一連の西武線シリーズは、いったん今回で終了です。
その今回は、大手私鉄では券売機で購入できるのが珍しい、「定期券購入乗車券」です。

この切符、私はてっきり「定期券購入乗車」だと思っていたのですが、西武鉄道のWebサイトを確認してみると、タイトルの通り、「定期券購入乗車」が正式な名称のようです。
(※会社によって、名称が異なることも考えられます。ご了承下さい)

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おおまかなフォーマットとしては、自社線内の普通乗車券のうち、ローマ字部分を削って「定期券購入」の文字が印字されます。
その他は…、特に書くことはなさそうですね。

この定期券購入乗車券の利用用途ですが、かつては「定期券の発売を行わない駅から、発売駅へ向かうための乗車券(※往路用)」として位置付けられていたはずです。
多くの鉄道会社では、このような専用乗車券を発売せず、普通乗車券を購入して乗車し、定期券発売駅の改札口で申告し、証明印をもらうケースがあったかと思います。

しかし現在では、特に大手私鉄では多機能券売機の導入が進み、通勤定期券はどの駅でも購入可能なようになってきました。
さらに、通学定期券(※年度初め または 4/30を跨ぐ期間の発売)は通学証明が必要だった関係で、長らく定期券窓口がある駅へ行かねばなりませんでしたが、鉄道会社によっては窓口がない駅でも、改札係員などが証明を確認し、一時的に通学定期を発売可能なように券売機を設定してくれる(西武鉄道を含む)ところもあります。

こういった時代背景から、定期券購入乗車券も出番が激減していると思われますが、そうもいかないケースがあります。

Webサイトの定期券関連のページををさらに読んでみると、西武鉄道では、東吾野・正丸・遊園地西・西武園の4駅では、一部時間帯で定期券の購入が出来ないようです。
当該駅・時間帯に定期券を購入する場合には、定期券購入乗車券を購入したうえで、定期券発売駅で定期券を購入するように案内があります。

であれば、当該4駅だけが定期券購入乗車券を発売すればいいかと考える方もおられるでしょうが、もう1つのケースとして、「定期券の経路」が挙げられると思います。

定期券に限らず、JR東日本などの指定席券売機で、長距離の乗車券を買ったことがある方であれば分かるでしょう。
券売機で表示される「選択可能な経路」には、限りがありますから、その中に希望の経路がない場合は、やはり窓口で購入する必要が生じます。

こうしたことから、西武鉄道の定期券購入乗車券は、ある程度は(?)存在意義があるのかな、とも思います。

しかし、どうしても拭い去れない疑問がありまして…。

現在、西武鉄道の定期券発売窓口がある駅は、池袋・大泉学園・西武新宿・高田馬場・田無・所沢の6駅だけ。
前述の状況をまとめると、この6駅だけが着駅として選べればいい、もっと言えば、最寄りの2駅くらいでもいい(例えば練馬発なら、池袋と大泉学園など)かと思うのですが、何故か全区間が選択できるんですよね。

どなたか、疑問を解消して下さい(笑)。
西武鉄道のWebサイト記載事項だけでは、私には解決できません(^^;