きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年08月

岳南電車の駅に自動券売機がないことは、昨日の記事で触れました。
入場券だけでなく、普通乗車券も硬券で発売しています。

今回は、吉原を除く有人駅3駅で、収集用に購入してみました。

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まずは、岳南原田駅で購入した、初乗り運賃の乗車券。
サイズは入場券と同じくB型硬券で、地紋は吉原駅の入場券と同じく、水色の「がくなん」でした。

乗車券のフォーマットとしては、あまり見ないタイプでしょうか。
中央に駅名を配置して、両矢印で有効区間を示しています。
以前、Yahoo!ブログ時代に掲載した、「小田急・相鉄の乗り継ぎ割引乗車券」の一部に似ている気もします。

入場券に印刷されていた社紋は、右上端に移動しています。

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こちらは、岳南富士岡駅で購入したもの。
まぁ、同じ…なんですが、矢印の向きと路線図の方向は、関係なく作られているようですね。

あとで思ったのですが、同運賃帯の駅が片方にしかない場合は、どういう表記なのでしょうね?
片矢印とか、金額式とか、「○○から○○ゆき」などが考えられそうです。

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小児券は、中央に赤字の「」を印刷し、社紋も赤で印刷されています。

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裏面の一例です。
表面同様、ワンマン列車の運賃箱に入れても判読できるように、有効区間が印刷されています。
また、小児券には表面同様、赤字「小」が印刷されています。

岳南電車の駅には、「自動券売機」という設備がありません。
よって、発売される乗車券は全て手売りで、その主役は硬券です。
(同方式の鉄道会社としては、徳島・高知を跨って走る、阿佐海岸鉄道があります)

ご親切なことに、そんな鉄道会社ながら、有人駅では硬券入場券を発売しています。

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昨日・一昨日と紹介した1日乗車券類と、同じ地紋の色違い。
券面に社紋が印刷されている分、下1行を除いて、少し右寄りに印刷されています。

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入場券の裏面です。
社名・発行駅名・券番号と、至ってシンプルな内容です。
まぁ、、、表面に「電車乗れません」って書いてありゃ、当然かもしれませんが。

ちなみに吉原駅では、無人駅を含めた、全駅の入場券を発売しています。(…いました? ※現状未確認)

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ジヤトコ前~岳南富士岡の各駅。
吉原駅のものと異なり、地紋の印刷はされていません。

吉原本町駅は毎日朝から夕方まで、岳南原田駅・岳南富士岡駅は平日朝のみ、それぞれ有人駅として営業しており、硬券入場券も各駅分を発売しています。
(…のに、全駅分まとめて吉原駅で買っちゃった私。笑)

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比奈~岳南江尾の各駅。
ここは全て無人駅ですが、比奈駅で貨物扱いを行っていたころは、有人駅だったそうですね。
また、岳南江尾駅についても、「前は有人だったんだろうなぁ」という痕跡が見られます。

岳南電車の1日乗車券には、昨日紹介した通年発売のもの以外に、小児用には休暇期間中専用のものがあります。

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小学生の長期休暇に合わせて発売される、「夏休み・冬休み・春休み こどもフリーパス」です。
通常期の場合、小児用の1日乗車券は300円ですが、長期休暇期間は200円で全線乗り降り自由。
吉原駅からの運賃は、最低区間が大人210円ですから、吉原駅発着の任意の駅への1往復で、元が取れる計算です。

基本的なフォーマットは、通常の1日乗車券と同じです。
異なる点としては…

1. 券種名のフォントが、明朝系フォント→ポップ系フォントに
2. 車両の画像が、子供のイラストに

それぞれ変わっているところです。

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裏面です。
こちらも基本は通常の1日乗車券と同じですが、利用可能期間が付記されています。

関東・東海の場合ですが、以前は8月いっぱいまで夏休みという学校が多かったですが、最近はゆとり教育の余波か、必ずしもそうではないんですよね。
(少なくとも、私の近所の小学校では、26日から授業を開始しているようです。)
今日現在、このフリーパスの裏面表示がどうなっているか分かりませんが、そのような実情には合わせず、独自で利用期間を定めているのですね。

3年前の平成28年は、野球遠征三昧でした(笑)。
昨日までは、長野オリンピックスタジアムへの遠征で収集したものを紹介してきましたが、今回から約1週間は静岡編。

まずは現地入りする前に、富士市の吉原駅~岳南江尾駅を走る、岳南電車の全駅乗り降り&硬券収集に繰り出しました。

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乗り降りに使ったのは、「全線1日フリー乗車券」です。
全線を乗車すると、大人普通運賃が360円なので、往復すれば発売額700円の元が取れます。

切符はD型硬券で、地紋は薄めのオレンジ色で「がくなん」文字と富士山に「岳」の文字。
長野電鉄の乗車券などと同様、「JPR てつどう」のアレンジバージョンでしょうか。

岳南電車は全列車がワンマン運転を行っている関係か、日付の印字はダッチングマシンではなく、運転士が視認しやすいように、大きめの事務用ゴム印でした。
そのような事情もあり、さらに「発売当日限り有効」とあるわりには、ダッチングマシンで日付を入れることを前提としたフォーマット(左の空白が大きい)ですね。

券面右側の写真は、富士山をバックに走る車両。
撮影場所は定かではないですが、地図を見る限り、須津(すど)~神谷の橋のように思います。

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フリー乗車券の裏側です。
上部には路線図、下部には注意事項が印刷されています。

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こちらは小児専用券。
発売額は、大人の半額より安い300円。

区間表示の中央には、「」の白抜き文字を印刷しています。
「小」文字と金額、右側の画像以外は、裏面を含めて大人券と同じです。

子連れで乗ったわけではなく、記念に購入したい旨を申し出ましたが、普通に発売して頂けました。
ただ、日付印を押してくれなかったので、してもらうべきでしたね。

大人専用券とは、右側の写真が異なります。
こちらは車両がアップになった画像で、撮影場所の特定は難しいですね。

長野電鉄では、長野・小布施の両駅で、「日本一大きい入場券」を謳う入場券が発売されています。

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大きさは、縦105mm×横148mmのA6サイズ。
葉書より若干大きめの、厚口上質紙を使用しています。

デザインは、硬券入場券では時々目にする、赤帯入り入場券を模したもの。
駅名と入場料金が非常に大きな文字で印刷され、日付印字は専用の事務用ゴム印を使っています。

注意事項については、券売機のものと少し違う表現。
硬券と比べても、微妙な違いがあります。

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裏面には、長野電鉄の在籍車両を、写真付きで紹介。
特急車両は全線(長野~湯田中)で運行されていますが、8500系は車両の構造上、信州中野~湯田中で運行できません。

さて、冒頭で記した「日本一大きな入場券」ですが、他の規格のきっぷと、面積を比べてみましょう。

ジャンボ入場券
 縦10.5cm×横14.8cm=155.4cm2

JRマルス券
 縦5.75cm×横8.5cm=48.875cm2

A型硬券(一般的な券売機乗車券=エドモンソン券も同サイズ)
 縦3.0cm×横5.75cm=17.25cm2

B型硬券
 縦2.5cm×横5.75cm=14.375cm2

C型硬券
 縦6.0cm×横5.75cm=34.5cm2

D型硬券
 縦3.0cm×横8.8cm=26.4cm2

「ジャンボ入場券」は、マルス券の3倍以上の面積があります。

ちなみに、過去の初代きっぷブログでは、「日本一大きな入場券」を上回るサイズの記念入場券を紹介しています。
A4サイズですから、面積はこちらの4倍ということになりますが、カンレダー表紙の一部に入場券を印刷しているので、何とも言い難いところではありますが。

▽参考:相模鉄道「そうにゃんバースデーフェスタ2017 記念入場券付カレンダー」
http://ticket-station.hatenablog.com/entry/2017/03/27/053010

まぁ、基本的に常時販売している「日本一大きな入場券」は、こちらで間違いないですね。
ちなみに小布施駅の「ジャンボ入場券」は、こちらとはデザインが異なり、名産品の栗の写真を入れた、ポストカード風のようです。
(※本日現在、「売り切れ中」とのこと。長野電鉄Webサイト参照。)

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