きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

カテゴリ: 北総鉄道

昨年は、北総鉄道(旧:北総開発鉄道)が開業した1979年から、40年を迎えた節目の年でした。
これを記念し、記念乗車券が発売されました。

第1弾は、開業記念日でもある3/9から、1000セット限定で発売され、3枚1組1000円。
こちらは、5月中旬に完売とのこと。

今回購入した第2弾は、8/10に発売し、発売数・発売額は第1弾と同じ。
駅によっては売り切れている(?)ようですが、12/30現在、まだ在庫がある駅の方が多かった様子。

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記念乗車券カバーの表側です。

開業当時から2007年まで活躍した、7000形車両がデザインされています。
前面の形状が凸凹していることから、「ゲンコツ電車」と呼ばれていた車両です。
運行番号が「H」で表示されていますが、現在の北総車運用は「N」が使われています。

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乗車券カバーの裏側と…

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乗車券が納められている様子。
一番上から順に…

1. 小室から570円区間【秋山・印旛日本医大まで】
2. 白井から200円区間【西白井・小室まで】
3. 西白井から450円区間(小児券:230円)【東松戸・千葉ニュータウン中央まで】

と納められていました。
この3駅は開業当初からある駅で、当時は北初富駅から新京成線へ乗り入れていました。

ちなみに、乗車券の有効期間は、今年2月いっぱい。
発売日以降、消費税率改定に伴う運賃変更がありましたが、この券(上記3. を除く=運賃変更がなかったため)を実際に使う場合は、やはり差額精算が必要になるんですかね~?

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実際に収められていた乗車券は、この3種類。

やはり、「北総線の顔」とも言える、7000形の写真を多用しています。
新旧の画像をふんだんに使っているところが、周年記念券らしいですね。

ただ、ちょっと残念(?)なのは…。

西白井からの券には、昔の駅の様子が画像として使われています。
しかし、改札機手前の運賃表を見ると、どうも白井駅のものっぽいんですよね…。

まぁ、、、大人の事情かもしれません。

乗車券部分には、切り取り線のミシン目などはありません。
写真部分と完全一体になっているので、乗車しても回収は逃れられそうな気がします。

また、乗車券部分の地紋には、北総鉄道の社紋が使われています。
券売機の乗車券は「JPRてつどう」、補充券・改札端末券は「HOK'SO」の地紋ですから、この券のためにデザインを組んだのだと思われます。

12/30に北総線へ乗りに行ったのには、大きく分けて2つの理由がありました。

まずは、郵便局めぐりです。

前回の記事に記したように、北総線の普通運賃は、大手私鉄と比べると、かなり高額です。
今回の1日乗車券の発売・有効期間と、郵便局の営業日がこの1日だけ重なったので、いい機会に…と繰り出しました。

2つ目は、北総線の全駅乗り降りです。

このブログでも何度か書いていますが、私鉄各社の全駅で乗り降りしながら、ICカードにチャージの履歴を記録している私。
北総鉄道の場合、全駅をきっぷで乗り降りしたら、社線内の運賃だけで何千円もかかります。

というわけで…

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全駅降りてみました!

今回は駅ナンバリングと逆順に、印旛日本医大駅から新柴又駅へ至るコース。
北総線の駅ナンバリングが振られていませんが、終点(始発駅)の京成高砂駅を含めた、全15駅を降りてみました。

チャージ代金の領収書ですが、取引内容が「チャージ」となるだけで、他の項目に変わりはありません。
他の項目については、乗車券のページで少し触れていますので、参考まで。

発行(取り扱い)駅名については、長い駅名もそのまま印字されています。
ただ、収容文字数の関係なのか、千葉ニュータウン中央駅については、カタカナが半角になっています。

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後半の松飛台駅以降の領収書と、ICカードの履歴です。

「ご利用明細」の駅名は、パスネット時代からの絡みもあるのか、文字数は4文字が限度です。
長い駅名や他社線と重なる駅では…

印旛日本医大 → 印旛日医
千葉ニュータウン中央 → 千葉NT中
新鎌ヶ谷(新京成・東武と乗り換え) → 北総新鎌
東松戸(JRと乗り換え) → 北総東松

という表記になっています。

領収書に関しては、一番最後(右下)の京成高砂駅のものと見比べてみると、ちょっとした違いが分かりますね。
また、北総線内では秋山駅のものだけ、何故か券紙がピンク色でした。。。

年末に2度乗る機会があった北総鉄道。
今日から3回にわたって、収穫物「後編」の披露といきましょう。

まず今回は、12/30に利用した1日乗車券です。

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北総線は運賃がかなり高く、京成高砂から終点の印旛日本医大まで(32.3km)、乗り通すとIC運賃で837円にもなります。

★比較
 京王電鉄 明大前→京王八王子 32.7km 346円
 小田急電鉄 新宿→相模大野 32.3km 377円(特急乗車:797円)
 鹿島臨海鉄道 水戸→新鉾田 31.0km 820円
 伊豆急行 伊東→伊豆大川 20.9km 922円

地方の私鉄と比べれば、「大したことないかな?」という感じでもありますが、大手私鉄の倍以上の運賃です。

そんな北総鉄道ですが、券面の画像の通り、1日乗車券の発売額は1,000円と破格です。
単純に社線内を往復するだけでも、600円以上お得になるという代物です。
消費税率改定などはありましたが、ここ数年は、同じ値段で発売しているようです。

ただ、発売・有効期間はかなり限られます。
今回は年末年始の7日間(12/28~1/3)のみで、他はわりと不定期的な様子。
おそらく、年間で20~25日程度の発売(?)ではないでしょうか。

ところで、券番号が10000番台となっていて、「そんなにバカ売れする切符なのか?!」と思ったら…。
どうやら、このタイプの常備券をずっと使っているようで、「ああ、納得w」となった私でした(笑)。

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1日乗車券の裏面です。

裏面は白色の地に、注意事項などを印刷しています。
見てのとおり非磁気券ですし、大きさも定期券の倍くらい、葉書より少し小さいくらいでしょうか。

ところで、気になったことがひとつ…。

表面の日付印を押してある欄には、「発売日/有効日」とあります。
また、裏面の「有効期間」には、「発売当日1日限り」とあります。
すなわち、前売りは行わないということなのだと思います。

しかし、裏面の「払い戻し」の項目を読むと、「有効期間内で使用開始前のものに限り」払い戻せる旨が書いてあります。
ただ、「使用開始」を示すものが、何一つないんですよね。

入鋏印も押さないし、鋏を入れるわけでもない、他に何かをするわけでもない…。

払い戻し請求があった際に、どう対応しているのか(使用開始前の判定方法)が気になりますね。

さて、今回の1日乗車券は、京成高砂駅の定期券うりばで購入しました。
この窓口には、北総線用の端末などはありませんので、このタイプの常備券(※デザインについては保証出来かねます)での発売です。
画像を検索してみると、北総線内の14駅で購入する場合には、改札端末から発券したものになるようです。

◆今回の利用明細(IC運賃との比較)

 京成高砂→印旛日本医大 837円
 印旛日本医大→(3駅間)→小室 927円(各駅間とも309円)
 白井→(10駅間)→京成高砂 2,339円(西白井→新鎌ヶ谷は309円、その他は203円)

通常運賃・料金合計 4,103円
乗車券発売額 1,000円   差額 ▲3,103円

昨日に引き続き、北総鉄道の前編 第2弾(最終回)です。

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昨日の片道乗車券は、京成電鉄のものに似た雰囲気を持っていることを取り上げました。
この入場券も、確かに京成のものとは似ているのですが、やはり相違点も多いです。

●券種名が中段左に印字されている
 (京成:上段中央付近)

●小児の表示は「●小」
 (京成:「○小」)

●利用上の注意点の項目が第1項・第2項で入れ替わり

●大人料金の「料金」の印字なし

●発売時刻が「月日」付近に印字
 (京成:券番号と並べて印字)

…といったところでしょうか。
特に、発売時刻の印字位置としては、このようなところにあるのは、他の券種を含め、あまり見かけないかと思います。

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入場券の領収書です。

取引内容は「乗車券購入」となり、詳細までは表していません。
入場券は乗車券ではありませんから、乗車券とするのが正しいような気もします。
(→それを実際に行っているのが、JRのMV(指定席券売機など)式領収書ですね)

昨年末、2週続けて北総鉄道に乗る機会がありました。
その際に購入した乗車券などを、前編2回・後編3回に分けて、紹介していこうと思います。

まず今回は、券売機で購入した片道乗車券です。

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12/24に乗ったのは、松飛台駅から東松戸駅までの1区間だけ。
営業キロ程1.4km、所要時間2分弱、松戸市内のみを走る区間です。
このうち、乗車開始駅である松飛台駅で、乗車券などを購入してみました。
(※鉄道利用自体は、モバイルSuicaで改札を通過しました)

京成グループの一員であるせいか、乗車券のフォーマットも、京成の乗車券とよく似ています。
しかし、異なる点もいくつかあります。

●発行社名(左上の括弧書き)の有無
 京成電鉄の乗車券には、その記載がない。

●小児券の表示方
 北総の「●小」に対し、京成は白黒反転。表示位置も、京成では上段に配置。
 (これに伴って、金額上の路線名の位置も、若干ずれている)

●発売時刻の有無
 京成電鉄にはあるが、北総にはない。

●券紙の色
 京成電鉄はピンク、北総はオレンジ。

ザッと挙げて、こんなところでしょうか。

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乗車券の領収書です。
こちらも、京成のものとよく似ていますが…

●対応する券番号が印字されない
●伝票番号の位置・文字の大きさが、大手私鉄共通スタイルに準じている
●現金購入でも「カード番号」の項目が印字される

といった差異が見られます。

それにしても…。

領収書に「(Receipt)」と印字しているわりに、乗車券の駅名にはローマ字表記がないんですよね。
成田スカイアクセスの一部でもある同社としては、如何なものでしょうか。
(※京成の券売機用乗車券にも、当該表記はないですが…(^^;)

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