きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2020年01月

今日は、上信電鉄の切符を離れまして、沿線随一の観光スポットへ。

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群馬県富岡市にある、「富岡製糸場」へ立ち寄りました。
同行した友人氏と世界遺産を訪れるのは、姫路城以来の2度目でした。

見学料は大人1,000円。
額面だけ見ると、ちょっと高いように感じるかもしれませんが、世界遺産を保存するため、市の方の大変なご苦労もあることでしょう。
このあと何百年…と保存するためにも、最低必要な収入なのかと思います。

日付は事務用の領収スタンプで押印。
和暦の表示ですから、明後日は「2」が3つ、さらに20日後には4つ並びます。

富岡製糸場の画像としては、この建物の写真が最も馴染み深いことと思います。
この建物ではかつて、繭や蚕の餌となる桑を保管するためのものだったそうで、場内の西側にもう1棟あります。
これら「東・西置繭所」と、実際に糸を作っていた「繰糸場」の3棟は、国宝にも指定されています。

ところで、見学料が1,000円であることは上述の通りですが、オプションとして「ガイドツアー」というものがあります。
ボランティア解説員さんが場内を解説しながら歩いてくれて、所要時間40分ほどで200円でした。
展示物を見るだけよりは、いろいろな情報が頭に入ってきやすかったですね。
(※こちらの時間指定チケットは、集合時に回収されてしまうので、画像がありません)

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券の裏側には、「マンナンライフ」さんの広告。
こういう広告収入も、保存のための市の貴重な収入源かと思います。

なお、富岡製糸場の見学料は、交通系ICカードやQRコード決済、クレジットカードでも支払いが可能です。
Suicaなどの相互利用可能な9ブランド(PiTaPaを除く)、PayPayやLine Pay、主要ブランドのカードが利用可能です。
(詳しくは、Webサイトの見学料のページに掲載されています)

ちなみに私は、モバイルSuicaで払いました。

1/2の上信電鉄沿線ツアー、最初に降りた下仁田駅では、硬券の乗車券・入場券のほか、出札補充券の発行もOKを頂けたので、購入してみました。

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一見、見慣れたタイプの補充券だなー…、という印象ですが、いろいろと特徴があります。
上信電鉄では現在、他社線との連絡運輸を行っていないそうで、それに関連した構成・表記がいくつかあります。

1つ目に、乗車区間の「経由」欄がないこと。
発売区間が自社線のみ、しかも1路線だけであることから、経由欄は不要という判断になったようです。

2つ目に、「有効」欄の設置。
このうち、日付の記入欄については、乗車券の前売りに対応(※Webサイトにも記載あり)したもののようです。
また、「下車前途無効」があらかじめ印刷してあるのも、30kmあまりの路線内完結となる乗車券しか発行しない会社ならではです。

3つ目に、上記に関連して、「入鋏欄」という表現です。
この欄は通常、「途中下車印」を押す欄を兼ねていますが、上述の通り、途中下車ができない乗車券として発行される券なので、「途中下車」の文字を外したようです。

ちなみに、この券の裏側は真っ白。
自社船内だけの乗車券で、表側に記載した項目以外に、特段の定めがないからでしょう。

さて、券面の話にでも…。

補充券の地紋は、硬券乗車券と同じく「JPRてつどう」で、色は薄緑です。
上述の特徴以外では、「指定」欄がないタイプを用いています。

記載内容や不使用欄の抹消方法は、至って単純ですね。
「記事」欄を抹消するのは、初めて見ましたが…。

あと、調べてもよく解らなかったのが、日付の右にある「○ヨ」です。
上信電鉄の補充券を画像で探すと、同じ表記をしたものが多数出てきます。
記事までいろいろ読ませていただきましたが、結局のところ、何の意味なのかは確定できませんでした。

上信電鉄の各有人駅では、券売機以外でも、窓口で乗車券の購入が可能です。
入場券と同様、今なお硬券乗車券が現役です。

そりゃあ…、「寿・ワンコイン1日フリー乗車券」のために、券売機を止める駅があるくらいですから、当然かもしれませんね。

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B型硬券を使った乗車券で、地紋は「JPRてつどう」の薄めのブルーグレー。
使用しているフォントの組み合わせは、旧:岳南鉄道(旧券)のものと同じでしょうか。
(※「ゆき」のフォントが、目的地駅名と同じもの)

全体のフォーマットは、よく目にするタイプですね。
各項目の配置は各社で異なりますが、特筆するような点はありません。

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乗車券の裏面です。
ワンマン列車対応のため、裏面には券番号と有効区間が印刷されています。
券番号と同じくらいの大きさの発駅名と、大きめの着駅名という組み合わせも、よく見かけるパターンです。

余談ですが、高崎駅の窓口では、不定期的に「使用済み硬券・軟券詰め合わせ」というのが発売されているようです。
行動を共にした友人氏によると、硬券は売っていないことが多いそうで、タイミングが重要かもしれません。
近年は、やはり硬券の出番が少なさそうなので、出逢えたらラッキーでしょうね。

今回の上信電鉄沿線ツアーでは、各下車駅で硬券入場券を買い求めました。

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まずは、高崎駅のもの。
上信電鉄の硬券入場券は、赤い文字で印刷しているのが特徴です。

上段から…

1行目 社名
2行目 駅名
3行目 券種・発売額
4,5行目 注意事項

という構成で、大人・小児の兼用券です。
全体的なフォーマットとしては、特に真新しいものはないですね。

日付は、昨日紹介した「寿・ワンコイン1日フリー乗車券」と同様、ダッチングマシンによる印字(和暦)です。

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続いて、上州七日市駅のもの。

よく見てみると、駅名の文字が高崎駅のものより大きめです。
相違点はそれだけではなく、高崎駅のものとは異なる書体を使っています。
また、注意事項の1行目では…

旅客車内に立入ることはできません

と、赤字部分の有無という相違点もありました。

ちなみに…

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上州富岡駅・下仁田駅のものは、上州七日市駅のタイプと同じものでした。

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硬券入場券の裏側です。
券番号と発行駅名のみという構成で、発行駅名は表面にメインで使っている書体と同じもので印字されています。

あともう1駅、硬券入場券を買ったのですが…

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上野国一之宮・貫前神社の最寄り駅、上州一ノ宮駅のものです。
日付の印字内容が他駅と異なり、1桁年の前に「-」が加わっています。

もう1点、何かおかしい点に気付くでしょうか?
注意事項1行目の中央に、何故か「上州一ノ宮駅発行」の裏文字が、赤で印刷されてしまっています。
前出の画像の通り、発行駅名は裏面に黒で印字すべき内容ですが、一体何があったのでしょう?!?!
ちなみにこの券の裏側には、正規の内容で発行駅名が記されていました。

さてと…。
新年1発目の小旅行ネタへと入りましょう。

1/2は会社の休暇を取ってあったので、群馬の友人氏と「上信電鉄沿線ツアー」をしました。
その際に使ったのが、このフリーきっぷです。

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この「寿・ワンコイン1日フリー乗車券」は、上信電鉄ではここ数年、毎年発売しているそうです。
クリスマス頃から前売りを開始して、1/1または1/2に、上信電鉄全線が乗り降り自由となり、発売額は500円。
高崎から下仁田までの普通運賃が1,130円なので、かなり大盤振る舞いな価格設定です。

例年はD型硬券での発売でしたが、今回はサイズが大きな軟券(※実際には、硬券と軟券の中間程度の厚さ)タイプ。
大きさが60mm×150mmなので、縦横比はD型硬券と異なりますが、画像をパッと見せられただけでは、ちょっと騙されそうです(^^;

しかし、凝ったデザインは例年通り。
干支を配置したり、ちょっとした洒落の言葉が入ったり、また、ちゃっかり特製の地紋を作ったりして、完成度は高く感じました。

発行日は、前年の大みそか。
友人氏が「たぶん、売り切れはしないだろうけど…」と言いつつも、高崎駅で手配しておいてくれました。

その発行日ですが、この大型券にもかかわらず、ダッチングマシンで印字してあります。
ダッチングマシンの通すには紙が薄いのか、もう1枚の紙を重ねて、ダッチングマシンに通していたそうです。

乗車日欄「1/2」の○印は、下仁田駅で下車した際に記入を受けたもの。
その下の入鋏(M型)は、高崎駅で最初に乗車する際に受けたものです。

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裏面も、お正月らしいデザインです。
注意事項はシンプルですが、使用開始後の又貸しは禁止なんですね。

上信電鉄の運賃が高めなのは、上述の通り。
乗車当日は、各有人駅とも、自動券売機での発売を停止している駅もありました。
何せ500円区間なんて、かなり短い距離ですし、往復なら尚更なわけです。
「ちょっと高崎まで…」という人でも、相当多くの沿線住民さん方が恩恵を受けられたことでしょう。

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