前回は、横浜シーサイドラインの片道乗車券を紹介しましたので、今回は往復乗車券です。
相鉄・京成など、券売機では往復乗車券を発売しない大手私鉄があるなかで、ごく小さなエリアのみの中小私鉄、かつ券売機で往復券を発売しているのも、なかなかないケースではないでしょうか。

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横浜シーサイドラインの往復乗車券は、同社Webサイトにも記載があるように、「発駅フリー」の乗車券を採用しています。
おそらく、ゆりかもめの往復乗車券も、同様のシステムかと思われますが、「発駅フリー」に関する記述はありません。
また、往復乗車券の制度がない(らしい)仙台市営地下鉄の普通乗車券(片道)は、この券と同様に「発駅フリー」です。

券面の基本フォーマットは、片道券に準じています。
ただし、「発駅フリー」ですから、乗車駅の印字はなく、「乗車駅を印字する欄」が設けられています。

当該欄の左には、券種名「往復乗車券」と「□ゆ き/かえり」の区別を印刷しています。
発駅フリーである時点で、往路も復路もないような気もしますが、まぁ、、、いいでしょう。

そして、もう1点大きな違いが、発行会社名(左上)の表示方。
片道券がすべて同じサイズの文字であるのに対し、この往復券では、「シーサイドライン」が半角文字で印字されています。
特に、「ド」の文字を見れば、それは一目瞭然でしょう。

券種名・往復別・発駅名印字欄を設けるため、矢印と金額(区間)は、片道券より右寄りに印字。
また、金額に使う数字も、片道券よりはやや幅が狭めの文字を用いています。

ところで、ICカード利用による購入を示す「■IC」と券売機番号の間には、片道券・往復券ともに、「14」という2桁の数字が印字されています。
次の記事でも触れる予定ですが、どうやら「駅ナンバリング(2桁)」がそのまま印字されているようです。

小田急の往復乗車券をクレジット決済で購入すると、右上に表示区間を表す駅名コードが印字されますが、駅ナンバリングそのものが券面に出てくるのは、初めて見たと気がします。