きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 2018北日本旅行

昨年9月の北日本旅行、2日目は青森から北海道へ渡りました。
北海道新幹線の開業から、間もなく3年になろうとしていますが、在来線廃止を受けて登場したのが、この切符です。

▼「青春18きっぷ 北海道新幹線オプション券」とは?
青函トンネルの営業路線が、在来線時代の海峡線から、北海道新幹線へと変わったことにより、誕生した切符。
在来線が連続しない状況となったため、本来は青春18きっぷでは、新幹線への乗車は不可であるが、この切符を利用することで、青森~北海道の移動が可能となる。
利用区間と指定されているのは、奥津軽いまべつ駅から木古内駅を経て、道南いさりび鉄道 五稜郭駅まで(または、その逆ルート)。
ただし、青森~北海道を繋ぐことを主目的としているので、木古内~五稜郭の途中駅での下車は不可。
発売額は2,300円で、新幹線区間の指定席特急券よりも、割安に設定されている。
なお、発売の際には、青春18きっぷを所持していることが必要条件であり、購入時・乗降時とも、青春18きっぷを提示しなければならない。

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北海道新幹線乗車時には、奥津軽いまべつ駅で入鋏を受けます。
自動改札機もある駅ですから、あまり使う機会もないであろうチケッター、新幹線のイラスト入りというのがいいですね。

道南いさりび鉄道の木古内駅は、無人駅なので、無入鋏で乗車することになります。
「道南いさりび」の入鋏欄、函館か五稜郭から乗るときは、ここに押してもらえるのですかね?

この日に利用した乗り継ぎは…

 青森11:01(331M 普通 蟹田ゆき)→蟹田11:38
 蟹田11:44(333D 普通 三厩ゆき)→津軽二股12:08
 奥津軽いまべつ13:47(はやぶさ15号 新函館北斗ゆき)→木古内14:23
 木古内15:18(131D 普通 函館ゆき)→五稜郭16:16

というルート。
そのほかの乗り継ぎに関しては、本日現在で、以下の表のとおり。

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下り4パターン、上り2パターンしかなく、特に上りの乗り継ぎは、函館発車がお昼過ぎで終わってしまいます。

津軽二股駅と奥津軽いまべつ駅は隣接しており、そのすぐ近くには「道の駅いまべつ」があります。

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営業日・営業時間に制約はありますが、道の駅のレストランで食事もできます。
今回は昼食として、ここで「いまべつ牛 焼肉定食」(1,200円)を食べました。かなり美味いですので、乗り継ぎで立ち寄った際は、是非^^

前回に引き続き、弘南鉄道のきっぷをもう1題。

大鰐線 中央弘前駅へ立ち寄った際、自動券売機で片道乗車券を購入しました。
片道乗車券の画像は、このブログでは紹介しませんが、券売機の横に気になる掲示があったのです。

「往復乗車券は窓口でお買い求めください」という趣旨のもの。

硬券入場券を買い求める際、どのようなものなのかを尋ねてみると…。

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駅名補充の金額式片道乗車券(軟券)が出てきました。
問い合わせたところで、コレクターだと気付かれたのでしょうか、「1枚(片道分)でも発売しますよ?」と窓口係員さんに言われましたが、せっかくなので往復で発券してもらいました。

駅名・日付・社名は、ひとまとめになった事務用スタンプ(?)を使用。
「発売当日限り有効」という券面記載事項を打ち消すため、「往復/2日間有効」というゴム印が用意されていました。

それにしても、往路券・復路券とも、全く同一の券面というのは、何とも面白いですね。
これに近いところだと、近江鉄道が「ゆき/米原→160円区間」「かえり/米原←160円区間」というような様式の往復乗車券ですが、往路券・復路券は区別していますからね。

地紋は青色で、「BJR てつどう じどうしゃ」の文字が。
「PJR てつどう」はよく見かけますが、このパターンには初めて遭遇したと思います。

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乗車券の裏側です。
上のほうでまとめて止めているため、下の券からちぎって発券していくようです。
窓口を覗いた感じでは、縦に10枚くらいの回数券状になっているようでした。

昨年9月の北日本旅行では、2日目の朝に弘前市を訪れました。

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全国の自治体の中で、リンゴの出荷量が第1位の弘前市。
そんな弘前のリンゴ畑の中をのんびり走るのが、JR東日本 奥羽本線。

…と、弘南鉄道です。
弘前市を中心に、弘南線(弘前~黒石、16.8km)と大鰐線(中央弘前~大鰐、13.9km)の2路線があります。

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普通乗車券は券売機で買えますが、入場券は窓口において、硬券で取り扱っています。
JR弘前駅に隣接する弘前駅と、自転車で10分ほどの中心街にある中央弘前駅で、硬券入場券を購入してみました。

表側の券面は白で、上下方向の中央には、赤い線が印刷されています。
どちらの駅も、駅名は補充式で、これは10年以上前と変わっていません。
ただし、その10年以上前に購入した際は、弘前駅のゴム印が楷書体だったと記憶しています。

日付の印字は、ダッチングマシンではなく、ダッチング風のゴム印。
どこかの記事でチラッと読んだ気がするのですが、古いダッチングマシンだと、平成30年代に対応していないらしいですね。
その盲点をカバーするこの商品は、よく考えられたものだと思います。

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入場券の裏側は薄茶色。
券番号、会社名、発行駅名と入るわけですが…。

両駅とも、発行駅名が書いていません(^^;
手書きかゴム印で対応するのでしょうけど、両駅とも無記入である点、非常に謎です。

そういえば、表側の小児断線部分にも、「小」の下に駅名(略称)がないですね。

昨年9月上旬、「青春18きっぷ」を利用して、北日本方面を旅行してきました。
今回から少しだけ、その旅行で使った切符や、コレクションとして購入した切符などを、紹介していこうと思います。

▼「青春18きっぷ」とは?
JRグループ各社が、主に学生の長期休暇期間中(春・夏・冬)に発売する、普通・快速列車専用の企画乗車券。
普通・快速列車でも、グリーン車指定席は利用できず、特急列車などとともに、乗車全区間の運賃も必要となる。
また、新幹線開業によって第3セクターに転換された一部路線や、気仙沼線・大船渡線BRT、JR西日本宮島フェリーの利用も可能。
5回分をセットにして発売され、現在の発売額は11,850円。

今回、私…。見事に使い方をしくじりました(笑)。

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「青春18きっぷ」本体のほか、利用方法等が記載されている「ご案内券」が4枚発券されます。
昔は「ご案内券」は2枚くらいだった気がしますが、例外事項・変更事項などが増えすぎ、ここまで増えました。

さて、今回私が使った足跡、よくよくご覧下さい。

まず、購入したのがは8/27の新潟駅。
9月上旬に4泊5日で北日本を旅することを決めていたので、出先である新潟駅で購入。
ちなみに、この日に新潟へ行く手段も、青春18きっぷ(ヤフオクで1回分のみを落札)でした。

そして、最初の入鋏が9/3で、JR東日本 上越線 井野駅。
小田急線で出発し、藤沢駅の連絡改札口で「ICカード処理連絡票」を受け取り、井野駅で処理してもらった痕跡です。
この日は、藤沢~井野~水上~長岡~新津~新発田=(特急移動)=村上~酒田~秋田という経路で移動。

2回目(9/4)は、秋田駅から出発。
秋田~弘前~青森~蟹田~津軽二股=(新幹線・道南いさりび鉄道)=五稜郭~函館~長万部=(特急移動)=東室蘭と移動。

問題はここからです。
9/4といえば、強力な台風21号が関西地方を中心に被害をもたらし、関西空港連絡橋のタンカー事故があったのもこの日。
台風は夜から翌朝にかけて、勢力があまり衰えないまま、北海道の西を通過していきました。

台風21号は、道内の鉄道に大きな爪跡を残していきました。
各地で倒木・土砂崩れなどが発生し、列車の運行がままならない状況となったのです。

結局この日は、目的地の帯広まで、札幌経由での高速バスの旅となりました。

そして、運命の9/6です。未明に発生した、平成30年北海道胆振東部地震。
ブラックアウトにより電力確保が出来ず、非電化区間も完全に列車はストップ。万事休す。

結局、旅行予定終了日(9/7)から1日遅れで、自宅には辿り着いたのですが…。
(3回目は、どうにか運行していた、札幌~新千歳空港と、成田からの帰りルートで、「青春18きっぷ」を利用)

翌日(9/9)、家族に1回分使ってもらったものの、見事に1回分余らせることに。
新潟へ行くために、ヤフオクにつぎ込んだ3500円弱、結果論だけど、無駄遣いになりましたとさ(笑)。

◆今回の利用明細(通常運賃との比較)

 藤沢→津軽二股(経由:東海道・東北・高崎線・上越・信越・羽越・奥羽・津軽) 11,340円※
 五稜郭→函館 210円
 函館→長万部(経由:大沼公園) 2,160円
 札幌→新千歳空港(途中下車:北広島・恵庭・千歳) 1,280円
 空港第2ビル→横浜 1,940円

 合計 16,930円   差額 ▲5,080円

※特急利用区間(新発田→村上)前後で運賃計算を分割すると、逆に高額となるため、同区間も通しで比較した。

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