きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 土佐電気鉄道(現:とさでん交通)

先週までの「2013年四国旅行」カテゴリで、うっかり紹介漏れしていたものを、3日間で4種類紹介していきます。

031_tosaden-seiriken

今日は、ちょっと手抜き感がありますが、当時の土佐電気鉄道(現:とさでん交通)の整理券です。

土佐電気鉄道は、国内でも距離の長い路線網を持つ路面電車です。
JRの駅名で換算しても、概ね後免~伊野に相当する距離です。

それ故、全線均一運賃は採用されず、一般的なの鉄道・バスと同じように、三角運賃表で定められたの運賃を支払うことになります。
(※必ずしも、対キロ制とはなっていないようですので、悪しからず…)

整理券は全線を7区分とし、下り・上り列車でそれぞれの区間に対する番号は振られています。
当時と現在、制度が変わっていなければ、この整理券は高知市中心部区間の電停乗車時に発行されたもののはずです。

そういえば、かつての路線バスなのでは、このようなタイプの整理券はよく目にしましたね。
最近は感熱用紙のバーコード付きが主流ですが、赤い白抜き文字の数字、何だか懐かしいです。

031a_tosaden-seiriken-ura

裏側は、その数字のみが印字される、シンプルなデザインです。

なお、表側に印刷された「土電電車」ですが…

●現地では、この路面電車路線網を「とでん」と呼ぶのが主流
 (→一日乗車券の券面にも、日付表示面に「とでん」の文字を背景に印刷してある)
●「土佐電気鉄道」は、路面電車だけではなく、バス路線も運営していた

ことから、このような社名に相当する表示をさせているようです。

※7年前の情報のため、現状については、ご自身でご確認下さい。

2013年の四国旅行、ようやく3日目。
この日は、高知の路面電車(土佐電気鉄道/当時)・土佐くろしお鉄道 中村・宿毛線の乗りつぶしがメイン。
宿毛から宇和島をバス(宇和島自動車)で結び、松山へと向かう旅程です。

まずは、路面電車の乗りつぶし。

019_tosaden-oneday

高知駅前電停から乗車する際に、「電車一日乗車券」を購入しました。
高知の市街地中心部のみ有効なものと、路面電車全線有効なものの2タイプが発売されています。

今回は、全線の乗りつぶしが目的ですので、後者を選択。
当時の発売額は800円でした。

乗車券の規格は、定期券より一回りくらい大きいサイズを、2面組み合わせた2つ折り。
表紙面には低床車両の写真と券種名を配し、裏面は路線図が印刷されていました。

019a_tosaden-oneday-naka

乗車券の中面は、スクラッチ式の有効日表示がメインです。
会社側も日付の記入という手間が省けますし、乗客側も何年か先でも使えるメリットがあります。

列車を利用する際は、降車時にこの面を運転士に提示します。
首都圏でも、都営交通や神奈中バスの1日乗車券などでこのタイプが見られましたが、地方都市ではまだまだ現役のスクラッチ式ですね。

平成25年当時、高知の路面電車は上述の通り、「土佐電気鉄道」が運行していました。
翌年10月、「高知県交通(バス)」「土佐電ドリームサービス(バス)」と統合し、「とさでん交通」としての運行に変わりました。

また、昨年2月に一日乗車券のリニューアルが行われました。
このリニューアルでは、電車へ乗るだけだったものから、沿線観光地の割引特典が付加されるようになりました。
これに伴い、発売額も改訂され、全線有効なタイプについては、発売額が1,000円になりました。

余談。
とさでん交通の後免町~伊野は、路面電車としては非常に長い距離があります。
この区間を直通する列車は、土休日ダイヤ・早朝の伊野ゆき1便のみしかありません。
日中の主な運転系統としては…

伊野=====はりまや橋=文殊通
   鏡川橋=はりまや橋=====後免町

となっており、東海道線の静岡地区…

浜松=====静岡=興津
    島田=静岡=====熱海

のような運行形態に似ていると感じました。

↑このページのトップヘ