このブログでは今年2月に、JR東日本と東京メトロ千代田線の間で行われている「通過連絡運輸」について、JRの券売機で購入した乗車券を紹介しました。

JR東日本・東京メトロの通過連絡運輸は、千代田線以外にも東西線で取り扱われています。
乗車券のフォーマットとしては、千代田線のものと同じですので、詳細は割愛します。

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今回は、荻窪駅の券売機で購入してみました。
運賃の内訳は…

JR(中央線側) 荻窪~中野 4.0km
JR(総武線側) 西船橋~船橋/東船橋 2.6km/4.4km
JR線合計 船橋まで6.6km、東船橋まで8.4km いずれも170円(小児80円)

東京メトロ 中野~西船橋 30.8km 320円(小児160円)

全区間合計 490円(小児240円)

です。
この区間、JRで乗り通した場合には650円となり、2社に跨った方が安くなるという、逆転現象が生じます。
中野乗り換えで東西線経由津田沼ゆきの列車へ乗り継ぎ、船橋方面へ向かう場合には、(高いのが嫌ならば)事前の乗車券購入が必須です。

また、この間をノーラッチ移動する(改札を通過しない)場合で、交通系ICカードを利用する場合も、注意が必要です。
発駅・着駅ともにJRの駅ですから、運賃はJR線のみの649円が精算されてしまいます。
この場合にもやはり、乗車券の購入は必須でしょう。

ちょっと気になるのは、交通系ICカードを利用し、西船橋駅の中間改札口を通過する場合。
「乗換案内」アプリでは、その点は考慮されていない(?)結果が出てきますが、どうなるんですかね?
西船橋で一旦打ち切って、そこから先は新たな運賃が必要…とかも考えられますが。
東西線を使ったのが明らかなのに、JRのみ利用の運賃が引かれるというのは、ちょっと考えにくいですよね?


このケースの具体的な通過連絡運輸の範囲は…

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こちらの範囲内。
三鷹~津田沼の間では、東西線経由の列車が走っている関係で、このようなエリアになったと思われます。

しかし、三鷹から(東西線経由で)千葉へまっすぐ向かうルートだけでなく、下総中山・南船橋の2駅も通過連絡運輸の範囲に入っているのが、凄く謎ですね。
さらに、そんな2駅が入っているのに、武蔵野線の船橋法典は範囲外というのも、もっと謎に感じます。