きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年11月

昨日に引き続き、名古屋鉄道(名鉄)の普通乗車券。
今回は往復乗車券です。

004_round

これまで、関東の私鉄各社を中心に、往復乗車券はいろいろと記事にしてきました。
区間や往路・復路の表記方法など、各社で個性がありますが、名鉄もまた個性的です。

駅名の幅は4文字分で、文字数がオーバーする分は、一部を2段で表記。
8文字の「徳重・名古屋芸大」とか、6文字の「中京競馬場前」など、どのような表記になるか気になるところです。
また、2文字の「栄生」がセンタリングで表記されていますが、3文字・1文字の場合にどうなるでしょう?

往路券・復路券の別は、□枠内に「ゆき」「かえり」の文字。
いずれも白地で、色の反転はありません。
券番号は、2枚とも同じ親番号に、「ゆき券:01」「かえり券:02」という枝番号が割り当てられています。

社名・発行年月日・券番号・発売時刻の表記方法は、いずれも窓口端末発行の片道乗車券と同じ。
昨日も触れましたが、出てくる機械が違いますから、フォントなど細かな違いが見られます。

ちなみにこの時、栄生駅へ行った目的は…。
「栄生~太田川」の往復乗車券を購入するためでした。

「栄生→太田川」
「太田生」

何の目的だったかは、勝手に想像して下さい(笑)。

最後に、大変な余談ですが…。
かわえい李奈さん、第一子のご出産、おめでとうございま…した!

って、太字で強調してんじゃねぇよw

11/11から3日間、長野県を旅してきました。
それなりに収穫もありましたので、追って紹介していこうと思います。

さて今回は、前回に引き続き名鉄から。

003_fare

今回は、いちばんノーマルな切符である、片道乗車券です。
有人駅の場合、窓口での乗車券の購入も可能で、こちらは中部国際空港駅にて、特別車両券(ミューチケット)とともに窓口で購入したものです。
(※基本フォーマットは、券売機・窓口端末共に概ね同じですが、やはり違う機械から出てくるものなので、多少の差異はあります)

この窓口端末発行の片道券ですが、全体的に文字が細めで、スッキリした印象です。
ただし、駅名の横幅は、この券面での「空港」の文字に換算して4文字しかないようで、長い駅名は小さな文字を組み込んで、解決させています。

また、ローマ字駅名が印字されるケースは、関東の大手私鉄を中心に、近年では多く見られます。
名鉄も例外ではなく、中部国際空港駅においては、英訳の「CENTRAL JAPAN INT'L AIRPORT」を表示しています。
これは乗車券面だけに限らず、旅客案内上(行先表示・発車案内など)、どのシーンにおいても同じ文言が使われています。
ただでさえ長くなるので、「INTERNATIONAL」を「INT'L」と略しているのも、興味深い点です。

名鉄の乗車券で特徴的と感じたのは、主に2点。

まず、右肩に「領収額」が印字されること。
関東の大手私鉄の場合、連絡乗車券などについては、同じ部分に領収額が印字されますが、自社線内単独の乗車券だと登場しません。

もう1つが、「当日限り有効」という表記法。
関東の多くの会社では、「発売当日限り有効」としているケースが多く、中には「通用当日限り」というものもありました。
いずれにしても、あまり馴染みのない表現でしたので、ピックアップしてみました。

今回の乗車区間は、中部国際空港から金山まで。
昨年春時点の運賃は、券面記載の通り810円でしたが、消費税率改定に伴い、現在は830円になっています。

金山駅の下車時には、持ち帰り希望を申し出たところ、「無効」の印を押して頂きました。

余談。

この日は元々、午前中から静岡市内をブラブラする予定でした。
しかし、前日に福岡でのアレ(笑)がありまして…。

福岡空港→(ANA / B737-500)→中部国際空港→(ミュースカイ)→金山→(青春18きっぷ)→静岡(市内レンタサイクル)

1日で何とも、いろんな乗り物に乗れました(笑)。

今日から数日間、名古屋鉄道(名鉄)のネタでお送りします。
関東人の私ですが、実は名鉄とは縁が深く、父親の実家が名鉄沿線だったこともあり、子供の頃から馴染みのある鉄道会社です。

今回はまず、普通乗車券は置いといて、企画乗車券から。

002_tokuwari-toyohashi

「なごや特割30」です。
名鉄線主要駅(*1)から、名鉄名古屋・金山までの片道乗車券を、30枚セットで割引発売する乗車券です。
一見、枚数が多い回数券のようですが、払い戻し方法(*2)有効期間の設定方法(*3)などのせいなのか、企画乗車券の扱いになっています。

券面を見ていきましょう。

まず、切符の地紋は、クリーム色の「MEITETSU」ロゴ。
これは、名鉄の券売機・出札端末で発行される、乗車券類すべてに共通のものです。

ごく普通の券売機乗車券で「発行年月日」が印字される場所には、有効期限が印字されています。
また、右端の券番号については、5桁に枝番号が付く仕様で、これは名鉄スタンダードです。

区間の表示は、他社の回数券とそっくりですが、発駅側の印字は「名鉄名古屋/金山間」で固定されます。
豊橋発だから金山を越えて名鉄名古屋まで、名鉄岐阜発だから名鉄名古屋を超えて金山まで、というわけではありません。

上部の企画乗車券名称の隣には、30枚合計の発売額が印字されます。

今回は、当然ながら30回使ったわけではなく、豊橋駅近くの金券ショップでバラ購入しました。

現在の設定額は、豊橋発で26,700円(1枚あたり890円)。
通常運賃が1,140円の区間なので、かなり安く移動できることになります。
(※ちなみに、JR在来線の豊橋~名古屋は、片道1,340円)

001_tokuwari-gifu

こちらは、名鉄岐阜発着の「なごや特割30」です。
岐阜・長良川球場へ行く際に使ったもので、名古屋駅地下街の金券ショップで購入しました。

「名鉄(岐阜)」が縦書きになっているのが特徴的ですね。
もしかしたら、他の乗車券でもそうなっているのかもしれませんが…。

往路で使った券(画像上)、何故有人通路を通ったのだろう…。
全く覚えていません…(^^;

(*1) 豊橋・東岡崎・新安城・名鉄一宮・新木曽川・名鉄岐阜・知多武豊と、知多半田~青山間。発売駅は、この項に掲載の駅(各駅発着分のみ)と、名鉄名古屋・金山の両駅及び名鉄名古屋駅サービスセンター。一部区間は、神宮前・栄町などの駅でも発売。
(*2) 1券片でも使用した場合は、払い戻し不可。30枚未使用の場合のみ、払い戻し可能。
(*3) 年度単位で発売し、翌年度6/30まで有効。2020/3/31に買うと同年6/30まで、2020/4/1に買うと翌年6/30まで有効となる。

【お知らせ】
明日11日~明々後日13日は、旅行のため、記事が更新できない場合があります。ご了承下さい。

岐阜県南西部と三重県東部を結ぶ養老鉄道は、平成19(2007)年に近鉄養老線を引き継いで、運行を開始しました。
運行開始から約3年半後、養老鉄道へ乗車した際に、こちらの記念乗車券を大垣駅で購入しました。

001_coaster

「養老鉄道全線開通92周年 コースターきっぷ」です。
布製の切符、しかもコースターとして使えるだなんて、他のどこを探せば見つかるでしょうね?!
何でも、東レが開発した素材を使っているようで、「Maid in GIFU, JAPAN」なんですね。

乗車券(コースター)の大きさは、およそ15cm四方。
このままではさすがに、乗車券としては使えませんので、コースターを透明な袋へ入れ、コースターの上の部分にシールを添付。
そのシールには、チケッターの押印欄のほか、乗車券としての使い方、素材の説明などが書かれていました。

乗車券の有効区間は、「広神戸~揖斐または大垣」の片道1回(300円区間)。
コースターに印刷された「ご案内」は、まぁ、ごく普通の内容ですね。

001a_coaster-ura

裏側には、広神戸駅の駅舎イラストと駅名票を印刷。

この時は、養老鉄道線のフリーきっぷを使ったため、この乗車券としては使いませんでした。
いや、しかし、布製の切符なんて、これ以来お目にかかれていません。

いわば「地産地消」でもありますが、発想の奇抜さが物凄い乗車券でした。

東京メトロ千代田線は、北東側でJR常磐線と、南西側で小田急小田原線と、相互乗り入れを行っています。
このうち、千代田線の北東端付近にあたる北千住~綾瀬の区間は、常磐線との二重籍の区間です。

Webサイトで公開されている、東京メトロの旅客営業規程を読んでいくと、このような記述があります。

第3章 旅客運賃・料金
 
第2節 普通旅客運賃
  
第52条 特定片道普通旅客運賃

前条の規定(注:キロ程別の運賃、6kmまで170円etc...)にかかわらず、綾瀬・北千住間相互発着となる旅客の片道普通旅客運賃は、次の通りとする。

区分|運 賃
大人|140円
小児| 70円


北千住~綾瀬の営業キロ程は2.5kmで、東京メトロの運賃がそのまま適用されれば、170円区間ということになります。
しかし、前述の通り、JRとの二重籍になっている関係で、この区間に限っては、JRの普通運賃が適用されるのです。

この区間の乗車券は、このような感じでした。

005_senju-ayase

「北千住→140円区間」という金額式ではなく、「北千住→綾瀬」という区間表示式の乗車券でした。
券売機のタッチパネルも、「170円」「200円」…の他に、「綾瀬140円」というボタンが表示されます。

東京メトロの金額式片道券だと、「○○円区間」の上に「東京メトロ線」と印字されます。
しかし、このケースでは、着駅のローマ字書きが邪魔するのか、社名と発駅の間に「東京メトロ線」という文字列がぶち込まれていました。

そして何より…。
小児券を示す「○小」のマークが、やたらと小さいですね(^^;

ちなみにこの様式の乗車券、旅客営業規程の「第5章 乗車券類の様式 > 第2節 乗車券類の様式 > 第98条 常備片道乗車券の様式(乗車券発売機用)」には、姿を現していません。
(※同区間の回数券の様式は、見本画像付きで掲載されている)
「同 第96条 乗車券類の駅名等の表示方 (2)」で、発着駅名を略図で表示、又は着駅名を金額式で表示することある旨が書かれているので、着駅名を表示することが、原則になっている印象です。
(よって、画像を提示する必要がない…という判断によると考えられる)

005a_senju-ayase-ryoshu

この乗車券の領収書です。
まぁ、当然と言えばそれまでですが、領収額は70円で、取引内容は「きっぷ」でした。

◆追記 12/27 11:23

005a_ayase-senju

綾瀬駅で逆区間の乗車券を買ってみました。
こちらもやはり、「北千住140円」のボタンが券売機にありました。
当然ながら、北千住駅で購入したものとは、駅名が反転しています。

《参考までに…》

北千住駅の千代田線きっぷうりばには、東武・JRの券売機も並んでいます。
東京メトロの駅構内ですから、ICカードのチャージはメトロの券売機のみの対応。

JRの券売機については、千代田線から直通運転を行っている、取手までの各駅のみを発売。
ただし、綾瀬までの場合は、「メトロ線乗車・JR運賃適用」となる関係で、JRの券売機では発売なし。
北千住・綾瀬相互間(常磐線経由)の乗車券自体が、JRの駅では発売出来ないようです。
(※先日、某駅の指定席券売機を弄ってみたら、発売不可でしたので…)
(※メトロ線内とJR線亀有以遠を乗車する場合の運賃境界は、北千住駅で固定されます)

JR改札口の券売機はどうでしょうね。
綾瀬と逆方向になる南千住までは140円区間ですから、これを買ってメトロ線ホームへラッチ内移動して、綾瀬で…降りられるような気もしますけど。

↑このページのトップヘ