証することができました。

明日は、小田急線座間駅からの乗継割引乗車券です。
これも同じパターンであれば、仮設=法則として言えるかと思います。

(ま、既に、結果は出てるんですけどねw)

昨日に続き、大和駅接続の乗継割引乗車券の研究です。
今日は昨日と逆パターン、小田急線発・相鉄線着の切符を購入してみました。

昨日の事例で挙げたように、発駅が所属する社線の距離は、券面表示には影響しないと仮定して、今回は小田急線鶴間駅発の乗車券のみを研究しました。

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まずは、相鉄線の初乗り区間への乗車券。
着駅は相模大塚・瀬谷の各駅が対象となりますが、相鉄発と同様に、金額表示式で発券されました。

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続いて、相鉄線2区目の区間への乗継割引(着駅はかしわ台・さがみ野・三ツ境~二俣川)。
相鉄線で購入した小田急線2区目への乗車券と異なり、こちらも金額表示式でした。

ここからが本題(?)。
このような差は、何故生まれるのか? です。

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こちらは、大和駅からの小田急線・相鉄線の運賃と、乗継割引の適用範囲を路線図で示したものです。
(見づらい場合は、画像をクリックorタップして、拡大してご覧下さい)

小田急線の初乗り運賃は130円で、大和駅の両隣まで乗車できます。
相鉄線は同じく150円で、こちらも両隣の駅まで。

相鉄線の2区目の運賃は180円で、その最遠駅はかしわ台・二俣川と、乗継割引適用の両端駅と一致します。
小田急線2区目の運賃は160円ですが、上り方向の最遠駅が中央林間となり、乗継割引の適用範囲外に達します。

これが、「金額表示」「駅名表示」の差異を生む要因のようです。

例えば、 瀬谷から 大和→(小田急線)160円区間 という表示にしてしまうと、下り列車で長後駅まで乗ることはできませんが、中央林間駅では降りられてしまうんですね。
一方、 桜ヶ丘から 大和→(相鉄線)180円区間 については、かしわ台・二俣川まで乗ることはできますが、その先は運賃が変わるので、降りることはできません。

これらをまとめた仮説として…

(1) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間全てが、乗継割引適用となる場合は、「金額表示式」
(2) 乗り継ぎ先の同一運賃で乗車できる区間内に、乗継割引適用範囲外が含まれる場合は、「駅名表示式」

であると考えられます。

というわけで。
小田急・相鉄で3つある接続駅のうち、次回は海老名駅接続の乗車券について、この仮説をもとに検証してみます。

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こちらは、海老名駅接続の乗継割引関連運賃表です。
上記の仮説が正しければ、

相鉄線から 海老名→(小田急線)130円区間
相鉄線から 海老名→(小田急線)相武台前

小田急線から 海老名→(相鉄線)150円区間
小田急線から 海老名→(相鉄線)さがみ野

という4パターンの乗車券が買える…はず。
果たして、結果は…。

(※明日・明後日の記事で紹介します)

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【補足】大和駅接続の小田急線運賃について

大和駅については、平成初期に行われた改良工事に伴って、南に0.1km移設されました。
改良工事以前は、南林間駅から大和駅の営業距離が3.0kmであり、初乗り運賃で乗車できました。
しかし、工事完了後はその営業距離も0.1km伸びて、南林間駅から大和駅の間は、初乗り運賃区間外となりました。

現在のような金額・駅名表示の方法が、いつから続いているのか分かりませんが、営業距離の変更がなければ、大和駅接続の乗車券は、全て金額表示で済んでいたでしょうね。

相鉄線・小田急線の接続駅は、全部で3駅あり、そのいずれでも「乗継割引」が設定されています。
近距離の駅間同士を乗り継ぐ場合に、普通乗車券に限り、一定額を割り引く制度です。
相鉄線・小田急線の3接続駅での乗り継ぎの場合、大人20円・小児10円引きになります。

今回の研究(?)の発端となったのが、自宅整理中に出てきたこの切符。

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2011年度、相鉄線からの乗継割引乗車券です。
大和駅から、相模大塚駅(上段乗車駅)までは初乗り区間、希望ヶ丘駅(同下段)までは2区目の運賃です。
また、着駅の小田急線においては、南林間駅・高座渋谷駅ともに2区目の運賃です。

大和駅での乗継割引の適用範囲は…

[小田急線]南林間駅~高座渋谷駅(大和駅を除く計4駅)
[相鉄線]かしわ台駅~二俣川駅(同7駅)

の各社相互間となっています。

券面を見てみると、あまり見かけることがない、着駅表示式の乗車券です。
2018年度現在、この表記が生きているのか、またはどのようなケースがこの表記になるのか、調べてみることにしました。

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最初に、二俣川駅(大和駅から180円区間=2区目)から、小田急線初乗り区間(130円区間)への乗車券です。
小田急線の初乗り区間は、大和駅の両隣の駅(鶴間・桜ヶ丘)までが範囲です。

期待していた「着駅表示式」ではなく、普通の連絡乗車券と同じく、金額表示でした。

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続いて、さがみ野駅(大和駅から180円区間=2区目)から、乗継割引最遠駅(同160円区間=2区目)への乗車券です。

おぉ! 期待していた(?!)着駅表示式の乗車券は、ちゃんと生きていました。
そして、金額式とは異なるフォーマットながら、乗り継ぎ先の社線名が、全く同じ場所に印字されています。

…けれど、なぜ「大和駅→160円区間」にならないのでしょうかね?

…と、研究を続けてみることにしました。

ちなみにその研究結果は、既に出ているのですが、同じ内容であと3日間、ここで紹介していこうと思います。

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