きっぷうりば。~3代目の新駅舎より~

旅行などで使ったきっぷ類にとどまらず、観光地の入場券、野球の観戦チケットなど、「きっぷ」全般について、やりたいように(笑)書き連ねていきます。

2019年06月

鹿児島上陸2日目は、郵便局を回ったあと、県立鴨池球場でのプロ野球観戦。
昨シーズンの観戦では、初勝利となったワタシでした。

さて、旅程は3日目。
この日も夜は野球観戦ですが、昼間は指宿へ行くことにしました。

JR指宿枕崎線は、鹿児島中央から指宿・山川までの間は、毎時おおむね1便の運行です。
この他に1日3往復ですが、観光特急〔指宿のたまて箱〕が運転されています。

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5/16の〔指宿のたまて箱1号〕に乗車しました。
新大阪駅始発の新幹線〔みずほ〕から、接続を受けるダイヤで運行されています。

実は、指宿へは旅程の2日目に行く計画でした。
ところが、4/19時点で、5/15の1号は満席で、計画を変更した次第です。
実際、列車に乗ってみて分かりましたが、外国人観光客の利用もかなり多い列車のようです。

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鹿児島中央駅発車前の〔指宿のたまて箱1号〕。
白黒に塗り分けられた、特徴的なカラーリングが目立ちます。
ちなみに、車両のデザインを手がけたのは、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏。

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一部、海岸に近接した区間を走ります。
鹿児島中央から指宿までの所要時間は、列車によって異なるものの、およそ50分程度。

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車内のスタンプコーナーには、「記念乗車証」と「スタンプ台紙」を兼ねた、ポストカードが設置されています。
「記念乗車証」だと、客室乗務員からの手渡しとかもいいかと思いますが、車内販売・観光案内放送など、とても忙しい列車ですからね。
(※〔指宿のたまて箱〕は、原則としてワンマン運転(注:客室乗務員≠車掌)です)

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指宿に到着すると、乗降口上部から、玉手箱の煙をイメージしたミストが噴射されます。
車両のカラーリングは、玉手箱を開ける前後の浦島太郎の髪の色を表現しています。
「D&S(デザイン&ストーリー)」のコンセプトに、とてもよく合う観光列車ですね。

余談ですが、この写真で乗降口から降りてきた男性は、乗車した時から御歳を召されていたようです。

鹿児島滞在2日目は、夕方まで半日丸々、郵便局を回りました。
鹿児島は市電の営業距離もそれなりに長いので、少し遠くまで足を延ばすときでも、なかなか便利です。

ということで、市内の移動には一日乗車券を使います。

▼「(鹿児島市交通局)市電・市バス・シティビュー 一日乗車券」とは?
鹿児島市交通局が運営する、市電・市バスが1日乗り降り自由となる企画乗車券。
市電のうち、原則として土曜・日曜に運行される、観光レトロ列車「かごでん」の乗車も可能。
また、市バスのうち、市街地の観光地などをめぐる「カゴシマシティビュー」も乗車可能。
有効は当日限りだが、乗車券提示特典(観光地・桜島フェリー割引など)は翌日まで利用可能。
発売額は、大人600円・小児300円。

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今回は、市電車内で一日乗車券を購入しました。
表紙のデザインは、度々デザインが変わっているようです。
今回の表紙デザインは、利用可能な交通機関と、その車両たちです。

まず、表紙を開くと…

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中面には、一日乗車券の使用方法と、有効期日の表示欄。
伊予鉄道のものと同じように、向こう3年間の日付から、乗車日をスクラッチで削る方式です。

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反対の中面には、割引などの特典が受けられる施設の一覧と、「カゴシマシティビュー」の路線図&観光地マップ。
割引特典は各施設1回のみの割引で、利用時に各施設の券片をミシン目から切り取ります。

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裏表紙には、「かごしま水族館」の広告。
イルカが館内(敷地内)の水路で(ショーとして)見られる、珍しい展示もしています。

それにしても、この乗車券…。

とにかく大きい(笑)。

各面の大きさが手のひらサイズで、スマートフォンより若干小さいくらい。
それが縦に3面連なっての両面印刷ですから、広げると肘から手の先まで届きそうな勢いですね。

昨年の春は、松山だけではなく、鹿児島への遠征もしました。
往路はやっぱりジェットスターで(笑)、もちろんスカイライナーにも乗車。

鹿児島空港到着後は、鹿児島の市街地までリムジンバスへ乗車します。
バス案内所に設置された券売機で乗車券を購入するほか、現金・ICカード(*)でも乗車可能です。
今回はICカード(*)で利用しましたので、リムジンバスの乗車券画像はありません。

…ので、記念に乗車券を購入してみました。

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大きさは、一般的な鉄道の乗車券(エドモンソン券)と同じ。
当然ながら自動改札の必要がないので、裏面に同じ内容を印字した非磁気券です。
記載事項に関しても、鉄道の乗車券とほぼ同じですね。

券種にもあるように、これは「空港バス共通乗車券」で、同じ金額のどの路線にも使えます。
乗車券の地紋には、共通利用可能な各社の社名・社紋が描かれています。

「ジェイアール」 JR九州バス
「カゴシマコウツウ」 鹿児島交通
「ハヤシダサンギョウ」 林田産業交通(=H20「いわさきバスネットワーク」への事業移行後、H28「鹿児島交通」へ事業譲渡)
「クウコウリムジン」 鹿児島空港リムジン
「ナンキュウコウソク」 南九州観光バス(?)
「ナンゴクコウツウ」 南国交通

社名などが現状に合っていない点から、かなり前からこの乗車券を使っているのだと思います。
また、ここに記載されていませんが、宮崎ゆきの便に限っては、宮崎交通のバスも乗り入れています。

鹿児島空港のバス乗車券券売機は、非常に特徴的です。
現在、JR・大手私鉄や公営の地下鉄などを中心に、タッチパネル式の券売機が増えています。
(昨年春時点では)金額・枚数ボタン式の券売機がまだまだ現役で、金額ボタンが非常にたくさんあります。
近距離の路線バスから、中距離の高速バスまで、200円~2000円台まで、幅広く設定する必要があるからですね。

しかし、現金以外での購入が出来ないという欠点があります。
近年、インバウンドの増加やキャッシュレス化が進んでいますので、いずれはクレジットカードなどにも対応可能な、タッチパネル式の券売機に変わっていくかもしれません。
タッチパネル式であれば、金額選択だけでなく、目的地の検索などの機能も搭載できるでしょうから、今後の動向に注目したい点です。

(とは言っても、神奈川の人間が、鹿児島の1台の券売機を、常時監視することはできないですねぇ…^^;)

(*) 鹿児島県関係のICカード(かごしま共通乗車カード)
鹿児島市交通局・南国交通・JR九州バスでは「Rapica(ラピカ)」を、いわさきグループ(鹿児島交通など)では「いわさきICカード」を発行しており、それぞれで発売額・特典などが大きく異なりますが、基本的に相互利用が可能です。
私が持っているのは「Rapica」で、積み増し(チャージ)時に金額分の10%が加算され、鹿児島空港と市内を結ぶ〔エアポートシャトル〕に乗車する際は、100円が割引(谷山方面は200円割引)されます。

いずれ、機会があれば、「Rapica」も紹介したいと思います。

昨年の松山遠征では、市内に3日間滞在しました。
(3日目は、朝の飛行機で帰るだけでしたが…)

この3日間、市内の移動に使ったのが、この「ALL IYOTETSU 3Day Pass」です。

▼「ALL IYOTETSU 3Day Pass」とは?
伊予鉄道の市内電車・郊外電車の全線と、松山空港・松山観光港のリムジンバス、松山市内と近郊の路線バスが、3日間乗り降り自由となる企画乗車券。
これまで、1日券・2日券のみが発売されていたが、2017年度下半期ごろから3日券の発売を開始した。
なお、本年3/1から4日券が発売開始されたことに伴い、3日券の発売額が3,700円に改定されている。

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この切符の利用当時、2日券と3日券の発売額の差は、わずかに300円でした。
3日目の旅程としては、大街道から松山空港へのリムジンバスへ乗るだけでしたが、同区間の運賃が610円なので、2日券を買うより得することになります。
(※現在の2日券は、発売額が2,800円なので、差額は900円)

乗車券は三つ折りで、郊外電車・路線バスの写真がある面が表紙(だと思う)。
折りたたみを開いた片方には、スクラッチ式で利用開始日を示し、もう片方は…

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鉄道・リムジンバス・松山観光港連絡バスの路線図。
この他、一般の路線バスも利用可能なので、購入時には別途その路線図をもらうことができます。

ちなみに、有効期間にかかわらず、基本的なデザインは同じ。
有効日数を表す数字と、各有効日数ごとに色が変わります(3日券:緑)。

また、これらの乗車券は、郊外電車各駅や松山市街地のほか、松山空港(インフォメーション・ファミリーマート)や松山観光港(いよてつショップ・石崎汽船)などでも購入可能です。

▽参考:「ALL IYOTETSU 2Day Pass」(2017年春利用)

◆今回の利用明細(通常運賃との比較)

○1日目(1,400円)
 【バス】松山空港→道後温泉駅前 610円
 【バス】松山市駅→坊っちゃんスタジアム 260円
 【郊外】余戸→松山市 210円
 【市内】大街道→JR松山駅前 160円
 【市内】JR松山駅前→県庁前 160円

○2日目(1,780円)
 【市内】県庁前→大手町駅前 160円
 【郊外】大手町→港山 300円
 【郊外】港山→三津 160円
 【郊外】山西→衣山 160円
 【郊外】衣山→古町 160円
 【市内】本町四丁目→本町一丁目 160円
 【市内】JR松山駅前→県庁前 160円
 【バス】松山市駅~坊っちゃんスタジアム(往復) 520円

○3日目(610円)
 【バス】大街道→松山空港 610円

通常運賃合計 3,790円
乗車券発売額 2,500円   差額 ▲1,290円

≪注意≫
今回のルートを現在の発売額で計算すると、3日間通しでは90円安く乗ることができます。しかし、2日券との発売額差を考慮すると、1,2日目に2日券を利用(発売額2,800円-利用額3,180円=380円の得)し、3日目の空港リムジンバスは現金・ICい~カードを利用したほうが良いことが分かります。

昨年の松山遠征では、成田からLCCを利用したことについては、昨日の記事で触れました。
成田に路線を持つ国内LCCは、ジェットスター・ジャパンのほかに、Peach Aviation、バニラ・エア、春秋航空日本の4社。
(※いずれも正式名称で、Peach Aviationとバニラ・エアは、今年度末までに統合予定夏ダイヤをもって統合完了。10/31追記)

このうち、松山への路線を持つのは、ジェットスター・ジャパン(GK/JJP)のみです。
インターネットなどで予約し、空港でチェックインする場合、厚めの紙に印刷された搭乗券が発行されますが、今回は「モバイル搭乗券」を利用しました。

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今回は「ジェットスターアプリ」内で、予約・決済を行いました。
搭乗前に「ウェブチェックイン」を行うと、座席が指定され、この画面が表示されます。
これが「モバイル搭乗券」で、保安検査場でもこの画面を見せて通ります。

搭乗口では、この画面を提示し、地上係員が二次元バーコードを読み込みます。

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すると、レシートのようなものが発行されます。
ANAでいう「ご搭乗案内」券のようなもので、機内でモバイル機器から通信が行えない状況を想定して、座席確認のために発行されているのだと思われます。
しかし、券種が「Boarding Pass」ですから、これも搭乗券の一部ということなのでしょう。
(「紙の搭乗券」と案内していた気もしますが、記憶が曖昧です)

最近は飛行機に乗る用事・旅行が少なくなってしまったので、この「ジェットスターアプリ」もアンインストールしてしまいましたが、公式サイトよりも予約などの操作が簡単だったように感じました。

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