きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: JR東日本

先月、前回・前々回の記事で紹介した「虎ノ門ヒルズ」駅を訪れた際、ついでに(?!)、JRの「高輪ゲートウェイ」駅へ足を延ばしてみました。

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当日は、「小田急東京メトロパス」を使っていたので、どうやってここに辿り着こうかと、いろいろ考えていました。

東京メトロ単独で移動するなら、南北線の白金高輪駅から徒歩20分弱。
最寄りの東京メトロ乗換駅は、同じ港区内の新橋駅。

まぁ、白金高輪から歩いても、どうせ入場券は必須になるわけですから、有楽町・新橋~高輪ゲートウェイを往復する形にしました。
今回の記事は、その往復に使った乗車券です。

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まず、往路は有楽町から出発。
直近の訪問地が虎ノ門ヒルズ駅だったので、日比谷/有楽町という乗り換えを使いました。

本来ならばモバイルSuicaを使って移動したいところでしたが、「無効印」を目当てに指定席券売機で乗車券を購入。
IC運賃154円、きっぷ運賃160円、往復差額が12円ですから、「無効印収集コスト」と思えば、小さな金額です。
(集めるだけだって、少なくとも140円の入場券が必要なわけですから…)

これまでに、高輪ゲートウェイ駅関連のマルス乗車券は、こちらの記事で紹介していますので、詳細は略します。

無効印は通常のゴム印で、紫色のインクを使用。
駅名が長いため、「高輪ゲート」と略された駅名になっていました。

…これって、いいんですかね?(^^;

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復路の乗車券です。
こちらは当日、高輪ゲートウェイ駅の指定席券売機で購入したものです。

発行駅名は文字数の関係で、「高輪ゲート」と略されています。
下車駅の新橋駅では、あまり見かけない(?)ゴシック体の文字を使った無効印を押してもらいました。

今回、無効印を押してもらうに際して、どちらの駅でも、改札窓口端末で処理をしていました。
左下隅から3割くらいのあたりに、ごく小さな穴が開いているのが、その処理の痕跡です。

ICカードや自動改札があまり普及していなかったり、その歴史が浅かったりするエリアや、某JRオレンジさんは「パンチ穴」で処理したがる傾向が強いですが、このやり方はいいですよね。
コレクション的にも穴が目立ちませんし、おそらく自動改札の出場処理を同時にやっているでしょうから、再使用防止の観点からも優れていると思います。

JR東日本の列車予約サイト「えきねっと」では、通常の指定席申込だけではなく、企画きっぷの発売も行っています。
そのうちのひとつである「トクだ値」は、JR東日本管内の新幹線・一部特急に対して発売している、特急券・乗車券を組み合わせた割引きっぷです。

このブログでも以前(2019年3月)、上越新幹線の「トクだ値15」を紹介しました。
割引率は5~50%程度とまちまちですが、安い分だけ制約があり、乗車変更ができなかったり、乗り遅れるとまるごと無効になったりします。

さて、今回紹介するのは、6年前の5月に「いわきグリーンスタジアム」へ野球観戦へ行った時に使った、「トクだ値15」です。

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前述の上越新幹線の「トクだ値」と同様、記載事項が非常に多いですね(^^;
今回はいわき市へ入る前に、茨城県北茨城市へ立ち寄る計画をしていたので、特急〔スーパーひたち〕の乗車区間は磯原駅までです。

座席を確保したのは、上野駅9:00発の〔スーパーひたち11号〕。
前年春のダイヤ改正で、常磐線の特急は全てE657系の運用となっていたので、この時が同形式の初乗車予定でした。

旅行の当日。
田園都市線沿線住民だった私は、渋谷駅から「トクだ値」の切符を使うことにします。

まぁ、、、田園都市線は普通に遅れるし、山手線は池袋で人身事故、さらに安全確認などが重なり、ダイヤはグチャグチャ。
通常は2~3分に1本の列車がやって来るのに、全然来なかったり…。

上野駅に着いたのは、〔スーパーひたち11号〕発車の数十秒前。
特急ホーム16番線への改札口に着いてみると、ホームの先から消えていく最後尾車両の姿が。。。

「乗遅れの際は乗車券・料金券とも無効。」

って、この切符の最下段に書いてあります。
「無理やろな」とおもいつつ、特急改札の係員さんに事情を話してみると…

「あー、多分、変更は可能かと思います。みどりの窓口で確認してみて下さい」

とのこと。
で、新幹線改札の前にあるみどりの窓口で、改めて事情を説明すると、「変更OK」で対応してくれることに!

…なのですが(笑)!
当時、磯原駅に停まる下りの特急は、この〔スーパーひたち11号〕のあと、夕方に2本あるのみでした。
(※現在は、高速バスいわき線との競合もある関係で、2時間に1便は停まります)

なので、北茨城市への訪問を諦め、次に下車を予定していた、いわき市の湯本駅を目指すことにします。
これを踏まえて、変更用に発券してもらった切符が、こちらです。

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まずは「指定券」です。
「トクだ値15」の乗車券・料金券がともに有効であるとみなされ、「0円指定券(指ノミ券)」で発行されました。

前述のとおり、磯原駅へ停まる特急列車は夕方までありません。
湯本駅まで行く特急列車の直近便で、磯原駅の手前の停車駅に該当する日立駅までを、「指定席料金有効」という判断のようです。
通常、指定席特急料金込みの企画きっぷや、一部区間のみ座席を指定するケースなどに使う「指定券」ですので、発行理由を付記して、駅名小印で証明してくれました。

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さらに、乗車券・特急券ともに(磯原駅を通過する瞬間まで)全区間有効、そこからの乗り越し精算の前払いとして、磯原駅から湯本駅までの乗車券と自由席特急券を購入することになりました。

日立駅で自由席へ移動するのが面倒だったり、湯本駅の改札で「?!?!」な切符4枚に駅員が戸惑ったりとありましたが、なんだかんだといい思い出でした^^

■現在の料金で比較してみよう! 乗車変更前後の運賃・料金

(1) 上野(東京山手線内)から磯原までの「トクだ値10」  4,780円
 ※常磐線特急の全席指定席化及び特急料金引き下げの関係か、現在は10%割引の企画券に変更されています。

(1a) 磯原から湯本までの特急料金  760円
(1b) 磯原から湯本までの乗車券(きっぷ運賃) 510円

この時のルートをたどると、現在の料金では合計が6,050円になります。

(2) 上野(東京都区内)から湯本までの「トクだ値10」  5,650円

初めから目的地が湯本駅であれば、400円安かった計算に(^^;

(3a) 品川・東京・上野から湯本までの特急料金  2,550円
(3b) 東京都区内から湯本までの乗車券  3,740円

「トクだ値」ではなく、普通に渋谷から湯本への乗車券・特急券を買っていると、合計で6,290円でした。

今回は、JR東日本の「特急券(座席未指定)」です。
5年前の春、〔成田エクスプレス〕に乗車した時に購入しました。

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券種名には、タイトルの通りに「特急券(座席未指定)」と表記。
JTB時刻表(のみならず一般的な案内)では、「座席未指定券」という表現も使われます。

この特急券は…

1. 一部の全席指定制の特急列車(〔ひたち〕〔スワローあかぎ〕など)に対して発売
2. 特急料金は「指定席利用時」と同額
3. 日付・区間(・列車系統)のみを指定して発売
4. 事前に座席指定が可能
5. 座席指定を受けなくても、空席・立席での利用が可能

という性質をもったものです。
一般的には、日付と区間は決まっているものの、時間が事前に決まらない場合など、「とりあえず買っておく」ことが多そうです。
(例えば、出張先での打ち合わせ所要時間が見込めず、直前まで列車を決められない場合とか)

この時、私が〔成田エクスプレス〕に乗ったのには、大きな理由がありまして…。
本当は、乗る予定がなかったのですが…。

飛行機に間に合わない(笑)!

当時、田園都市線ユーザーだった私は、成田からの国内LCCの出発時刻に合わせて出発。
押上駅で乗り換え時間11分ほど、京成線「アクセス特急」へ乗り換える計画でした。

ところが、都心に迫るにつれ、どんどん遅れて…。
永田町を過ぎた時点で10分遅れ。

いくらなんでも、押上駅での1分乗り換えは無理があります。
乗換案内アプリと戦ってみたら、

九段下(東西線へ3分乗り換え)→大手町(JR東京駅との間で6分乗り換え)→東京から成田エクスプレス
(注:半蔵門線も大手町を通りますが、JR東京駅との「近さ」で2回乗り換えを選択した次第)

というルートが見えたので、それに賭けることに。
大手町駅では、ドアが開いた瞬間に「ヨーイ、ドン!」でダッシュ!

東京駅の指定席券売機まで、3分半で着きましたが、今度は「指定席特急券」が買えません!
詳細な時間は分からないのですが、乗車列車の発車間際だと、指定席券売機で扱えなくなるんですね。

というわけで、この年のダイヤ改正から発売を開始した「座席未指定券」のことをふと思い出し、購入・利用という流れでした。

乗車したのは、まさに発車ベルが鳴り終わる間際、出発する15秒ほど前のこと。
助かったけど…、疲れた(笑)。

まぁ、車内はガラガラだったので、快適な50分あまりでした(^^)

ちなみにこの時以来、N'EXには乗っていません。
LCC乗るのに、N'EXやスカイライナー乗ったら、ちょっと勿体ないですからね(^^;

去る3/14、JRグループのダイヤ改正が行われました。
新幹線では東海道・山陽新幹線の〔のぞみ〕毎時12本化、在来線では新駅開業や中央・総武線の運行形態変更などがありましたが、それほど大きな改正がなかったかと思います。

首都圏のJRで最も話題になったのは、山手線・京浜東北線(東海道本線)の「高輪ゲートウェイ」駅開業。
(その他のエリアでは、JR東海 東海道線の「御厨《みくりや》」駅開業などもありました)
私鉄では、京急が6つの駅名を一度に変えるという、今まであまり聞かなかった大胆な変更もありました。

首都圏エリアではこの他に、南武支線「小田栄」駅と両毛線「あしかがフラワーパーク」駅の常設化、常磐線「佐貫」駅の駅名変更などがありました。

というわけで…

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現地の駅にはひとつも行っていませんが(笑)、マルス系乗車券の印字見本を、指定席券売機を使って出してみました(^^;

まず、高輪ゲートウェイ駅ですが、駅名表記が8文字なので、2行表記になると思いきや、まさかの1行。
東急・南町田グランベリーパークもそうでしたが、この不自然な感じのカタカナは、おそらく作字でしょう。

そして、あしかがフラワーパーク駅のほうは、こちらは素直に2行表記です。
言葉の切れる位置も良く、きれいな2行表記になっているのではないでしょうか。

と、こんなことをしていたら、気付けば1,300円も使ってしまいました。
私、何をやっているのでしょう…(笑)?!

サッサとアホだと気付けw

今回でようやく、伊豆旅行の最終編です。
下田海中水族館からバスで伊豆急下田駅へ戻り、おみやげを買いこんでから、帰路につきます。

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今年3月13日限りで運行を終えた、〔スーパービュー踊り子〕に乗りました。
導入から約30年が経過した251系でしたが、今回が初乗車にして乗り納めでした。

この日は残念ながら天候が悪く、特に片瀬白田駅付近での“スーパービュー”は眺められませんでした。

入鋏印は、乗車駅である伊豆急下田駅のもの。

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同駅ではJR北海道の一部の駅のように、列車別に改札を行っています。
改札口が4つ並び、そこで改札を行っている様子は、まるで空港のようでもありました。

さて、特急券についてですが、列車名が目を引きますね。
列車名の文字数制限のため、「スーパビュ踊り子」に短縮されています。

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欄に余裕がありそうなクレジット控えでも、同じく「スーパビュ踊り子」で印字されています。
新たに登場した〔サフィール踊り子〕ならば、文字数制限に引っかからずに済みますね。

また、特急料金についてですが、〔スーパービュー踊り子〕に乗車する場合は、〔踊り子〕利用時のB特急料金適用に対して、A特急料金が適用されていました。
内訳は…

伊豆急下田→伊東 520円(〔踊り子〕も同額、社線内均一料金)
伊東→熱海 1,290円(A特急料金50kmまで)

で、合計が1,810円です。
小田原に停まった場合でも、伊東から50km以内ですから、特急料金は同額です。
しかし、〔スーパービュー踊り子〕は以前から、小田原に停まる列車はほとんどありませんでした。

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今まで乗ったことがなかった〔スーパービュー踊り子〕、最後の最後で乗れてよかったです(^^)v

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