「ナイスゴーイングカード」シリーズは、今回でラスト。
前回・前々回と、九州新幹線が絡んだ3割引の乗車券・特急券でしたが、今回は在来線単独の特急券です。

009_ngc-b-tokkyu

まずは、新八代で乗り継いだ在来線特急〔九州横断特急〕号です。
新八代から熊本を経て、南阿蘇鉄道の乗換駅である立野まで乗車しました。

券種は「B特急券」で、割引がない特急券と同じです。
その左下に書かれている企画券コードは「610」で、これまで紹介した新幹線関係の「611」と異なります。
在来線単独の「610」が4割引、新幹線関係の「611」が3割引の企画券コードということでしょう。

〔九州横断特急〕は当時、人吉駅から八代・熊本・豊肥本線・大分を経由し、別府駅まで運行していました。
車両はキハ185系の2両編成で、1号車が指定席、2号車が自由席となり、ワンマン運転(※客室乗務員は乗務していた)を行っていました。
熊本駅で1回、立野駅で2回の方向転換を行っていたため、両終着駅には発車時と逆の車両が先頭で着くことになります。

なお現在は、熊本地震の影響が残る関係で、阿蘇~別府のみの運行となっています。
また、立野駅の「無効」印が押されていますが、現在は無人駅になってしまいました。

さて、立野駅で下車したあとは、南阿蘇鉄道を1往復。
内牧温泉の宿へ向かうため、ここからは特急のチョイ乗りになりました。

010_ngc-b-jiyu

同じく〔九州横断特急〕へ乗りましたが、今回は乗車距離17.6km、4駅間、所要時間も20分弱でしたので、自由席に乗車しました。
JR九州は25kmまでの特急料金を300円(注:現在は310円)に設定していたため、4割引の180円が特急料金に…。
以前、新函館北斗から函館までの特急券(新幹線との乗り継ぎ割引)を150円で購入していますが、私の経験上、JR特急ではそれに次ぐ低価格の券だと思います。

新幹線自由席特急券のところで書き忘れましたが、B自由席特急券の有効日数が2日になっています。
2014年4月(消費税8%の運賃に改定時)から期限が短縮され、指定日1日限りの有効になりました。