きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 2016日本“約”半周の旅

新幹線〔はやぶさ〕と特急〔北斗〕を乗り継ぎ、ようやく「JR乗車券」の終着地・函館へ上陸!
今回の函館での目的は、

1. 郵便局での記念押印(北海道新幹線開業の記念小型印)
2. 市内観光(メイン:函館山からの夜景観賞)
3. 美味しいご飯

の3つと、道南いさりび鉄道の乗車券収集活動。
かつての(通称)津軽海峡線の一部であった、(正式路線名)江差線の木古内~五稜郭は、新幹線開業に伴い、第3セクター「道南いさりび鉄道」に変わりました。

そんな同社ですが、切符コレクター的には、ちょっと面白い一面が。

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道南いさりび鉄道の、定期券サイズの片道乗車券。
別に何のことはない、IRいしかわ鉄道などと同じ、新幹線開業関連第3セクターのPOS券標準仕様。
IRいしかわ鉄道と異なるのは、駅名のローマ字があるか否か、という点くらい。

あとは当然ながら、地紋は違います。
黄色の「道南いさりび鉄道」テキストロゴと、同社ロゴマークが採用されています。

一番注目したいのが、右下隅の「本社発行」という表記。
道南いさりび鉄道では、駅に自社独自の窓口はありませんが、本社に乗車券発売窓口があり、普通乗車券・回数券・定期券などを発売しています。
もっとも、各駅に自動券売機が設置されていたり、一部の駅では乗車券の簡易委託発売を行っていたりするので、どれだけ需要があるかは不明ですが…。

まぁ、コレクター的には、こういうのもいいかな、と。
何だかまるで、東海交通事業 城北線の本社鉄道部みたいですね。

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せっかくなので、往復乗車券も購入しました。
右下に「□往復」と印字され、上部中央には「□ゆき/かえり」の別が表示されます。
金額欄は、JRと同じ表記方法で、往路券はアスタリスク、復路券に往復運賃が表示されます。

今さらながら、IRいしかわ鉄道でも、往復券やJR連絡券(津幡接続)も買っときゃよかったなぁ。

◎おまけ - 道南いさりび鉄道 本社
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旅は6日目、いよいよ北海道に上陸します。
IGRいわて銀河鉄道から青い森鉄道を通り、青森からは1駅間だけJRの在来線。
新青森駅周辺をブラブラしたあと、お昼過ぎの北海道新幹線へ乗車します。

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新青森13:31発、東京からの〔はやぶさ13号〕に乗車。
〔やまびこ223号〕グリーン券の紹介ページでも記したように、JR北海道所属のH5系は、青函トンネルを通る定期列車としては4便しかないので、今回の〔はやぶさ〕はJR東日本のE5系でした。

新青森を出ると、次は本州唯一のJR北海道駅である、奥津軽いまべつに停車。
ここに停車する列車も、1日7往復しかないので、ある意味貴重です。

青函トンネルを約25分で抜け、北海道最初の駅は木古内。
ここを出てしばらくすると、海の向こうに函館山が見え始めますが、この日はあいにくの天候で…(^^;

新函館北斗では、直近列車の普通列車へは乗らず、少し時間を置いて特急〔北斗〕へ乗りました。

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JR北海道は、普通列車よりも特急列車の本数が多い区間もあり、その関係か、近距離の特急料金が安く設定されています。
また、25km超150kmの区間でも、JR本州三社のA特急料金よりも、若干安く設定されています。

今回利用した区間は25km以内の区間なので、A特急料金は指定席が830円、自由席は520円引きの310円。
そして、新函館北斗駅では、新幹線からの乗り継ぎ割引が適用になるので、半額の150円(端数切り捨て)が特急料金です。

ところで…。
〔しらさぎ〕から〔はくたか〕の乗り継ぎ割引特急券を紹介した際には、着時刻の隣に「乗継」の文字がありました。

今回の新幹線特急券には、その表記がありません。
券番号を見ると、親番号が同じで、枝番号が続いているので、一括発券をしたはずですが…。

…何なんだろ?

旅の6日目は、盛岡からスタート。
北海道新幹線へ乗り、国内の新幹線を完乗したあと、函館へ向かいます。

「8日間の日程で、一番最初に記事を書いた乗車券の利用期間が6日間だけ」

なのは、追って事情説明をします(笑)。

ということで、この日最初の列車は、盛岡駅8時台出発のIGRいわて銀河鉄道 普通 いわて沼宮内ゆき。
駅前郵便局へ立ち寄り、新幹線完乗に先立って、全都道府県1局以上の郵便局訪問を達成しました。

駅へ戻って、次の八戸ゆきまで時間があったので、窓口で入場券を購入します。

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新幹線新規開業による並行在来線系の第3セクターとしては、比較的歴史が長い同社。
最近開業した線区とはPOS券のフォーマットがやや異なり、最近の会社とJRの中間のような入場券です。
特に、駅名が大きめでアンダーラインがあるあたりは、JR西日本のPOS入場券との共通点かと思います。

地紋は薄水色で、IGRのロゴと銀河鉄道をイメージした星マーク。
斜体の帯色も濃い青がメインなので、そのイメージともつながります。

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IGRいわて銀河鉄道のWebサイトによると、「入場券は各駅窓口・券売機で発売。窓口には硬券もあるよ」という内容の記載があります。
窓口でふつうに頼むと、おそらくPOS券が発売されるのでしょうけど、頼めば硬券も出してくれます。
券紙自体は、表が無地白色、裏がクリーム色で、名鉄の入場券などと同じ雰囲気のB型硬券。
印刷は…どうでしょう? 活字印刷にしてはきれいだとは思いますが、裏側の印字のにじみとか、やっぱり活字…ですかね?

駅名の前に、自社ロゴが入っているのは、なかなか目にしないタイプですね。

日付のゴム印は、残念ながら、ごく普通の事務用日付印。
これがダッチング風日付印だったら、もっと集める意欲も沸くのですがね(笑)。

ちなみに社名ですが、どちらも「いわて銀河鉄道」と表記していますが、「IGR」まで含んだものが、正式な社名のようです。

さて、気になる日付の表示方法の現在ですが…。
「IGR 入場券」で画像を検索しても、なかなか新しいものが出てきません。
POS券は、昨年冬には西暦表示になっているようですが、果たして硬券は…?!

あと、余談ですが、今回購入しなかった自動券売機の入場券を含め、1社で3種類の同効力の入場券を発売しているのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
私が知る限りだと、近鉄が3種類(硬券・券売機・特急券窓口端末)ありますが、他にあるかなぁ…?

旅の5日目は、早くも最終行程へ。
この日は、仙台での滞在を除いて、JR線を乗り継ぐのがメインの日だったので、切符のネタが少ない日です。

仙台から、仙石東北ライン・石巻線を通り、在来線経由で一ノ関へ。
(※詳細のルートは、こちらの記事 を参照願います)

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乗車時間、僅かに26分ですが、一ノ関から盛岡までは新幹線に乗車。
〔はやて〕は全席指定ゆえに、「自由席でいいや!」が通用しませんから、嫌でも指定席特急料金が必要です。
仮に満席だったとしても、発売されるかどうかは分からない「立席特急券」も、指定席特急料金と同額です。

「□乗変」のマークがあるように、これは乗車変更をしたもの。
…ですが、どの列車から変更したのか、全然覚えていません(^^;

盛岡駅の改札では、特急券の記念持ち帰りを申し出ると、「乗車記念/使用済」のスタンプを押してくれました。
フォントやスタンプの形、インク色など、細かい違いはあるものの、JR西日本っぽい感じがしますね。

というわけで、「36歳最初の夜」は、盛岡で過ごしました。
画像は略しますが、初夏の冷麺(と焼肉・ビール)は最高でした(笑)!

日本“約”半周の旅で訪れた仙台市。
地下鉄東西線の乗りつぶしには、土・日・休日用の一日乗車券を使いましたが、乗車記念に両端駅の乗車券も買いました。

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券売機で買う乗車券としては珍しく、「普通乗車券」という券種名が印字されています。
そして何より、発行駅(発駅)名が印字されていないのが、仙台の地下鉄乗車券で最大の特徴です。

この2枚の乗車券を並べただけだと、どの駅で買ったものなのか、サッパリ分かりません。
ただ、日付と券売機番号は同じながら、券番号が大きく離れているので、「多分、違う駅のものだろう」くらいの推測はできそうです。

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こちらが、それぞれの乗車券購入時に、同時に発券した領収書。
こちらにはキチンと、駅名と対応する券番号が表示されていますから、

上:八木山動物公園駅
下:荒井駅

で購入した乗車券であることが判別できます。

しかし、なぜ発行駅(発駅)名が表示されないのか…。
「おそらく…?」という推測はありましたが、Wikipediaで調べてみると、どの駅からでも乗車できるようになっているんですね。
仙台駅からの乗車券を1枚買って、富沢駅から使うこともできますし、ある駅で2枚買って往復乗車券代わりにもなります。
こういうシステムがある関係か、仙台の地下鉄には「往復乗車券」という制度がないそうです。

日本中歩き回ると、たまにこういった“唯一無二”な制度に巡り合うこともあり、なかなか興味深く感じるものです。

余談ですが…。

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東西線の西側の終点である八木山動物公園駅は、国内の地下鉄で最も標高が高い駅です。

軌道面の標高で136.4m。
神奈川県では愛川町の半原地区(標高約130m)、東京都では西八王子駅付近(標高約135m)とほぼ同じ高さです。

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