きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年07月

道南いさりび鉄道の乗車券収集のあとは、函館の市内観光です。
今回は、市電・函館バスを使う予定だったので、函館駅内の観光案内所で、共通1日券を買いました。

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乗車券の名称としては、「函館バス・市電共通1日乗車券」ですが、函館市企業局交通部(函館市電)発売のものは、「市電・函館バス」の順で表示されるようです。

さて、券面ですが…。
今回購入したものは、“たまたま”の特別デザインのもの。

ロックバンド「GLAY」の地元凱旋ライブ(→メンバー4名とも、函館市内の小学校を卒業。by Wikipedia)の開催を記念した、広告仕様(?)のものですが、開催日をご覧下さい。

まさかの…前年です(笑)。

開催告知や当日利用向けに、たくさん作成したのかもしれませんが、開催から10ヶ月も残っていたとは…。
まぁ、ある意味、ラッキーでしたね。

これまでに函館は何度か訪れていて、その度に共通1日券を使っていました。
プリペイドカード式のものや、紙製+ストラップ付のものなど、買うたびに仕様が変わっていました。
現在発売されている通常仕様のものも、これまでには買ったことがない仕様になっているようです。

話が逸れました。

この「函館バス・市電共通1日乗車券」は、函館バスの市内中心部指定エリアと、函館市電が1日乗り降り自由になる乗車券です。
この1日用は発売額が1,000円で、この他2日用が1,700円で発売されています。

日付は、発売の際に係員がマジックで記入し、わざわざ「和暦」とまで書いてあります。
昨今、各交通機関の乗車券で日付表示の西暦化が進んでいますが、購入から3年たった現在では、西暦のスクラッチ式になっているようです。

ちなみに…。
函館市電・函館バスでは、それぞれの専用1日券も発売しています。

「函館市電専用1日乗車券」は、大人600円・小児300円。
函館バス専用1日乗車券「カンパス」は、大人800円・小児400円です。
(※後者の名前は、「函」の音読みに由来するようですね)

では最後に、函館山山頂から眺めた、夜の絶景をご覧下さい!

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見事に雲の中でした。。。
おら、なんもわりぃこと、してねぇだぁよぉ~~(TT

道南いさりび鉄道では、自社線内の片道・往復乗車券のほかに、JR線の連絡乗車券を購入しました。

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道南いさりび鉄道からJR北海道へは、普通乗車券の場合、連絡運輸を行っているのは函館駅のみ。
五稜郭から森・長万部方面や、木古内からの新幹線は、線内からの通し乗車券が買えません。
(※定期券の場合は、 【五稜郭接続 函館~森】 が連絡範囲になっているようです)

しかし、連絡運輸を行っているのが乗り入れ社線の1駅だけでも、各駅から乗り継ぎ割引が適用になります。
この乗車券の場合、道南いさりび鉄道線は七重浜~五稜郭の1駅間(220円)で、函館までの乗り継ぎ割引運賃は300円。
JR区間の普通運賃は210円ですが、これが80円にまで割引されています。

これは、元々JR江差線だった時代の運賃との差を考慮したもので、利用客に大幅な負担増とならないように設定されているようです。
特に、比較的近距離となる七重浜~上磯の間では、この例のようにJR区間の加算が80円となっています。
上磯よりも南の駅からの場合は、JR区間の加算が150円(都合60円割引)に変わります。

券面についてですが、「□割引」の記号が区間表示の中間下付近に印字されています。
関東の私鉄の場合、運賃額の横に「割引」と表示されるケースが多いので、ちょっと珍しく感じました。
経由欄が「五稜郭」と表示されていますが、五稜郭経由以外はあり得ないわけで、別に要らなくない? とも思います。

こちらは、昨日紹介した乗車券と同じく、本社窓口で購入したものですが、JR函館駅にも、道南いさりび鉄道専用の券売機が設置されています。

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函館駅はJR北海道の駅ですので、発行会社名(左上の□北)や券紙の地紋(JR北)もJR北海道仕様です。
道南いさりび鉄道の券売機に、JR北海道の券紙が装填されているのは、この函館駅の券売機1台のみでしょう。

以前、小田急・相鉄の乗り継ぎ割引乗車券に関する研究をしましたが、それらの区間表示のルールとは、若干異なるようです。
小田急・相鉄では、「基本的に金額表示」で、「乗継社線の同一運賃区間内で割引範囲内外が分かれる場合」が駅名の表示でした。

今回の場合、函館から300円で行ける駅は七重浜のみなので、そのルールに則ると「五稜郭→220円区間」となりそうです。
しかし、道南いさりび鉄道の券売機の仕様として、「行き先駅名を選択」するタッチパネルのためか、駅名表示となっています。
「東久根別・久根別(340円区間)」「清川口・上磯(380円区間)」「札苅・木古内(1110円区間)」は、どう表示されるのか、ちょっと気になるところではあります。

新幹線〔はやぶさ〕と特急〔北斗〕を乗り継ぎ、ようやく「JR乗車券」の終着地・函館へ上陸!
今回の函館での目的は、

1. 郵便局での記念押印(北海道新幹線開業の記念小型印)
2. 市内観光(メイン:函館山からの夜景観賞)
3. 美味しいご飯

の3つと、道南いさりび鉄道の乗車券収集活動。
かつての(通称)津軽海峡線の一部であった、(正式路線名)江差線の木古内~五稜郭は、新幹線開業に伴い、第3セクター「道南いさりび鉄道」に変わりました。

そんな同社ですが、切符コレクター的には、ちょっと面白い一面が。

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道南いさりび鉄道の、定期券サイズの片道乗車券。
別に何のことはない、IRいしかわ鉄道などと同じ、新幹線開業関連第3セクターのPOS券標準仕様。
IRいしかわ鉄道と異なるのは、駅名のローマ字があるか否か、という点くらい。

あとは当然ながら、地紋は違います。
黄色の「道南いさりび鉄道」テキストロゴと、同社ロゴマークが採用されています。

一番注目したいのが、右下隅の「本社発行」という表記。
道南いさりび鉄道では、駅に自社独自の窓口はありませんが、本社に乗車券発売窓口があり、普通乗車券・回数券・定期券などを発売しています。
もっとも、各駅に自動券売機が設置されていたり、一部の駅では乗車券の簡易委託発売を行っていたりするので、どれだけ需要があるかは不明ですが…。

まぁ、コレクター的には、こういうのもいいかな、と。
何だかまるで、東海交通事業 城北線の本社鉄道部みたいですね。

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せっかくなので、往復乗車券も購入しました。
右下に「□往復」と印字され、上部中央には「□ゆき/かえり」の別が表示されます。
金額欄は、JRと同じ表記方法で、往路券はアスタリスク、復路券に往復運賃が表示されます。

今さらながら、IRいしかわ鉄道でも、往復券やJR連絡券(津幡接続)も買っときゃよかったなぁ。

◎おまけ - 道南いさりび鉄道 本社
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旅は6日目、いよいよ北海道に上陸します。
IGRいわて銀河鉄道から青い森鉄道を通り、青森からは1駅間だけJRの在来線。
新青森駅周辺をブラブラしたあと、お昼過ぎの北海道新幹線へ乗車します。

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新青森13:31発、東京からの〔はやぶさ13号〕に乗車。
〔やまびこ223号〕グリーン券の紹介ページでも記したように、JR北海道所属のH5系は、青函トンネルを通る定期列車としては4便しかないので、今回の〔はやぶさ〕はJR東日本のE5系でした。

新青森を出ると、次は本州唯一のJR北海道駅である、奥津軽いまべつに停車。
ここに停車する列車も、1日7往復しかないので、ある意味貴重です。

青函トンネルを約25分で抜け、北海道最初の駅は木古内。
ここを出てしばらくすると、海の向こうに函館山が見え始めますが、この日はあいにくの天候で…(^^;

新函館北斗では、直近列車の普通列車へは乗らず、少し時間を置いて特急〔北斗〕へ乗りました。

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JR北海道は、普通列車よりも特急列車の本数が多い区間もあり、その関係か、近距離の特急料金が安く設定されています。
また、25km超150kmの区間でも、JR本州三社のA特急料金よりも、若干安く設定されています。

今回利用した区間は25km以内の区間なので、A特急料金は指定席が830円、自由席は520円引きの310円。
そして、新函館北斗駅では、新幹線からの乗り継ぎ割引が適用になるので、半額の150円(端数切り捨て)が特急料金です。

ところで…。
〔しらさぎ〕から〔はくたか〕の乗り継ぎ割引特急券を紹介した際には、着時刻の隣に「乗継」の文字がありました。

今回の新幹線特急券には、その表記がありません。
券番号を見ると、親番号が同じで、枝番号が続いているので、一括発券をしたはずですが…。

…何なんだろ?

旅の6日目は、盛岡からスタート。
北海道新幹線へ乗り、国内の新幹線を完乗したあと、函館へ向かいます。

「8日間の日程で、一番最初に記事を書いた乗車券の利用期間が6日間だけ」

なのは、追って事情説明をします(笑)。

ということで、この日最初の列車は、盛岡駅8時台出発のIGRいわて銀河鉄道 普通 いわて沼宮内ゆき。
駅前郵便局へ立ち寄り、新幹線完乗に先立って、全都道府県1局以上の郵便局訪問を達成しました。

駅へ戻って、次の八戸ゆきまで時間があったので、窓口で入場券を購入します。

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新幹線新規開業による並行在来線系の第3セクターとしては、比較的歴史が長い同社。
最近開業した線区とはPOS券のフォーマットがやや異なり、最近の会社とJRの中間のような入場券です。
特に、駅名が大きめでアンダーラインがあるあたりは、JR西日本のPOS入場券との共通点かと思います。

地紋は薄水色で、IGRのロゴと銀河鉄道をイメージした星マーク。
斜体の帯色も濃い青がメインなので、そのイメージともつながります。

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IGRいわて銀河鉄道のWebサイトによると、「入場券は各駅窓口・券売機で発売。窓口には硬券もあるよ」という内容の記載があります。
窓口でふつうに頼むと、おそらくPOS券が発売されるのでしょうけど、頼めば硬券も出してくれます。
券紙自体は、表が無地白色、裏がクリーム色で、名鉄の入場券などと同じ雰囲気のB型硬券。
印刷は…どうでしょう? 活字印刷にしてはきれいだとは思いますが、裏側の印字のにじみとか、やっぱり活字…ですかね?

駅名の前に、自社ロゴが入っているのは、なかなか目にしないタイプですね。

日付のゴム印は、残念ながら、ごく普通の事務用日付印。
これがダッチング風日付印だったら、もっと集める意欲も沸くのですがね(笑)。

ちなみに社名ですが、どちらも「いわて銀河鉄道」と表記していますが、「IGR」まで含んだものが、正式な社名のようです。

さて、気になる日付の表示方法の現在ですが…。
「IGR 入場券」で画像を検索しても、なかなか新しいものが出てきません。
POS券は、昨年冬には西暦表示になっているようですが、果たして硬券は…?!

あと、余談ですが、今回購入しなかった自動券売機の入場券を含め、1社で3種類の同効力の入場券を発売しているのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。
私が知る限りだと、近鉄が3種類(硬券・券売機・特急券窓口端末)ありますが、他にあるかなぁ…?

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