きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 東京地下鉄(東京メトロ)

今年の3/17。
いまのところ、「緊急事態宣言」発出前最後の、神奈川脱出の日でした。

この3日ほど前に、東京ではソメイヨシノの開花が宣言されました。
んなもんで、上野公園・隅田川へ写真を撮りに…。

というお話はさておき。

「小田急東京メトロパス」を使い、二重橋前から八重洲地下街経由で京橋へ。
ここで初めて、東京メトロの「ICカードチャージ専用機」を使いました。

その領収書が、こちら。

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レシートタイプで印字されるのは、想定の範囲内でした。(他の社局でもそうですからね)
このフォーマットたるや、もはやこれは、自動券売機の磁気券に印字したものと、ほとんど同じです。

試しに、こちらの記事で見比べてみてください。

▽参考:西武鉄道(池袋線系統)のチャージ領収書
http://k-3rd.blogstation.jp/archives/1311514.html

記事としては西武のものですが、小竹向原駅のメトロ仕様の領収書を参考に掲示しています。
文言としてはすべて一緒で、注意事項の「・(ナカグロ)」の有無や、文字種・大きさの違いなどはありますが、本当にそっくりさん。
金額と日時は、数字に大きな字が使われていますが、これはこれで、視認性が良くていいですね。

ただ、私みたいに各社局で「10円チャージ乗り降り」をする人がどれだけいるかはわかりませんが、こういう趣味には、感熱紙だから向きませんね(^^;

昨日の記事では、JR━東京メトロ━JRという「通過連絡」の乗車券のうち、全区間を通した乗車券を紹介しました。
今回は、同じ通過連絡運輸の範囲内における乗車で、西日暮里駅の精算所で「区間変更」をした場合の乗車券です。

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まずはじめに、上野から千代田線経由で亀有に向かう乗車券。
昨日の記事において、「上野から 西日暮里 千代田線経由 北千住→金町」という表記だった区間のものです。

今回はまず、上野駅で初乗り区間の乗車券(140円区間)を購入しておきました。
JRで西日暮里駅を降りると、改札階から下へ向かう、千代田線乗り換え専用の階段・エスカレーターがあります。
ここを降りていくと、連絡改札口があるわけですが、その両側には精算所が設けてあります。
窓口の数にして6つほどでしたが、1/21の17時頃は4つほどの窓口が稼働していました。
ICカードが大幅に普及した現代ですが、それくらいの需要はあるようです。

この窓口に上野からの乗車券を提示し、行き先を告げると、乗車券を発行してくれます。
通過連絡乗車券の運賃との差額(200円)を支払い、上記の乗車券が手渡されました。

券面の内容は非常にシンプルで、実際の乗車区間がハッキリと表示されています。
以前に紹介した「北千住→綾瀬」の乗車券より、何だかインパクトを感じます。

券種名は、既に1度の「乗車変更」をしていることを示すため、「区間変更券」となっています。
この券種名と経由線区名が同じ大きさで印字されているのも、なかなか見ないパターンですよね。

券紙は東京メトロのもので、発行箇所にも「東京地下鉄」と印字されています。

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今度は逆方向、亀有で折り返して、駒込へ向かいました。
券の内容としては全く同じで、発行箇所も「東京地下鉄 西日暮里駅」です。
“これからJRに乗る”ので、こちらはJRの券かと思いきや、東京メトロの切符。
この精算所・連絡改札口の管理自体が、東京メトロ単独で行っているんですね。

今回は単純に、普通乗車券での乗り越し精算を行ってもらいました。
通過連絡運輸を越える場合の乗車券や、企画乗車券が絡む場合など、いろいろなパターンの乗車券が見られそうで興味があります。

常磐線と千代田線に絡む連絡運輸などは、非常に複雑なシステムです。
これまでにも、特例的な運賃設定がある区間の乗車券を、2回紹介しました。

1. 北千住・綾瀬各駅相互間の乗車券 http://k-3rd.blogstation.jp/archives/4059823.html
2. 綾瀬発西日暮里経由JR線への乗車券 http://k-3rd.blogstation.jp/archives/5247783.html

今回は、2. の乗車券の区間を、常磐線側に伸ばしたケースです。

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まずは、上野駅から西日暮里乗り換えで金町までの乗車券です。
マルス風に表すと…

乗車区間:上野→金町
経由:東北・西日暮里・千代田線・北千住・常磐

といった感じでしょうか。
このように、[A社][B社][A社]というような連絡運輸の方法を、「通過連絡」といいますね。
運賃は各区間の合算ではなく、A社(ここではJR東日本)の距離を通算して運賃を算出、B社(ここでは東京メトロ)の運賃を合算し、全区間の運賃が決まります。

この乗車券の場合、

上野~西日暮里 2.7km
北千住~金町 6.6km

JR線合計 9.3km 170円
東京メトロ(西日暮里~北千住) 4.3km 170円

で、合計が340円になります。
(注:IC運賃の場合は、システムの都合上、計算方法が異なるそうです)

この通過連絡運輸は、「常磐線亀有~取手・武蔵野線のごく一部の駅」と「西日暮里乗り換えで概ね関内・三鷹・大宮までの各駅」の間で適用されます。
常磐線側の駅(ルート)が少ないため、近距離の区間では、このように着駅が1駅しか表示されないケースが多いです。

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反対に、常磐線発で西日暮里からJRへ改めて乗る場合では、多くの経路が生まれます。
山手線近辺では多くの路線が分岐・交差していますから、このように矢印だらけになる運賃区間もあるわけです。
この乗車券表示を見ていると、「浅草橋」があってもよさそうな気がしますが、総武線は通過連絡の対象外なんですね。

ところで、この表示の「尾久」ですが、乗り換えなしでは辿り着けません。
この場合は、上野乗り換えで行くことになろうかと思いますが、そのルートで距離を計算すると、JR線通算が10kmを超え、JR分の運賃が170円では足りません。
しかし、東北線尾久経由のルートは、正式には日暮里が分岐駅のようで、片方のルートが日暮里を通過する扱いになるため、日暮里~上野の距離を計算から外すことになっています。
(※同じような計算方法としては、横須賀線:横浜~鶴見、相鉄直通線:鶴見~武蔵小杉などがあります)

以前の記事で、東京メトロ 千代田線の北千住~綾瀬のみに乗車する場合は、JRとの二重籍区間であるため、「東京メトロの運賃として」JR方式の運賃計算を行うことについて触れました。
こういう複雑な事情がある区間なので、連絡乗車券の取り扱いについても、変わったものがいくつかあります。

そのうちのひとつが、今回記事にする特例運賃です。

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乗車券だけを見ると、一見、ふつうの連絡乗車券に見えますね。

しかし、通常は「東日本会社線」とでもする線区名を、わざわざ「千代田線経由」とまで付け加えてあります。
また、上段右側の領収額も、大人運賃の前には「特例」の文字が印字されています。

まず、綾瀬から西日暮里までは、東京メトロの初乗り運賃(6kmまで170円)では到達できません。
営業キロ程は6.9kmで、2区目の運賃である200円となります。

対するJRは、今回は西日暮里からの初乗り運賃区間を購入しました。
山手線内の3kmまで、140円区間ですね。

東京メトロ200円+JR 140円=310円

あれれのれ、、、となるわけです。

綾瀬駅発着限定ですが、この乗り継ぎパターンには、特例の運賃が適用されます。
東京メトロの旅客営業規程では、その記載が見つけられなかったのですが、旅客配布用の「営業のご案内」で記されています。
(※「営業のご案内」は、東京メトロ各駅のチラシラックなどに置かれていることが多いです。Webサイト上での閲覧も出来ます。)

「営業のご案内」 8ページ

 11. 一部の区間に適用となる旅客運賃
  ●2 綾瀬・西日暮里間の普通旅客運賃の特例

(前略)綾瀬発・着で、かつ西日暮里経由でJR線と乗り換える場合は、特例として次のとおりといたします。

連絡きっぷ170円、ICカード168円

綾瀬~西日暮里を乗車する場合は200円ですが、西日暮里からJRへ乗り換える場合は、特例として東京メトロ分の運賃は、170円となるわけです。
よって、

東京メトロ(特例運賃)170円+JR 140円=310円

で、計算が合うことになります。めでたしめでたし。(※当たり前w)
通過連絡に関する切符も、そのうち仕入れてみようと思います。

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この乗車券の領収書です。
当然ながら、取引内容は「きっぷ」であり、他の普通乗車券と同じです。

東京メトロ千代田線は、北東側でJR常磐線と、南西側で小田急小田原線と、相互乗り入れを行っています。
このうち、千代田線の北東端付近にあたる北千住~綾瀬の区間は、常磐線との二重籍の区間です。

Webサイトで公開されている、東京メトロの旅客営業規程を読んでいくと、このような記述があります。

第3章 旅客運賃・料金
 
第2節 普通旅客運賃
  
第52条 特定片道普通旅客運賃

前条の規定(注:キロ程別の運賃、6kmまで170円etc...)にかかわらず、綾瀬・北千住間相互発着となる旅客の片道普通旅客運賃は、次の通りとする。

区分|運 賃
大人|140円
小児| 70円


北千住~綾瀬の営業キロ程は2.5kmで、東京メトロの運賃がそのまま適用されれば、170円区間ということになります。
しかし、前述の通り、JRとの二重籍になっている関係で、この区間に限っては、JRの普通運賃が適用されるのです。

この区間の乗車券は、このような感じでした。

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「北千住→140円区間」という金額式ではなく、「北千住→綾瀬」という区間表示式の乗車券でした。
券売機のタッチパネルも、「170円」「200円」…の他に、「綾瀬140円」というボタンが表示されます。

東京メトロの金額式片道券だと、「○○円区間」の上に「東京メトロ線」と印字されます。
しかし、このケースでは、着駅のローマ字書きが邪魔するのか、社名と発駅の間に「東京メトロ線」という文字列がぶち込まれていました。

そして何より…。
小児券を示す「○小」のマークが、やたらと小さいですね(^^;

ちなみにこの様式の乗車券、旅客営業規程の「第5章 乗車券類の様式 > 第2節 乗車券類の様式 > 第98条 常備片道乗車券の様式(乗車券発売機用)」には、姿を現していません。
(※同区間の回数券の様式は、見本画像付きで掲載されている)
「同 第96条 乗車券類の駅名等の表示方 (2)」で、発着駅名を略図で表示、又は着駅名を金額式で表示することある旨が書かれているので、着駅名を表示することが、原則になっている印象です。
(よって、画像を提示する必要がない…という判断によると考えられる)

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この乗車券の領収書です。
まぁ、当然と言えばそれまでですが、領収額は70円で、取引内容は「きっぷ」でした。

◆追記 12/27 11:23

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綾瀬駅で逆区間の乗車券を買ってみました。
こちらもやはり、「北千住140円」のボタンが券売機にありました。
当然ながら、北千住駅で購入したものとは、駅名が反転しています。

《参考までに…》

北千住駅の千代田線きっぷうりばには、東武・JRの券売機も並んでいます。
東京メトロの駅構内ですから、ICカードのチャージはメトロの券売機のみの対応。

JRの券売機については、千代田線から直通運転を行っている、取手までの各駅のみを発売。
ただし、綾瀬までの場合は、「メトロ線乗車・JR運賃適用」となる関係で、JRの券売機では発売なし。
北千住・綾瀬相互間(常磐線経由)の乗車券自体が、JRの駅では発売出来ないようです。
(※先日、某駅の指定席券売機を弄ってみたら、発売不可でしたので…)
(※メトロ線内とJR線亀有以遠を乗車する場合の運賃境界は、北千住駅で固定されます)

JR改札口の券売機はどうでしょうね。
綾瀬と逆方向になる南千住までは140円区間ですから、これを買ってメトロ線ホームへラッチ内移動して、綾瀬で…降りられるような気もしますけど。

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