きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 箱根登山鉄道

この度の「令和元年台風19号」にて被害を受けられた皆様、心よりお見舞い申し上げます。
今回の題材となる箱根地域も大きな被害を受け、観光への打撃が大きいと聞きます。
当該地域の復旧が、1日も早くできますように…。

ということで今回は、3年前に箱根を訪れた時に使った、「箱根フリーパス」です。

▼「箱根フリーパス」とは?
小田急電鉄の小田原駅往復に加え、箱根の主要な乗り物が2日または3日乗り降り自由となる企画乗車券。
自由乗降できるのは、箱根登山鉄道(ケーブルカー含む)・箱根ロープウェイ・箱根登山バス(指定区間のみ)・箱根海賊船・東海バスオレンジシャトル(元箱根~三島)・小田急箱根高速バス(箱根山内~東名御殿場)の6社。
小田急・箱根登山線の特急ロマンスカーを利用する場合は、別途特急券の購入が必要。
新宿発の「箱根フリーパス」は、1,000円の追加で小田急箱根高速バス(新宿~東名御殿場)が利用可能となる。

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今回利用したのは、小田急線を含まない現地用(小田原発)のもの。
行程の都合上、復路は小田急線を使いましたが、往路は東名大和から小田急箱根高速バスに乗りました。

発行は、乗車の約3週間前、小田急トラベル 相模大野営業所。
クレジットカードで購入したはずなのですが、「■C」の印字がないですね。私の思い違いかな?
窓口端末で発券しているため、券売機のものとは文字の大きさや券面の使い方が、微妙に異なります。

当時の運賃が4,000円ですが、現在は4,600円(3日用は5,000円)に変更されています。

今回のメインは、仙石原のススキ草原。
毎年この時期になると、「仙石高原」バス停近辺のススキの草原が、黄金色に輝く姿が見られます。

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この仙石高原までは、小田急箱根高速バス 箱根線に乗れば、東名大和バス停からは一直線。
券面の発駅は「小田原」ですが、今回の事実上の入り口は、「東名御殿場」バス停になりました。

あっ…。
仙石高原へ行く前に、箱根ガラスの森美術館にも立ち寄りました。
ここも、美術館前に高速バスの停留所があるので、大変便利です。

この日は、箱根湿生花園にも立ち寄って、御殿場のビジネスホテルで宿泊。

翌朝は雨(^^;
御殿場から仙石案内所を経て、路線バスで箱根湯本へ。
「箱根湯寮」で温泉に入ったあと、甘酒茶屋・旧街道石畳・芦ノ湖畔・箱根駅伝ミュージアムへ。
箱根町港から海賊船に乗りましたが、この日は朝から湖上の霧の影響で、乗る予定の前の便まで欠航していました。
(右上の赤い入鋏印が海賊船の乗船時、左上の青い入鋏印がロープウェイの乗車時。全有効期間中の欠航・運休時に払い戻し措置が取られるため、断線が印刷されている。)

その先は、ロープウェイ・ケーブルカー・箱根登山鉄道と乗り継ぎ、箱根湯本から特急ロマンスカーに乗車。

あまりたくさんの乗車回数ではないですが、十分に元が取れています。
ロープウェイ・海賊船は運賃が高いので、箱根観光をする際には、この2つの乗り物に乗るのであれば、必携の乗車券かと思います。

箱根登山鉄道には、小田急線からの特急ロマンスカーが、日中毎時2往復程度乗り入れています。

15年前までは、自社線内のみの特急利用はできませんでしたが、2005年10月から利用可能となりました。
ただし、小田急線から直通する特急券の利用客がいるため、空席がある場合に限って、発車直前に「座席券」を発売する形になりました。

料金券の名称が「座席券」から「特別急行券」に変わったのは、小田急線の複々線完成ダイヤ実施と同じく、2018年3月17日だったようです。

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今回は、箱根湯本11:25発 特急〔はこね12号〕に乗車しました。
土休日ダイヤではGSE限定のスジが1運用あり、その列車のひとつです。

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私自身としては、これが「平成最後」の特急列車利用となりました。
小田急線内及び小田急と他社線を跨る利用の場合は全席指定制ですが、箱根登山線内のみ利用の場合は空席利用となります。
JRの料金券の名称で言うと、「立席特急券」や「座席未指定券」が近いかと思います。
(※同区間を全座席で指定席発売済みとなることがあり得るため、「自由席特急券」は当てはまらない)

さて、いつものように前置きが長くなりましたが、券面のお話に入りましょう。

まず、料金券の名称「特別急行券」ですが、これは小田急線内のロマンスカー特急券と同じです。
「座席券」から改称するにあたって、グループ内で統一したのでしょうか。

大きさは、定期券・マルス券サイズより若干大きめ。
薄緑色の自社紋を、特急券の地紋として採用しています。

区間表示は「箱根湯本→小田原」と印刷済み。
小田急線へ直通利用する場合は、窓口又は特急券券売機、もしくはWebサイトで購入するため、自社線内用のもののみを用意すれば十分というわけです。
なので、必然的に特急料金は「200円」で固定されます。

あと、券番号が下段中央に配置されているのって、なかなか珍しいですね。

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こちらは小児専用券。
区間表示の中央に、「小」と印刷されている点と、料金が「100円」となっているほかは、大人専用券と同じです。

なお、いずれの券にも「乗車日」の記入欄がありますが、前述の通り発車直前の発売に限定されることもあり、チケッターでの「乗車駅名・月日」捺印をもって、乗車日の記入に替えています。

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箱根湯本発の特別急行券の裏面です。

注意事項についてですが、これはあくまでも「箱根湯本発小田原ゆき」の特急券ですから、小田急線内へ乗り越すことは出来ません。
小田急線内の特急券を購入してあれば、話は別かもしれませんが、この券のみで秦野以遠へ乗り越した場合には、おそらく「車内特急料金」(料金表の値段+200円)が適用されるものと思われます。

また、原則全席指定の列車ですから、「箱根湯本発秦野以遠ゆき」の特急券を持っている客もいるわけです。
出発時点で空席でも、車内を移動しながらやって来る客を考慮して、第3項の注意事項が記載されています。

【参考資料】土休日ダイヤ「GSE」限定運用の列車
はこね2(箱根湯本8:12)~スーパーはこね7(新宿10:00)~はこね12(箱根湯本11:25)~はこね21(新宿13:20)~はこね54(箱根湯本15:08)~はこね35(新宿17:00)~はこね28(箱根湯本18:39)~ホームウェイ11(新宿20:20・小田原ゆき)~はこね72(箱根湯本22:10)

新宿~小田原を59分で結ぶ、ロマンスカー最速列車のうちのひとつ

(注) ダイヤ・運用が変更になる場合があります。ご利用の際は、必ず小田急電鉄Webサイトや、駅の窓口などでご確認下さい。

箱根登山鉄道(鉄道線)乗車中に購入した、車内補充券です。

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今回、この券を入手する(手元に残す)ために、いろいろ経緯があったのですが…。
話がややこしくなるので、ここでは省略します。

もしかすると、発売を断られる可能性もあろうかと思いますので、その点はご了承下さい。

さて、券面に関してのお話へ。
メインとなる区間の表示方法は地図式で、箱根登山鉄道(鉄道線・鋼索線)と小田急の全線が記載されています。

発行事由については、わりと様々なシーンに対応しています。
「紛失」はともかくとして、「誤購入」「往復」の欄の出番は、あるのでしょうか…。
〔あじさい電車〕などの座席券(座席無指定)に対応しているのも、箱根登山鉄道ならではでしょうか。

裏面の注意事項のうち第3項には、定期券・回数券の乗り越しに関する入鋏の説明書きがあります。
表面の「原券」欄にも、「定期」「回数」の入鋏欄がありますが、それであれば発行事由「別途」は要らないんじゃないかと…。

もしかしたら、他の使い道で入鋏するのですかね?
例えば、小田原まで購入してある小田急の乗車券で、乗り越しをするとか…かな?

ちなみに今回、車掌に発券を依頼したのは、下り電車(山登り方向)の大平台駅発車直後。
次の宮ノ下駅までは時間がかかりますが、スイッチバックの上大平台信号場までは1分半ほど。

…この区間で車掌に声がけするのは、やらないほうがいいですね。
下り電車ならば、塔ノ沢駅発車後(出山信号場までの間)がいちばんいいタイミングかもしれません。

むしろ、塔ノ沢駅(※無人駅)から最後尾へ乗車して、すぐに申し出るくらいのほうがいいかも。

箱根の山の中には、様々な乗り物が通っています。
メインとなる登山電車のほか、ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船にバスetc...
区間によっては、小田急グループ(小田急箱根HD)と西武グループ(伊豆箱根バスなど)が競合したりもしています。

このうち、登山電車とケーブルカーは、実は同じ「箱根登山鉄道」の路線です。
ケーブルカーの路線は、正式にはタイトルの通り、「鋼索(こうさく)線」といいます。

前置きがいつもより長くなりましたが、強羅駅からの鋼索線初乗り区間の乗車券です。

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鉄道線(箱根登山電車)と鋼索線(箱根登山ケーブルカー)は、運賃形態が異なるため、両線を跨いで乗車する場合は、運賃は強羅駅で打ち切って合算されます。
この乗車券は強羅駅で購入したもの、つまり、鋼索線単独の乗車券ですが、連絡乗車券の様式に倣ったものとなっています。
これに近い乗車券というと、富士急行の窓口端末で発券された自社線内の片道乗車券が、連絡乗車券風になっていました。

鋼索線単独の乗車券がこのフォーマットですから、鉄道線の他の駅で鋼索線各駅までの乗車券を購入しても、このフォーマットであろうことは、想像に難くないでしょう。
(※実際に買っていないので、分からないんですけどねw)

箱根登山鉄道では、平成29年(2017年)秋ごろから、硬券入場券を発売しています。
「平成最後の日」に合わせて、全駅分を買ってみました。

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昨日までに触れたように、小田原駅は小田急の管理駅のため、本来であれば「箱根登山線 小田原駅」の入場券は存在しないはずです。
発売も「小田急線 小田原駅」では行わず、隣の箱根板橋駅で行っています。

また、箱根登山線の無人駅は塔ノ沢駅のみで、他は有人駅(ただし、大平台~彫刻の森の各駅は、所謂“日勤駅”)です。
無人駅も本来であれば、入場券を発売する必要性はないわけですが、こちらは箱根湯本駅で発売されています。

小田原・塔ノ沢の入場券に関しては、記念入場券というか…、「全駅集めたい人向け」なマニア向け商品という印象を受けます。

入場券の大きさは、縦25mm×横57.5mmのB型硬券。
券面記載事項は、上段から発行社名・券種名・駅名・料金と、2行にわたる注意事項で構成。
このうち、真ん中あたり(料金欄付近)には、赤い帯が印刷されています。

私が生まれる前、昭和中期にはよく見られたフォーマットのようですが、私の手持ちだと、北条鉄道(兵庫県:北条町駅、A型硬券)のものしかありません。

日付の印字は、和暦の年号を用いた、ダッチングマシン風日付印。
この日、彫刻の森駅で確認したところ、5月以降も和暦の表示で発売を行っているようです。(「1.-5.11」などの表示)
(※その後に変更となっている可能性もありますので、正確な情報は現地でご確認下さい。)

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入場券の裏面は、自動改札使用不可の旨の注意書きと、発行駅名・券番号を印刷。
ご覧のように、箱根板橋駅で券番号が2300番台でしたが、他の多くの駅でも、何故か2300番台が出てきました。
さすがに、利用客が多い箱根湯本や強羅はもっと上の数字でしたが、コレクターさんが各駅を回っている様子も目に浮かびますね。

てか、箱根板橋駅、自動改札ねぇし(笑)。

※箱根登山鉄道の自動改札は、小田原・箱根湯本にのみ設置。

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入場券を購入すると、1枚ごとにこのような路線図風台紙付きのスリーブをもらえます。

…が、今回は入生田駅のみ、中の路線図なし(スリーブのみ)の対応でした。

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こちらは、硬券入場券セット用の台紙。
この台紙にあらかじめ入場券をセットして、鉄道イベントなので発売することもあるようです。
台紙の発売は、箱根湯本・強羅の両駅のみで行われ、価格は300円です。

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