きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 岳南電車(旧:岳南鉄道)

先日、岳南電車シリーズを書き終えたばかりですが、少し古い券の画像を取り込み済みだったので、紹介しようと思います。
今回紹介する2種類は、平成19年度冬の「青春18きっぷ」で西へ行った折に、乗りつぶしのために寄り道をしたときに購入しました。
よって、平成26年4月に社名が変更される前ですので、「岳南鉄道」の乗車券類です。

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まずは乗車券から。
現在、「富士山に[岳]と『がくなん』」の地紋を使用している乗車券は、当時は「GNR がくなんてつどう」の薄水色でした。
「PJR てつどう」のアレンジバージョンですね。

そして、吉原駅は始発駅ということで、中間駅のような矢印式の乗車券ではなく、着駅名表示式でした。
となると、中間有人駅発で片側にしか同運賃帯が存在しないケース…

吉原本町から 須津・神谷(250円)、岳南江尾(300円)
岳南富士岡から ジヤトコ前(250円)、吉原(300円)

…では、どのような表示になっているのか、気になるところです。

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乗車券の裏側は、やはり、ワンマン運転に対応するため、表面と同じ有効区間が印刷されていました。

▽参考:平成28年8月現在の乗車券
http://k-3rd.blogstation.jp/archives/2250174.html

続いては入場券。

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吉原駅の場合、現在は乗車券と同じ地紋を印刷していますが、当時は無地でした。
ただし、表面のフォーマットは、現在と全く同じです。

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裏側に関しても同じかと思いきや、発行社名の表記が、当時はありませんでした。

▽参考:平成28年8月現在の入場券
http://k-3rd.blogstation.jp/archives/2189116.html

現状を現地で確認しておらず、ネット上での「発売中止」情報しか目にしていないのですが…。
3年前の岳南電車訪問時には、吉原駅の窓口では、JR線単独の普通乗車券を発売していました。

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「岳南電車」発行の、「□海 東海会社線」の単独乗車券。
購入駅はもちろん吉原でしたが、何故か発行駅名が吉原本町(しかも○改=改札窓口発行?)になっています。
また、地紋はこれまでの「富士山マーク+岳 がくなん」ではなく、私鉄の券売機でもおなじみの「PJR てつどう」が赤で刷られています。

JRの吉原駅は、メインの改札口(JR全線きっぷうりば=他社でいう「みどりの窓口」有)のほかに、岳南電車側にも無人の改札があります。
窓口がない、券売機もない代わりに、岳南電車の窓口でJRの乗車券を発売していたというわけです。

しかし、ICカードの普及もあったのか、平成29年のダイヤ改正時に、連絡運輸範囲を大幅に縮小。
吉原駅でのJR乗車券の受託発売もなくなりました。

現在、岳南電車のWebサイトから直接、この情報は閲覧できませんが、「岳南電車 JR 乗車券」などと検索すれば、お知らせのPDFファイルがヒットするかと思います。
JR線内の利用方法をToicaへ誘導するような記述もあるので、今後、「JR連絡硬券」もなくなる運命なのかもしれません。

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乗車券の裏側は、券番号のみの印刷でした。
まぁ、表側には、必要事項がすべて書かれていますからね。

岳南電車の駅に自動券売機がないことは、昨日の記事で触れました。
入場券だけでなく、普通乗車券も硬券で発売しています。

今回は、吉原を除く有人駅3駅で、収集用に購入してみました。

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まずは、岳南原田駅で購入した、初乗り運賃の乗車券。
サイズは入場券と同じくB型硬券で、地紋は吉原駅の入場券と同じく、水色の「がくなん」でした。

乗車券のフォーマットとしては、あまり見ないタイプでしょうか。
中央に駅名を配置して、両矢印で有効区間を示しています。
以前、Yahoo!ブログ時代に掲載した、「小田急・相鉄の乗り継ぎ割引乗車券」の一部に似ている気もします。

入場券に印刷されていた社紋は、右上端に移動しています。

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こちらは、岳南富士岡駅で購入したもの。
まぁ、同じ…なんですが、矢印の向きと路線図の方向は、関係なく作られているようですね。

あとで思ったのですが、同運賃帯の駅が片方にしかない場合は、どういう表記なのでしょうね?
片矢印とか、金額式とか、「○○から○○ゆき」などが考えられそうです。

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小児券は、中央に赤字の「」を印刷し、社紋も赤で印刷されています。

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裏面の一例です。
表面同様、ワンマン列車の運賃箱に入れても判読できるように、有効区間が印刷されています。
また、小児券には表面同様、赤字「小」が印刷されています。

岳南電車の駅には、「自動券売機」という設備がありません。
よって、発売される乗車券は全て手売りで、その主役は硬券です。
(同方式の鉄道会社としては、徳島・高知を跨って走る、阿佐海岸鉄道があります)

ご親切なことに、そんな鉄道会社ながら、有人駅では硬券入場券を発売しています。

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昨日・一昨日と紹介した1日乗車券類と、同じ地紋の色違い。
券面に社紋が印刷されている分、下1行を除いて、少し右寄りに印刷されています。

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入場券の裏面です。
社名・発行駅名・券番号と、至ってシンプルな内容です。
まぁ、、、表面に「電車乗れません」って書いてありゃ、当然かもしれませんが。

ちなみに吉原駅では、無人駅を含めた、全駅の入場券を発売しています。(…いました? ※現状未確認)

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ジヤトコ前~岳南富士岡の各駅。
吉原駅のものと異なり、地紋の印刷はされていません。

吉原本町駅は毎日朝から夕方まで、岳南原田駅・岳南富士岡駅は平日朝のみ、それぞれ有人駅として営業しており、硬券入場券も各駅分を発売しています。
(…のに、全駅分まとめて吉原駅で買っちゃった私。笑)

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比奈~岳南江尾の各駅。
ここは全て無人駅ですが、比奈駅で貨物扱いを行っていたころは、有人駅だったそうですね。
また、岳南江尾駅についても、「前は有人だったんだろうなぁ」という痕跡が見られます。

岳南電車の1日乗車券には、昨日紹介した通年発売のもの以外に、小児用には休暇期間中専用のものがあります。

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小学生の長期休暇に合わせて発売される、「夏休み・冬休み・春休み こどもフリーパス」です。
通常期の場合、小児用の1日乗車券は300円ですが、長期休暇期間は200円で全線乗り降り自由。
吉原駅からの運賃は、最低区間が大人210円ですから、吉原駅発着の任意の駅への1往復で、元が取れる計算です。

基本的なフォーマットは、通常の1日乗車券と同じです。
異なる点としては…

1. 券種名のフォントが、明朝系フォント→ポップ系フォントに
2. 車両の画像が、子供のイラストに

それぞれ変わっているところです。

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裏面です。
こちらも基本は通常の1日乗車券と同じですが、利用可能期間が付記されています。

関東・東海の場合ですが、以前は8月いっぱいまで夏休みという学校が多かったですが、最近はゆとり教育の余波か、必ずしもそうではないんですよね。
(少なくとも、私の近所の小学校では、26日から授業を開始しているようです。)
今日現在、このフリーパスの裏面表示がどうなっているか分かりませんが、そのような実情には合わせず、独自で利用期間を定めているのですね。

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