岳南電車の駅には、「自動券売機」という設備がありません。
よって、発売される乗車券は全て手売りで、その主役は硬券です。
(同方式の鉄道会社としては、徳島・高知を跨って走る、阿佐海岸鉄道があります)

ご親切なことに、そんな鉄道会社ながら、有人駅では硬券入場券を発売しています。

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昨日・一昨日と紹介した1日乗車券類と、同じ地紋の色違い。
券面に社紋が印刷されている分、下1行を除いて、少し右寄りに印刷されています。

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入場券の裏面です。
社名・発行駅名・券番号と、至ってシンプルな内容です。
まぁ、、、表面に「電車乗れません」って書いてありゃ、当然かもしれませんが。

ちなみに吉原駅では、無人駅を含めた、全駅の入場券を発売しています。(…いました? ※現状未確認)

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ジヤトコ前~岳南富士岡の各駅。
吉原駅のものと異なり、地紋の印刷はされていません。

吉原本町駅は毎日朝から夕方まで、岳南原田駅・岳南富士岡駅は平日朝のみ、それぞれ有人駅として営業しており、硬券入場券も各駅分を発売しています。
(…のに、全駅分まとめて吉原駅で買っちゃった私。笑)

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比奈~岳南江尾の各駅。
ここは全て無人駅ですが、比奈駅で貨物扱いを行っていたころは、有人駅だったそうですね。
また、岳南江尾駅についても、「前は有人だったんだろうなぁ」という痕跡が見られます。