きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年07月

旅の4日目、お昼をちょっと過ぎて、金沢駅に到着です。
金沢では、観光と北陸鉄道の乗りつぶしをしますが、その前に金沢駅で一仕事。

金沢駅はJR西日本が管理する駅ですが、在来線改札外コンコースには、旧北陸本線・金沢~倶利伽羅を引き継いだ第三セクター、IRいしかわ鉄道が乗り入れています。
乗車券などは基本的に、JRの券売機でも購入可能ですが、企画乗車券・往復乗車券などの発売のために、「IRお客さまカウンター」があります。

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「IRお客さまカウンター」では、主に前述の乗車券類の発売を行いますが、他駅の窓口と同様に、片道乗車券・入場券も発売しています。
通常、IRいしかわ鉄道の入場料金・初乗り運賃は160円ですが、金沢駅はJRの入場料金に合わせて140円に設定されています。
ただし、北陸新幹線の改札内には入れないので、新幹線ホームへ入る場合は、JRの入場券が必要です。
(※あくまで、「IRいしかわ鉄道の列車が発着する、JR在来線ホームへの入場」を目的としているため)

入場券のフォーマットですが、近年、新幹線開通によって誕生した第三セクター標準仕様(?)のものに準じています。
このブログでは以前、IRいしかわ鉄道と同時に開業した、えちごトキめき鉄道の入場券を紹介していますが、同一のフォーマットを使用しています。

▽参考:えちごトキめき鉄道 上越妙高駅 入場券

券紙は当然違って、自社ロゴマークを薄水色で印刷してあります。
ここら辺もえちごトキめき鉄道と概ね同様なので、同じく同時に開業した「あいの風とやま鉄道」もだいたい同じなのかな~? と想像出来そうです。
(画像を検索していないので、実際はどうなのか、実物を見るまでのお楽しみにしたいな、、、と)

日本“約”半周の旅は、早くも前半戦の最終日・4日目。
この日は福知山を出て、若狭湾沿岸を東進、金沢で観光と北陸鉄道の乗りつぶしのあと、新幹線で福島へ向かいます。

山陰本線から、舞鶴線・小浜線を経て、お昼前に敦賀駅に到着。
気比の松原などの観光名所もある街ですが、今回は乗り換えのみでした。

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乗車したのは、名古屋始発の特急〔しらさぎ5号〕です。

敦賀から金沢まで、営業距離では130.7km。所要時間は1時間22分。
表定速度を計算すると、時速約95kmという俊足っぷりです。

列車は敦賀を出発すると、次の南今庄駅までの間で、北陸トンネルを通過します。
北陸トンネルは全長13.9km(※青函トンネルの約1/4)ほどあり、特急列車での通過所要時間は約7分。
その間、通信機器が使えなくなる旨を伝える案内放送は、(個人的には)北陸線特急名物だと思っています(笑)。

そこはさておき、特急券のお話へ。

特急券の種別に関しては、これまで何度も触れてきているので、詳細は略します。
今回は「A特急料金」適用区間なので、券種名は「特急券」です。

次に、「□乗継」について。
東海道・山陽新幹線の大半の駅や、九州新幹線を除く特定の新幹線停車駅では、在来線特急との「乗り継ぎ割引」が適用になるケースがあります。
詳細なルールについては略しますが、今回は乗り継ぎ割引が適用となる金沢駅で、当日中に在来線特急から新幹線へ乗り継ぐ特急券を、予め購入していました。
新幹線の特急料金は割引になりませんが、在来線側の特急料金が乗り継ぎ割引により、半額になるというものです(乗換駅での改札出場は可)。
この〔しらさぎ〕の特急料金も、通常料金は2,350円ですが、夕方の〔はくたか〕の特急券を同時購入したので、半額(端数切り捨て)の1,170円になりました。

そして、「□乗変」について。
これは「乗車変更」といって、当初発券していた指定列車から、乗車列車を変更したことを示します。
指定席関係の乗車変更は原則として1回のみ、無手数料で受け付けてくれるので、「この次変更するときは、手数料を払っていったん払い戻しになりますよ」という意味で、この印が印字されます。
(※余談ですが、当初は〔しらさぎ5号〕の数分後に続行している、〔サンダーバード15号〕へ乗る予定でした)

これに関連して、上段右端に「2日以内に変更」と印字されました。
これは、当初の指定列車発車日の3日前以前と2日前以降では、手数料率が変わってくるためです。
この印字があることで、発売中のどの指定券に変更しても、以降の変更は2日前以降の手数料で扱われるということです(※たぶんw)。
また、当初の発券情報や、変更に伴う差額の有無などが、下段に赤で印字されました。

で、ビックリしたのは、「JR西日本」の券紙(地紋が「JR W」)に、JR東日本グループ会社発行のクレジットカード利用の証跡である「□東C」が印字されています。
これもどうやら、当初の発券情報をもとに印字されるもののようで、実際、最初に購入したのは渋谷駅のみどりの窓口で、ビューカードによる決済を行っていました。

切符の世界、奥が深いですね。
いろんなところで、いろんなことをしてみると、いろんなことが起きるものです(笑)。

京都丹後鉄道では、福知山~久美浜の間で、特急列車を運行しています。
特急列車には、自由席・指定席・グリーン車と、JRと同等の設備が整っています。
(※グリーン車は、一部列車のみ連結)

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自由席へ乗車する際に必要な「自由席特急券」は、券売機だけではなく、窓口で購入可能です。
ちなみに窓口の場合は、乗車券・入場券と同様、硬券で取り扱っています。

今回は…。買い忘れました(笑)。

現在、JRの近距離用券売機で購入する自由席特急券は、定期券サイズで発券されることが多いかと思います。
かつては、この画像の様式に似た特急券はよくあったようですが、現在ではどうなんでしょう?
JR利用の場合、私はいつも指定席券売機か窓口で買ってしまうので、近距離用券売機のことがサッパリです(^^;

ともかくこれで、京都丹後鉄道の券売機で発行される乗車券類は、JRのものに準じたフォーマットだということが、よく分かりました。

昨日? 一昨日?
…忘れましたが、切符コレクターが喜びそうな切符揃いの京都丹後鉄道。
個人的には、網野・峰山あたりへ行ってみたい(※野村克也氏の出身地周辺)ので、その折には券活も頑張ろうと思います(笑)。

京都丹後鉄道の有人駅では、出札補充券が設備されています。
他の鉄道会社ではあまりないケースですが、他社線(JR線)連絡用の「第一種」と、自社線内用の「第二種」の2種類があります。

Webサイトにもこの旨が記載されており、「常備されていない乗車券類を発行する際に用いる」とあるのですが…

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自社線内初乗り区間(大人普通運賃)で、発券して頂けました。
画像を検索しても、明らかに「硬券乗車券で買えますよね?」な区間の補充券が、たくさん見つかります。
この点については、会社側でかなり寛容に見ているのかもしれません。
(というか、補充券をWebサイト上に画像付きで紹介している時点で、コレクターへ「買って下さいね~♪」と言っているような気がしてなりませんww)

券面の構成としては、一般的な出札補充券と、他社でいう車内補充券の、ちょうど中間といった感じ。
地紋は、硬券と同じく、ウィラーピンクでロゴなどを印刷したものです。

「常備されていない乗車券類」という時点で、障害者手帳を提示した際の割引適用なんかに対応していているのだろうと思いきや、そのような項目はありません。
(まぁ、京都丹後鉄道内では、割引適用になる101kmを超えないので、当然かもしれませんが…)
そして、グリーン券の種別もJRのA特急料金・B特急料金に対応していますが、京都丹後鉄道と接続する区間は全てB特急料金区間。

ザックリ言うと…

何とも不思議な乗車券

でした(笑)。
とは言え、コレクターの求めに応じて、出札補充券も発券してくれるのですから、ありがたいものです。

京都丹後鉄道 福知山駅では、入場券を買いましたので、勿論ついでに(?)乗車券も買いました。

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まずは、券売機の乗車券。
昨日の入場券同様、JRタイプと食券タイプの中間のようなフォーマットです。
入場券と同じ券売機で買いましたが、別の券売機で買ってみて、「違いが出るかどうか?」を見るのもよかったかもしれません。
(券売機の仕様とか機種とか、全然詳しくないので、券売機を見ただけで「どーだ、こーだ…」とか、サッパリ分からんのです^^;)

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続いて、窓口で発売される硬券の乗車券。
京都丹後鉄道の前身は、第三セクターの北近畿タンゴ鉄道でした。
平成27年4月から運行を開始した、国内でも特に新しい交通事業者ですが、そんな平成末期生まれの会社ながらも、硬券を発売していること自体が素晴らしすぎます。

さて、この乗車券ですが、昨日紹介した入場券と似たフォーマットです。
むしろ、乗車券をベースに、入場券を作成したのではないかと思いますが…。

区間の表示は非常に斬新で、駅名のアンダーラインと矢印を兼ねている点や、金額を丸で囲む点など、他の事業者では見ることのできないフォーマットです。

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裏面の様子です。
ワンマン運転の列車では、運転室後ろの運賃箱に乗車券・整理券を投入しますが、表裏が反転しても運転士が判別できるように、裏側には発駅・発売額が印刷されています。

福知山駅訪問時点で、京都丹後鉄道として運行を開始してから、約1年2ヶ月。
日付の印字は、この当時でダッチングマシンを使用していました。
「平成30年問題」の期間中から現在まで、どのように対応していた、或いは対応しているのでしょうか…?

…と、いろいろ調べてみましたが…。

まず、ダッチングマシンを使用している駅と、そうでない駅が、いろいろあるようです。
使用していない駅では、必然的に日付ゴム印での印字になりますが、その種類もまちまち。
そして、改元から2ヶ月しか経過していないこともあり、「1年」または「2019年」発売と分かる硬券の画像が見つかりませんでした。。。

まぁ、硬券あり、補充券ありetc...と、乗車券コレクター的には、なかなかお金を使い(え)そうな会社ではありますね(笑)。

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