きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

タグ:鉄道、列車

金沢市内では、近江町市場・兼六園を観光したあと、北陸鉄道 石川線の乗りつぶしに繰り出します。
この日は確か、土曜日でしたので、この切符の利用がお得でした。

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北陸鉄道では、鉄道線(石川線・浅野川線)両線が乗り降り可能な、「鉄道線全線1日フリー乗車券」を発売しているほか、土曜・日曜・祝日に限って、各線用の「1日フリーエコきっぷ」が発売されています。
全線のフリー乗車券は1,000円、土日祝日用は浅野川線用が400円、石川線用が500円で発売されています。

今回は、土曜日に石川線へ乗るので、この「石川線土日祝限定1日フリーエコきっぷ」を使いました。

券の用紙は、若干厚めの和紙でしょうか。
上質紙などと異なり、紙の表面に凹凸が多いため、印刷されるラインはシャープではなく、丸みを帯びた柔らかい感じがします。
でも、滲んだ感じではなく、綺麗な印刷が施されているのではないでしょうか。

石川線用・浅野川線用の基本デザインは共通ですが、イラストの電車の車種や場所、背景の薄緑の有無など、細かな違いもあります。

今回は、金沢市側の野町駅から、終点の鶴来駅(石川県白山市)まで、単純な往復のみで利用しました。
13.8kmの路線で所要時間は29~30分、運賃は片道で470円なので、片道乗り通し+1乗車で元が取れる計算です。

〔しらさぎ〕で金沢到着後、IRいしかわ鉄道の切符収集活動をした私。
その後は、この旅の核となる目的のひとつ、金沢観光です。

今回の目的地は、近江町市場と兼六園。
その後、野町駅から北陸鉄道 石川線を乗りつぶす予定もあるので、市内の移動は路線バスを選びました。

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金沢市内を走るバスは、北陸鉄道グループ(北陸鉄道《鉄道会社直営のバス事業》・北鉄金沢バス)のほか、JRバスなどもありますが、今回の1日乗車券で利用できるのは、北陸鉄道グループの路線のみです。

乗車券の券面は2つ折りで、折りたたんだ時のサイズは、一般的な定期券サイズより少し大きめ。
加賀藩・前田家の家紋(梅鉢)や自社グループのバスなどをデザインし、全体的に和風の印象。
また、金沢は金箔の国内シェアが9割超という街であることから、文字や家紋などは金色に加工してあります。
(本物の金は、使っていないと思います。たぶんw)

裏面の黒い部分のデザインは、金沢城をイメージしたものでしょうか。

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折り畳み式の中面は、1日乗車券利用可能エリアの路線図と、利用方法の案内が書かれています。
簡単に言うと、「金沢市内地帯制運賃200円区間」が乗り降り自由となりますが、路線図を見た感じだと、香林坊を中心に半径2km程度のエリアに設定されているように感じます。

そんな数字を提示すると、利用エリアが広くない印象を受けそうですが、そんなこともありません。
金沢を代表する主要観光地は、わりと密集したエリアにあるので、このエリアが乗り降りできれば、観光で使うには十分です。

あと、余計なお節介かもしれませんが…。
「ご案内」の第2項には、エリア外乗り越しの取り扱いについて、このように記されています。

「エリア境バス停から初乗りした運賃を別途お支払い」

初乗りした運賃…。
うーん、、、表現としてどうなんだろう?

『エリア境からの運賃を別途お支払い』じゃダメ???

スミマセン、ただの個人的な意見ですw

それでは今日は、近江町市場で食べた、激旨海鮮丼の画像でお別れです(笑)。

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近江町市場内にある「海鮮丼 いちば」の、のど黒炙り重(あら汁付き、2030円=当時)です。
高級魚として知られるノドグロ(アカムツ)ですが、こんなに美味いものだとは…。絶品でした。

IRいしかわ鉄道 金沢駅にある「お客さまカウンター」では、入場券のほかに、乗車券も購入しました。

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入場券は、近年開業した第三セクターの標準仕様(?)のものでしたが、乗車券の様子はわりとまちまちです。
今回購入したIRいしかわ鉄道のものは、今後紹介していく予定のIGRいわて銀河鉄道・道南いさりび鉄道のものと、およそ同じです。
(細かな違いはありますが、大きな枠として同じ系統です)

以前、えちごトキめき鉄道の上越妙高駅で購入した、入場券を紹介しましたが、乗車券も買っておくべきでしたね。
入場券が似通ったフォーマットでも、乗車券がそうとも限らないみたいですから…。

さて、昨日軽く触れていますが、IRいしかわ鉄道 金沢駅における乗車券購入は、基本的にはJRの券売機で行います。

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当然ながら、オレンジ色「JR W」の地紋、JR西日本の券紙で発行されます。
フォーマットもJRのものと同じで、発行会社名を表す「□西」も、しっかりと左上に表示されています。
ただし、JR西日本の路線に関わる乗車券ではないので、金額上の社線名は「西日本会社線」ではなく、「IRいしかわ線」となっています。

券売機の乗車券は、これ1枚のみ購入しました。
IRいしかわ鉄道は、それほど距離もない(全区間通しの運賃も高くない)ので、JR七尾線やあいの風とやま鉄道への連絡きっぷなんかも、資料として買っておけばよかったと思っています。

旅の4日目、お昼をちょっと過ぎて、金沢駅に到着です。
金沢では、観光と北陸鉄道の乗りつぶしをしますが、その前に金沢駅で一仕事。

金沢駅はJR西日本が管理する駅ですが、在来線改札外コンコースには、旧北陸本線・金沢~倶利伽羅を引き継いだ第三セクター、IRいしかわ鉄道が乗り入れています。
乗車券などは基本的に、JRの券売機でも購入可能ですが、企画乗車券・往復乗車券などの発売のために、「IRお客さまカウンター」があります。

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「IRお客さまカウンター」では、主に前述の乗車券類の発売を行いますが、他駅の窓口と同様に、片道乗車券・入場券も発売しています。
通常、IRいしかわ鉄道の入場料金・初乗り運賃は160円ですが、金沢駅はJRの入場料金に合わせて140円に設定されています。
ただし、北陸新幹線の改札内には入れないので、新幹線ホームへ入る場合は、JRの入場券が必要です。
(※あくまで、「IRいしかわ鉄道の列車が発着する、JR在来線ホームへの入場」を目的としているため)

入場券のフォーマットですが、近年、新幹線開通によって誕生した第三セクター標準仕様(?)のものに準じています。
このブログでは以前、IRいしかわ鉄道と同時に開業した、えちごトキめき鉄道の入場券を紹介していますが、同一のフォーマットを使用しています。

▽参考:えちごトキめき鉄道 上越妙高駅 入場券

券紙は当然違って、自社ロゴマークを薄水色で印刷してあります。
ここら辺もえちごトキめき鉄道と概ね同様なので、同じく同時に開業した「あいの風とやま鉄道」もだいたい同じなのかな~? と想像出来そうです。
(画像を検索していないので、実際はどうなのか、実物を見るまでのお楽しみにしたいな、、、と)

日本“約”半周の旅は、早くも前半戦の最終日・4日目。
この日は福知山を出て、若狭湾沿岸を東進、金沢で観光と北陸鉄道の乗りつぶしのあと、新幹線で福島へ向かいます。

山陰本線から、舞鶴線・小浜線を経て、お昼前に敦賀駅に到着。
気比の松原などの観光名所もある街ですが、今回は乗り換えのみでした。

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乗車したのは、名古屋始発の特急〔しらさぎ5号〕です。

敦賀から金沢まで、営業距離では130.7km。所要時間は1時間22分。
表定速度を計算すると、時速約95kmという俊足っぷりです。

列車は敦賀を出発すると、次の南今庄駅までの間で、北陸トンネルを通過します。
北陸トンネルは全長13.9km(※青函トンネルの約1/4)ほどあり、特急列車での通過所要時間は約7分。
その間、通信機器が使えなくなる旨を伝える案内放送は、(個人的には)北陸線特急名物だと思っています(笑)。

そこはさておき、特急券のお話へ。

特急券の種別に関しては、これまで何度も触れてきているので、詳細は略します。
今回は「A特急料金」適用区間なので、券種名は「特急券」です。

次に、「□乗継」について。
東海道・山陽新幹線の大半の駅や、九州新幹線を除く特定の新幹線停車駅では、在来線特急との「乗り継ぎ割引」が適用になるケースがあります。
詳細なルールについては略しますが、今回は乗り継ぎ割引が適用となる金沢駅で、当日中に在来線特急から新幹線へ乗り継ぐ特急券を、予め購入していました。
新幹線の特急料金は割引になりませんが、在来線側の特急料金が乗り継ぎ割引により、半額になるというものです(乗換駅での改札出場は可)。
この〔しらさぎ〕の特急料金も、通常料金は2,350円ですが、夕方の〔はくたか〕の特急券を同時購入したので、半額(端数切り捨て)の1,170円になりました。

そして、「□乗変」について。
これは「乗車変更」といって、当初発券していた指定列車から、乗車列車を変更したことを示します。
指定席関係の乗車変更は原則として1回のみ、無手数料で受け付けてくれるので、「この次変更するときは、手数料を払っていったん払い戻しになりますよ」という意味で、この印が印字されます。
(※余談ですが、当初は〔しらさぎ5号〕の数分後に続行している、〔サンダーバード15号〕へ乗る予定でした)

これに関連して、上段右端に「2日以内に変更」と印字されました。
これは、当初の指定列車発車日の3日前以前と2日前以降では、手数料率が変わってくるためです。
この印字があることで、発売中のどの指定券に変更しても、以降の変更は2日前以降の手数料で扱われるということです(※たぶんw)。
また、当初の発券情報や、変更に伴う差額の有無などが、下段に赤で印字されました。

で、ビックリしたのは、「JR西日本」の券紙(地紋が「JR W」)に、JR東日本グループ会社発行のクレジットカード利用の証跡である「□東C」が印字されています。
これもどうやら、当初の発券情報をもとに印字されるもののようで、実際、最初に購入したのは渋谷駅のみどりの窓口で、ビューカードによる決済を行っていました。

切符の世界、奥が深いですね。
いろんなところで、いろんなことをしてみると、いろんなことが起きるものです(笑)。

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